「説得力のない独りよがりの主張を見せつけられた。強がりが心の弱さを表していた」
民主党・小沢一郎代表の記者会見を見た人物の感想です。
田中角栄を始めとする時の権力者の側近として若くして権力の中枢にいた小沢は、かつて政治家オタク青年たちにとってあこがれの的でした。
政治家オタク青年とは、政治権力を自在にあやつる政治家になりたい病にかかった哀れな患者です。
それだけに、政治家オタク青年が目指すものは一つでした。
大学時代、ときには高校時代から自民党組織に入り込み、いかにして小沢のような、若くして権力者に上り詰めるか。彼らの狙いは、権力者に近づく、あるいは権力を手に入れることだけでした。そのための努力はいっさい惜しまず、彼らの野望を知らない人の中には無邪気に感動する人もいました。
「あ、小沢一郎さんだ」
永田町界隈を高級車の後部座席でふんぞり返って乗り組む姿や、取り巻きを連れて事務所に出入りする小沢を見かけると、夢にまで見た芸能人に接近できたときのような声を、政治家オタク青年はあげたものでした。
政治家オタク青年ですから、上り調子の政治家に対してはとりつかれたように異常な関心を示しました。しかし、政治家と政治と政治学の違い、ましてや政治とは、政治学とは何かなどについては興味すら示しませんでした。
そんな彼らも、すでに還暦を迎える年齢になりました。
ある者は、ひたすらごまをすり、使い走りであろうとなんであろうと、先生=命というポーズをとり続ける秘書として長年の丁稚奉公を務め、苦労の末に政治家という野望を達成し権力を振りかざす者もいます。
その一方で夢破れ、夜逃げ、自死、表社会からの離脱など、人生いろいろ。この世とあの世のどちらかでさまよっている者もたくさんいます。
冒頭の、「実にみじめ……」と感想を述べたのも、小沢のようになりたいと夢見て永田町をあっちこっち泳いだ政治家オタク青年の一人です。
安倍晋三、福田康夫という、首相としての能力、自覚、責任感のない、ないないづくしの哀れでみっともない人物を見せつけられました。
そして、国策捜査だとして、ひたすら献金の正当性を強調する小沢です。
自ら「口べた」と公言してきただけに、論理性、説得力など、まったくありません。話はひたすら一本調子で、ある単語だけ語気を強めて話すクセは古舘伊知郎を思い出させ、人を引きつける能力や話術のなさ、そして滑舌の悪さを改めて印象づけただけでした。
そんな小沢に対して、かつての政治家オタク青年は、こう続けました。
「自分を能力ある人間と印象づけることだけに苦心してきた一面があることを考えると、政権交代で次期首相だとおだてられ、長年目指してきた権力の頂の一歩手前で、終えることは先の二人の首相に比べれば幸せ者だ」
民主党・小沢一郎代表の記者会見を見た人物の感想です。
田中角栄を始めとする時の権力者の側近として若くして権力の中枢にいた小沢は、かつて政治家オタク青年たちにとってあこがれの的でした。
政治家オタク青年とは、政治権力を自在にあやつる政治家になりたい病にかかった哀れな患者です。
それだけに、政治家オタク青年が目指すものは一つでした。
大学時代、ときには高校時代から自民党組織に入り込み、いかにして小沢のような、若くして権力者に上り詰めるか。彼らの狙いは、権力者に近づく、あるいは権力を手に入れることだけでした。そのための努力はいっさい惜しまず、彼らの野望を知らない人の中には無邪気に感動する人もいました。
「あ、小沢一郎さんだ」
永田町界隈を高級車の後部座席でふんぞり返って乗り組む姿や、取り巻きを連れて事務所に出入りする小沢を見かけると、夢にまで見た芸能人に接近できたときのような声を、政治家オタク青年はあげたものでした。
政治家オタク青年ですから、上り調子の政治家に対してはとりつかれたように異常な関心を示しました。しかし、政治家と政治と政治学の違い、ましてや政治とは、政治学とは何かなどについては興味すら示しませんでした。
そんな彼らも、すでに還暦を迎える年齢になりました。
ある者は、ひたすらごまをすり、使い走りであろうとなんであろうと、先生=命というポーズをとり続ける秘書として長年の丁稚奉公を務め、苦労の末に政治家という野望を達成し権力を振りかざす者もいます。
その一方で夢破れ、夜逃げ、自死、表社会からの離脱など、人生いろいろ。この世とあの世のどちらかでさまよっている者もたくさんいます。
冒頭の、「実にみじめ……」と感想を述べたのも、小沢のようになりたいと夢見て永田町をあっちこっち泳いだ政治家オタク青年の一人です。
安倍晋三、福田康夫という、首相としての能力、自覚、責任感のない、ないないづくしの哀れでみっともない人物を見せつけられました。
そして、国策捜査だとして、ひたすら献金の正当性を強調する小沢です。
自ら「口べた」と公言してきただけに、論理性、説得力など、まったくありません。話はひたすら一本調子で、ある単語だけ語気を強めて話すクセは古舘伊知郎を思い出させ、人を引きつける能力や話術のなさ、そして滑舌の悪さを改めて印象づけただけでした。
そんな小沢に対して、かつての政治家オタク青年は、こう続けました。
「自分を能力ある人間と印象づけることだけに苦心してきた一面があることを考えると、政権交代で次期首相だとおだてられ、長年目指してきた権力の頂の一歩手前で、終えることは先の二人の首相に比べれば幸せ者だ」