別 胡 説 八 道!

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台湾 - 亀裂は心の傷跡

2009-03-01 04:08:41 | Weblog
2月28日は、台湾人(本省人)にとって特別の日です。

1947年2月28日、中国大陸から台湾に遁走した中国人、蒋介石率いる国民党政権が台湾住民への武力弾圧を開始した日。その後、台湾全土での大虐殺へとつながりました。

今年はその「2・28事件」から62年目。

国民党の馬英九総統が高雄での追悼式典に出席し、当時の政府の責任について認めたものの、多くの台湾人からは抗議の声が上がりました。

「あの事件をきっかけに、国民党よる長年の弾圧、強権政治を忘れるわけにはいかない」と、語る台湾人がいます。

台湾国内には各地に、犠牲者を追悼する慰霊碑が点在しています。

写真は、台南市に建立されている「二二八紀念碑」です。

ピラミッド型のモニュメントの先端は破損しているように見えますが、これは破損ではありません。あの事件で生じた台湾人の心の傷跡など、さまざまな人々の痛みを表しています。

なお、台湾は独立した国家であるかどうか、さまざまな意見があります。

日本政府は1972年9月の日中共同声明により、台湾を国家とは認めていません。外務省は3年ほど前にも外務報道官談話として、「台湾との関係についてのわが国の立場は日中共同声明にあるとおりであり、何ら変更はない」と述べています。

しかし、現実があたかも認識できないような幻想にとりつかれるわけにはいきません。日本人として台湾に入国するとき、あるいは出国するとき、「中華民国 ROC IMMIGRATION」のスタンプがパスポートに印されます。

しかも台湾は自国通貨を発行し、外交活動を行っています。台湾が主権を持つ独立国家であるという現実を認識できない行動をとることは、台湾滞在中、絶対に不可能です。どちらの陣営にくみするといったこととはまったく関係なく。