「目的は手段を浄化しうるか」
これは埴谷雄高氏が深く考察した命題です。若い人にとっては、なじみのない言葉かもしれません。しかし50代以上の人にとっては、説明する必要はないと思います。
すでに30年以上も前に提示されたこの言葉が、今回のドタバタ政治状況を見せつけられる中で、くっきりと浮かんできました。
そして、あの人、もちろんこの国の首相ですけど。あの人がこの命題を深く考えたのだろうかと、一瞬、疑問が浮かんだけど、すぐにそんなこと考えるような器じゃないと思いました。
あの人を直接知る人からいろいろ聞くにつれ、「目的は手段を浄化しうるか」という命題どころか、言葉自体も知らないだろうと思うようになりました。
なにしろ、あのひとりよがりの思いこみの激しさです。勉強、してこなかったんだろうと、こちらも負けずに激しい思いこみで結論づけるようになりました。
政策とか政治思想の有無や問いただしはまったく無関係に、権力志向ムンムンの輩を「刺客」として徴用し、国会採決での有利さだけを目指し集票マシーンとして使おうという手法は、目的のためには手段はまったく関係なしということでしょう。
選ばれたという自負からか、高揚した表情を浮かべる「刺客」たちを見ていると、ミニ小泉に見えてしかたがありません。
記者に囲まれての会見を見ていると、すでに受け答えはあの人にそっくりです。質問内容にはまったく耳を傾けず、ひたすら自分の思いだけを一方的に口にする姿勢を、すでに身につけています。
「時代とともに。人も世の中も進歩するとは限らない」
政治思想史の講義で学んだこんな言葉が、頭をかすめました。
今は、まさに、後退ですね。
これは埴谷雄高氏が深く考察した命題です。若い人にとっては、なじみのない言葉かもしれません。しかし50代以上の人にとっては、説明する必要はないと思います。
すでに30年以上も前に提示されたこの言葉が、今回のドタバタ政治状況を見せつけられる中で、くっきりと浮かんできました。
そして、あの人、もちろんこの国の首相ですけど。あの人がこの命題を深く考えたのだろうかと、一瞬、疑問が浮かんだけど、すぐにそんなこと考えるような器じゃないと思いました。
あの人を直接知る人からいろいろ聞くにつれ、「目的は手段を浄化しうるか」という命題どころか、言葉自体も知らないだろうと思うようになりました。
なにしろ、あのひとりよがりの思いこみの激しさです。勉強、してこなかったんだろうと、こちらも負けずに激しい思いこみで結論づけるようになりました。
政策とか政治思想の有無や問いただしはまったく無関係に、権力志向ムンムンの輩を「刺客」として徴用し、国会採決での有利さだけを目指し集票マシーンとして使おうという手法は、目的のためには手段はまったく関係なしということでしょう。
選ばれたという自負からか、高揚した表情を浮かべる「刺客」たちを見ていると、ミニ小泉に見えてしかたがありません。
記者に囲まれての会見を見ていると、すでに受け答えはあの人にそっくりです。質問内容にはまったく耳を傾けず、ひたすら自分の思いだけを一方的に口にする姿勢を、すでに身につけています。
「時代とともに。人も世の中も進歩するとは限らない」
政治思想史の講義で学んだこんな言葉が、頭をかすめました。
今は、まさに、後退ですね。