ノブ君は、こちらの言う事は、ほとんど理解してくれます。
そして、音楽を聴くと、リズムに合わせて、身体を動かします。
これは、想像以上に、ピアノが弾けるようになるかもしれない!
~と、私の中に確信のような物が芽生えました。
ピアノの前に座らせ、まず、「ド」の場所をおしえました。
これは、なんとか覚えてくれました。
そして、私の真似をさせました。
まず私が、ドレミ~♪と弾いて見せます。
しかしノブ君の指は硬直していて、なかなか思うように動きません。
ノブ君は、動かそうとするのです。
でも、その意思に反して、3本の指はくっついてしまいます。
日常生活では、鉛筆も持てるし、漢字を含めた字も書けます。
そして、計算は、かなり高度な事も出来るのです。
でも、ピアノに向かうと、指が緊張してしまうようです。
そこで私は、指の神経の分化を促す為に、
手遊びを取り入れることにしました。
グーチョキパーで、グーチョキパーで、何作ろう~何作ろう~♪
何度も何度も歌って、一緒に遊びました。
チョキを作るのに時間がかかりましたが、レッスンの度に行ううちに、
少しずつ神経がほぐれていくのが実感できました。