ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

和音を右手で弾かせて感動!~自閉症児M君

2019-01-13 | 自閉症児 M君の不思議

(昨日の続きです

そんな優しいマサ君は、中学生になって、かなり理解力が深まりました。

ピアノを弾く時も、右手と左手の異なったリズムを瞬時に理解し、
それを両手できちんと弾けるのです。

指先の神経の分化が、完成したのだと思います。

昨日のレッスンは~

右手は【付点4分音符】を含んだ 【ターンタ 】のリズム。

左手は8分音符ばかりの曲でした。

そんな複雑な楽譜も、マサ君はすぐに両手で弾けます。

マサ君は、初見が出来るのです。

素晴らしい事だと思います

 

そんなマサ君は、和音の聴音がとても得意です。

ハ長調のⅠの和音、Ⅳの和音、Ⅴの和音、属7の和音、それぞれの転回型。

イ短調のⅠの和音、Ⅳの和音、それぞれの転回型。

合計18種類の和音を、ほとんど正解させることが出来ます。

 

昨日は思い付いて、その和音をM君自身に弾かせてみました。

「今日はマサ君の右手で、ドミソって弾いてみて。」

マサ君は、左手で ドミソ~と弾きました。

「ううん、右手で弾くんだよ。」

私は、右手でお手本を見せて、マサ君を促しました。

マサ君は、恐る恐る 右手で ドミソ~と弾いて、ハッとした顔をしました。

本当に、驚いた様でした。

「マサ君、まるで先生みたいですね。凄いですね。」

「はい、凄いです」とマサ君は答えました

その後も、数種類の和音を、マサ君自身に弾かせてみました。

その度に、マサ君は感動していたようでした。

 

右手で和音を弾くと、いつもの和音聴音の音になります。

いつもは聴くだけの和音が、自分で弾けたという感動に繋がったのでしょう。

マサ君だけでなく、私も感動した出来事でした。


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