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ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

不登校だったMちゃんが語ったこと

2017-10-04 | 不登校

中学2年生のミカちゃんは、中学生活を満喫している様子です。

クラスの事、美術部の事、色々な話をしてくれます。

そんなミカちゃんですが、小学6年生になってから暫くの間は、
あまり学校へ行っていませんでした。

確か、4月から12月いっぱいまでは、ほとんど行っていなかったと思います。

たまに行ったとしても午後からで、朝から学校へ行くことは無かったようです。

 

先日のレッスンの時、6年生の頃の話を聞いてみました。

その頃から2年経ち、そろそろ聞いてもいいかな?と思ったからです。

「ミカちゃん、学校が楽しそうだけど、
6年生の頃は、どうして学校に行けなかったの?」

「何でだろう。。。」

「何でだろうねぇ。」

「多分、起きられなかったからだと思う。」

「起きられなかったの?」

「うん、起きられなくて、遅く起きたら、もう、学校に行きたくなくなって。」

「ああ、遅刻して行くのは嫌だもんね。」

「遅刻するくらいならば、休もうって思って、それが続いた感じかな~」

「そうだったんだ。」

「自分でも、これではいけないって、ずっと思ってたんだけど。
やっぱりズルズルと休んでしまって。」

「自分でも、これではいけないって思ってたんだね。」

「うん、それは思ってた。」

「行くきっかけになったのは、何だろうね。」

「普段、何にも言わないお母さんが、
漫画買ってあげるから学校行こう、とか、行ったら本買ってあげるよ~
と言い出したので、これはそろそろ、本当にやばいかな?と思って。」

「年が明けてからは、毎日行ったんだよね。」

「うん、行きだしたら、毎日行けるようになった。」

「そうだったのね。 行けるようになって良かったよね。」

「うん。」

 

そんな話を、淡々としてくれました。

今が充実しているから、語ることが出来たのだと思います。(続く)

 

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2時間10分

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お母さんの楽譜で発見したもの

2017-08-13 | 不登校

最近まで、ミノ君(高校2年生)は、モーツァルトのソナタを練習していました。

そして、その楽譜は、ミノ君のお母様が、子供の頃に使っていたものでした。

今から30年以上前の楽譜は、かなり年季が入っており、
注意事項を書き込むのが申し訳ないな~と思う程でした。

 

ある時私は、その楽譜に、かなり薄い字で音名が書いてあるのを見つけました。

もしかしたら、1度書いて、消したのかな?と思う程に薄い字でした。

私はミノ君に
「これ、お母さんが子供の頃に書いたものだね。」と言いましたら

ミノ君は「そうかも。」と言いました。

「ミノ君がこんなことしたら、ららみ先生に怒られちゃうよね~?」

と言いましたら、ミノ君は、嬉しそうな顔で

「そうですね。」と言いました。

「お母さんも、こんな頃があったんだね。可愛いね。」

と言いましたら、ミノ君も笑っていました。

 

実は、ミノ君のお母様は、超が付く程の才媛です。

偏差値を考えると、こちらも緊張してしまう程の才媛なので、
お母様は、ミノ君にも大きな期待をかけているようです。

実際、ミノ君自身も、地域で有名な進学校に通っているのですから
期待をかけられても当然なのでしょう。

「その期待がね。。。」と、ミノ君が漏らしたことがあったので、
そのプレッシャーが、時には辛いのかもしれません。

 

子供の頃から、ずっと成績が良かったお母さん。

いつも完璧なお母さんにも、楽譜に音名を書き込むような、
そんな子供の頃があったのだ~と再認識できた、お母さんの楽譜。。。

ミノ君は、どんな気持ちで使用していたのかな?

楽譜を通して、子供の頃のお母さんに出会い、
少し、お母さんのことを、愛おしく思ったに違いありません。

 

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1時間45分

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反抗期男子『月の光』に挑戦!!

2017-08-10 | 不登校

一昨日は、高校2年生の、ミノ君のレッスンでした。

お母様の話によると、夏休みに入ってからは生活も乱れて、
本棚のガラスを割ったり、暴言を吐いたりしているそうです。

まあ、反抗期男子の家庭ではよく有る話なので、さほど驚きはしませんが、
それでも、大変なことは事実です。

部活には再び行きだしたようなので、それだけは安心しました。

 

レッスンに来た時は、普段通りに落ち着いていましたので、
私は何時も通りに卓球の話をして、ミノ君の気持ちをリラックスさせました。

そして、最近の課題、モーツアルトのソナタをレッスンしました。

先週よりも、ほんの少し、練習の跡が見られました。

 

一通りレッスンをした後で、

「何か、弾きたい曲がある?」と聞いてみました。

「まあ、あります。」

「何?」

「ドビュッシーの月の光を、いつか弾いてみたいです。」

「ああ、綺麗な曲だものね~  でも、ちょっと難しい曲ね。」

「知っています。  4月頃に、家でちょっとだけ弾いて、すぐに挫折したので。」

「まあ挑戦したことがあったの?   その気持ちが素晴らしいね

「でも、弾けなかったから。」

「あの曲は、譜読みが厄介だからね~
でも、今度の宿題は、月の光にしてみる?  覚悟が要るけどね。」

「やってみます。」

 

~と云うことで、ミノ君も、実力以上の曲に挑戦することになりました

一昨日は、Aちゃん(8月9日の記事)の次が、ミノ君のレッスンだったので、
Aちゃんの向上心がミノ君に移ったのかな?
何はともあれ、嬉しい出来事でした

 

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2時間

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高校生の男子は難しいな~

2017-08-02 | 不登校

昨日は、高校2年生のミノ君のレッスンでした。

高校1年生の頃、結構深刻な不登校だったミノ君は、
2年生になって、気持ちが落ち着いて来たようです。

学校にもちゃんと行っているようですし、レッスンも順調で、
私も、最近は安心していたのですが。。。

 

昨日の午後、お母様からメールがあり

「夏休みになり、最近は部活にも行かず、一日中ゲームばかりしています。
注意すると、暴言を吐きます。
勉強も、まったくやる気が無く、宿題もしていないみたいです。
今日のレッスンで、息子に何かアドバイスをお願いします。」

と書いてありました。

う~ん。。。それは難しいな~

気持ちが落ちている時は、周りがどんなに言っても、やる気は出ないだろうし~
(長男もそうだったしね 

周りがどんなに注意しても、反抗期は暴走してしまうものだし~
(次男もそうだったしね 

 

とはいえ、お母様の気持ちも、よ~く分かるので、
昨日のレッスンでは、ミノ君の気持ちが前向きになるように、
いつも以上に、明るい話題を提供したりしました。

勿論、テニスの話もたくさんしました。

果たして、今日のミノ君は、ちゃんと部活に行ったかしら?
そして、ちゃんと勉強したかしら?

しているといいなぁ~

 

でも、そう簡単にいかないのが、高校生男子なのですよね。
体験から、よ~く分かります。

それでも、きっと少しずつ変わってくるから、長い目で見守ってあげてね
と、ミノ君のお母様にはお伝えしたいと思います。

そして、過去の自分にも、そう伝えてあげたいな~と思うのです。

 

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25分

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お互いカウンセラーになってみた

2017-05-15 | 不登校

先週の半ばに、ミノ君のレッスンがありました。

ミノ君は、いつも通り、静かにレッスン室に入って来て、ピアノの前に座りました。

私はその日も、いつも通り、テニスの話しをしました。

少し話しをした後、レッスンに入ったのですが、
ミノル君の様子が、何かいつもと違います。

 

「どうしたの?  何時もと雰囲気が違うけど、何かあったの?」と尋ねましたら

「ああ~  今、親と喧嘩をしたので。」と答えてくれました。

なので、我が家のケース~   私と、長男や次男とのバトルの例を話しましたら、
ミノ君も、それにつられて色々と話してくれました。

 

ミノ君が喋り終わった時に
「お母さんに対するのと同じ事を、将来、彼女や奥さんにしたら、
逃げられてしまうってことは分かっているでしょう?」
と聞いてみましたら、頷いていました。

なので、「お母さんだから、甘えているんだよね。」と言いましたら、
「そうかも。。。」と、小さな声で呟いていました。

「ミノ君が何をしても、お母さんはミノ君のことを、絶対に裏切らないと思うけど、
それでも、やっぱりお母さんは傷ついているんだよ。」
と、ミノ君のお母様の気持ちを代弁しましたら

「分かってる。」と答えてくれました。

その後は、ミノ君が、私の次男の気持ちを代弁してくれたりして、
まるで、お互いがカウンセラーのようでした。

私に話しをして、少し気が晴れたのか、
その後のレッスンは、いつも通り和やかに進みました。

 

その日の夜、時間を大幅にオーバーしてしまったお詫びを、お母様にメールしました。

すると早速、

「ピアノに行く前は、あんなに荒れていて、私のことを蹴ったりしていたのに、
ピアノから帰ったら穏やかになっていました。
どうしたの?と聞いたら、ららみ先生にカウンセリングしてもらった~
と言っていました。  ありがとうございました。」

と、お返事がありました。

少しは役に立ったのかな? 誰かに話して、すっきりしたのかな?  
何はともあれ、ミノ君の気持ちが落ち着いて、良かったな~と思いました。

 

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1時間30分

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