最近はやっているらしきペニーオークション。しかしなぜ流行るのか。「PS3が1000円」なんて聞いたら「お!?」ってなりますよね。それで見てみました。出品は開催元の業者しかできない。入札ごとに手数料がかかる。入札1回70円くらいだそうです。
そして、普通のオークションと違って金額は1回入札するごとに1円、とか、決まった金額が上がっていく仕組みでした。
ということは、PS3が1000円の陰には×70があるわけなので、1000×70=70000円。なるほど、業者が儲かる理由はわかりました。
払った手数料は、何かの割引の足しになったりするところもありますが基本的には掛け捨て。落札できなければ丸損。落札できたとしても手数料を支払ったという事実は消えません。
つまり、ペニーオークションの落札価格の金額はまったく何にも意味もなくそれよりも入札回数として考える必要があります。PS3が1000円で落札され、1回の入札で1円上がっていくのだとすると、1000回入札があったということで、最低自分と誰かの2人が争うわけなので、最大で500回入札した結果、ということだと、1000円で落札できたことよりも手数料70円×500回=35000円払ったことの方がダメージが大きいわけです。お店で買えばtorneもついてくる値段です。
普通のオークションだと落札価格≒世間相場で、その前後での戦いですが、ペニーオークションは、入札相手が払った手数料を無駄にしないようにどこまで競り合ってくるかという戦いです。上のPS3の例で言えば、手数料35000円払ってしまったあとに追加の70円を出すことをあきらめるかどうかという自分との戦い。このストレスはすごすぎる。
勝つにしても負けるにしてもこんなよりどころの無い戦いをする気になる人がいるってすごいと思ってしまうのです。
というわけでいっときのブームで終わるとしか思えないのですが、〆切間近のペニーオークション会場を見ていると「ほーここで諦めたか」とか「ほーこの人こんな回数で落札できてラッキー」みたいな感じで結構面白いのでたまに眺めています(笑。
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