ソノターネット2

メインページはブックマークからどうぞ

欧米70日目 通勤電車再び

2007-11-11 13:35:06 | 欧米
 来週はお出かけなので、近場で過ごす最後の週末です。かねて予定していたハロウィーン後のセーラムと、ボストンの行き損ねていた場所のおさらいです。

 と、いつものようにつらつらと書いていたのですが、日本にいる先輩が「最近長くて読む気がしない」と言っているという噂が舞い込んで来ました。
 要点をまとめずできごとをだらだら書くのが好きなのですが、今回は「通勤電車」と「欧米人との絡み」に絞って書いてみます(それでも長くなるんだろうけど)。

 まず地下鉄レッドラインのAlewifeという駅を目指します。大きな駐車場があり1日$5で停められます。レッドラインに乗りPorter Squareへ。そこでコミューターレイルに乗り換えです。
 英語の先生から休日は便数が少ないと思うからスケジュールを調べた方が良いと言われていて、前日に調べたらそこそこの本数があったので気にしていなかったのですが・・・前日に見たのは平日のスケジュールでした。残念。45分ほど待ち時間が発生してしまったので壽屋のある建物に行ってお昼ごあんを食べて時間を潰しました。来週親戚んちに行くときの手土産買おうと思っていたのに忘れた!

 それからおんぼろ列車に乗って通勤電車の北側のターミナルであるNorth Stationへ。そこからSalemへ行くにはRockport行きに乗れば良いはずだけど・・・2時間待ち。まじかよ。
 駅構内をうろうろして発見した壁貼りの時刻表により"Newburyport"行きでも行けるようで、30分待ちで行けることがわかりました。しかし持っている「地球の歩き方」に"Newburyport"という駅が見つからなかったのがやや不安点でした(伏線)。

 少しぶらぶらするべーと売店に行き、コーラとポテトチップとクレジットカードを差し出したところ、店員が何かを聞いてきました。何を言っているのかさっぱりわかりません。経験上、この局面では金額が少ないと使えないと言われたことがありますが、そういう言い切り口調ではなく、何かを聞いてきているようでした。聞き返したのですがやっぱりわかりません。
 そうしたら隣にいた店員が「クレジットorデビット?」と聞きました。あぁなるほど。

 そんなこんなで電車が来たので乗り込みました。座って出発を待っているとやたらたばこくさいおじさんが乗り込んで来て、何を言っているのかわかりませんでしたがここ座って良い?荷物置いて良い?邪魔じゃない?みたいなことを言っているようでした。最近、いつも"Yes"だとつまらないので"OK"とか"All right!"とか言うようにしています。
 電車が走り出したらおじさんがガムをくれました。
 おじさんはやたら落ち着きがなく、はす向かいのお兄さんの隣に置いてあった新聞を「それキミの?」「いや」「ちょっと取って」みたいな会話をして取ってもらって読んだかと思うとすぐ「さんきゅ」と言って返したり、僕の隣の席に足を伸ばして「じゃまじゃない?」みたいなことを言ったかと思うとすぐ足をそろえて座ったり。
 なんか怪しい気がしたのと何を言っているのかわからず話しかけられてもアレなので目をあわさないようにしていました。

 いくつか駅を過ぎたところで「次はCentral Square」みたいに言っている気がしました。地球の歩き方によると次はLynnという駅でなければなりません。これは大変。上に書いた伏線のように違う電車にのってしまったのでは、と心配に。
 やむをえずおじさんに地球の歩き方の路線図を見せながら「ここどこ?」と聞いたら「ん?Concordに行きたいの?」みたいなことを言い始めました。まるで別方面です。「まじで?セーラムに行きたいんだけど」「ん?あーいまここ。あと2駅」「さんきゅー」なんだよー脅かせやがって。
 いま調べてみたら、(1)地球の歩き方の路線図はRockportまでだけどその先があるらしいこと、(2)同じく路線図にLynnと書いてあるけど正式名称は"Central Square Lynn"であること、がわかりました。

 そんなこんなで無事Salemについて、"Thank you,Have a nice day!"と行っておりました。少ーしボキャブラリが増えてきました。


 。魔女博物館目指して歩きます。しかし寒い。前回来たときのバカ騒ぎとは打って変わって閑古鳥鳴きまくりのさびしい街になっていました。少し安心しました。魔女博物館もがらがら。入場料$7.5。入れ替え制で案内された先に入るとベンチがあり、そこで座って待っていると、周囲の壁にはめこまれている人形がストーリー展開とともに順次照らし出され、ストーリーはテープでスピーカーから流れるというものでした。これが延々20分。何言ってるかわからないし。前回来たあとに歴史的背景は散々調べたのでだいたいこんなことを言ってるんだろうなぁと推測しながら聞きました。

 さて。Salem制覇は意外とあっさり終わってしまいました。その後モールに行ってみたもののハロウィーン後の超割引セールはもうとっくに終わってしまったのか、なんにもありませんでした。ちょうど電車の時間なのでボストン市街に戻ることにしました。滞在時間1時間弱。


 それから先日行きそびれたIMAXシアターに行きました。先日水族館でもらった割チケを出して次の時間のキップくれ、と言ったところ「Next is not ready.」みたいなことを言っているような気がしました。「Why?」と聞きました。あー欧米に来て「Why?」って初めて言ったかもしれません。でも、後ろに掲示してある時間割ではAvailableな感じで書いてあります。
 店員さん中国人のようで、僕の顔を見て試しに中国語で説明を始めましたが「そーりーあいむじゃぱにーず」。その後二人でなんとか意思の疎通に挑戦し、身振り手振りと言い換えにより、どうやら「not ready」じゃなくて「not 3D」と言っていたようであることが判明しました。
 偏光メガネをかけて見るのとそうでないのとがあるようです。せっかく来たので「じゃあ次の次のやつ」ということで液晶メガネ有り版を見ることにして、1時間半待ちになりました。

 時間つぶしにQuincy Marketに行きました。ずっと探していたRed Soxと書いてある赤い靴下を発見。しかし文字の色が灰色と黒があって黒の方が良いのですが大人用が灰色しかありません。「こっちがいいんだけどー」と言ったら「取ってくるからちょっと待ってて」と取りに行ってくれました。

 と、今までは流れに身を委ねてなるようになっていたことが多かったのですが、今日はちょっと自分の思い通りになるように話ができたと思います。英語力ではなくて単に度胸の問題だとは思いますケド。

 IMAXシアターではこのところの寝不足がたたって半分くらい寝てしまった気がします。

 そうそう、この日は地下鉄のブルーラインが工事なのか止まっていて、シャトルバスに乗り換えるよう言われました。ここで日米の大きな違いを痛感しました。

 どういう処置だったかというと、まずシャトルバスは完全無料。関係無い人がふらっと来ても乗れます。それからブルーラインの該当駅の改札が無料開放です。ボストンの地下鉄は出るときはフリーなので関係無い人がふらっと来て乗れちゃいます。
 しかし。この方法により、確かにブルーラインが止まることで困る人は誰もいません。

 でも。日本だったらきっとブルーラインに行こうとする人にシャトルバス利用券を渡して、それを見せないと乗れなかったりしそうですよね。日本人がケチとかではなくて、ひたすら根っから真面目なのだなぁと思いました。

 コミューターレイルもNorth、Southのターミナル以外は駅は全部無人駅で、基本的には車内の車掌だけがお金を回収します。車掌も始発駅の直後しか検札に来ないので、やろうと思えば無賃乗車も簡単だと思います。
 得られるはずの利益をかなり取り損ねていることは事実だと思いますが、各駅に駅員をおかなくて良いという人員削減効果や駅の施設が適当で良いといったメリットも存在します。この辺の雑なところはアメリカっていいなぁと思います。
 電車が時間通りに来ないのはイヤだけど。