今日はお休みをもらった。
先週、土日も働き、今週も土日は職員の研修。
それに加えて、嫁さんが熱を出して倒れた。
さらに、自宅の風呂工事。
工事に立ち会う嫁さんを休ませ、病院に行かせる。
普段支えてもらっている分、今日は家で嫁さん孝行&読書。
そして、またいろいろアイディアを考える時間にしたい。
、、、
さて、元旦から読み始め、あっという間に読み終えた本。
山崎豊子『華麗なる一族』
TBSでドラマ放映され、木村拓也扮する万俵鉄平が主人公との設定。
さっそく見始めたが、これが面白い。
でも、ドラマもいいが、やっぱり小説を読むことをお奨めする。
、、、
この本、小生が大学時代に経営学を学ぶ友人たちの間でも流行った本だ。
当時、小生は友だちから借りて手にしたが、あまりのおぞましさに嫌気が差し、前
半の途中で読むのをやめた本。
(当時は純真だったかなぁ?笑)
、、、
社会に出てから、山崎豊子さんの本を読むようになった。
『不毛地帯』、『白い巨塔』、『女の勲章』、『沈まぬ太陽』。
(『女の勲章』は専門学校を舞台にした作品)
どれも、ものすごい筆力と展開力で読者を惹きつける。
(そして、どれもこれも寝不足になるくらい、一気に読みたくなる。笑)
そして山崎さんのすごいところは取材力。
現場に足を運び、詳細な取材を施し、そして人の心や業の深さをえぐる。
、、、
学生の時は正直、わからなかった。
当時は、経済学や経営学の本ばかり読んでいた。
この世の本質を社会科学で考え、明らかにしたい、なんて高邁な志に燃えていた
頃だ(笑)。
、、、
小説を読む意味を教えてくれたのは、小生の師匠KさんとYさん、そして芥川賞
作家のR先生。
「文学は実学」と力説する師匠の言葉の意味が最初はわからなかった。
でも、仕事をしていく過程で、重責を任されるに連れ、どうしても、
理論や経営学で考えてもわからないことだらけになっていった。
それは、極めてシンプルな真理。
世の中は人によって成り立っているということ。
例えば、ある企業の行動をその企業が置かれた状況や戦略を分析することによって
解明していくのが経営学的アプローチ。
これは企業の合理的な行動を客観的に見る上で、絶対に必要な方法だと思う。
でも、実際に集団を率いたり、組織を運営する立場に立つと、これだけでは人を
導いて行けないし、外部との交渉もうまく行かないことに気づいた。
そう、人に対する洞察や人の本質についての深い考察をしないとダメだと気づいた
のだ。
大げさに言うと、深い哲学に基づいた人間観が必要だと気づいた。
理屈だけで人は動かない。
どんな人にでも、夢や志向がある。
そしてどんな人にでも煩悩や欲がある。
どんな人もそんなに単純じゃない。
そして古今東西、どんな時代にも共通する人間の素晴らしさや、愚かさ、苦悩が
ある。
こういったことを考え、日々仕事をする上で、文学、小説の持つ意義が少しわかる
ような気がした。
文学者の人間考察力って本当にすごい。
これが経営学には出てこない。
、、、
小説には制限がない。
それこそ、ローマ時代や戦国時代、現代、、、多くの題材を使って、人の本質や
生き方に迫っていく。
そして、社会科学と違って(社会科学も絶対の正解はないように思うが)、
正解はない。
読者がそれぞれ、読者自身の読む力や価値観に応じて判断すればいいのだ。
同じ小説でもその時々で、感じ方が違うのも面白い。
、、、
目に見えないし、とてもゆっくりとしたスピードだが、着実に、
自分の智となり、血となり、骨となっていく。
それが揺るがない本当の意味での教養となり、その人のものの考え方に深みをもた
らしてくれる。
そういうものだと教わった。
そしてそれを少しずつ実感するようになった。
一流の経営者ほど、もちろん経営書もたくさん読んでいると思うが、奨めるのは
実は論語や文学や歴史書。
その意味が、ほんの少しだけわかるようになってきた。
今年で40。
不惑の歳。
いよいよそんな歳になったのだ(笑)。
、、、
とまあ、あまり深く考えずに思ったことをざっと書いてみた(笑)。
、、、
数冊読んだからといって、わかるわけじゃないし、一生かけてもわからないかも
知れない(小生は特に。笑)。
学び続ける集団でありたい。
我が学園の「信条」の一つ。
楽しみながら、バランス良くいろんな書物を手にし、考えながら読み、学んだこと
を実践、そして人生に活かしていきたい。
先週、土日も働き、今週も土日は職員の研修。
それに加えて、嫁さんが熱を出して倒れた。
さらに、自宅の風呂工事。
工事に立ち会う嫁さんを休ませ、病院に行かせる。
普段支えてもらっている分、今日は家で嫁さん孝行&読書。
そして、またいろいろアイディアを考える時間にしたい。
、、、
さて、元旦から読み始め、あっという間に読み終えた本。
山崎豊子『華麗なる一族』
TBSでドラマ放映され、木村拓也扮する万俵鉄平が主人公との設定。
さっそく見始めたが、これが面白い。
でも、ドラマもいいが、やっぱり小説を読むことをお奨めする。
、、、
この本、小生が大学時代に経営学を学ぶ友人たちの間でも流行った本だ。
当時、小生は友だちから借りて手にしたが、あまりのおぞましさに嫌気が差し、前
半の途中で読むのをやめた本。
(当時は純真だったかなぁ?笑)
、、、
社会に出てから、山崎豊子さんの本を読むようになった。
『不毛地帯』、『白い巨塔』、『女の勲章』、『沈まぬ太陽』。
(『女の勲章』は専門学校を舞台にした作品)
どれも、ものすごい筆力と展開力で読者を惹きつける。
(そして、どれもこれも寝不足になるくらい、一気に読みたくなる。笑)
そして山崎さんのすごいところは取材力。
現場に足を運び、詳細な取材を施し、そして人の心や業の深さをえぐる。
、、、
学生の時は正直、わからなかった。
当時は、経済学や経営学の本ばかり読んでいた。
この世の本質を社会科学で考え、明らかにしたい、なんて高邁な志に燃えていた
頃だ(笑)。
、、、
小説を読む意味を教えてくれたのは、小生の師匠KさんとYさん、そして芥川賞
作家のR先生。
「文学は実学」と力説する師匠の言葉の意味が最初はわからなかった。
でも、仕事をしていく過程で、重責を任されるに連れ、どうしても、
理論や経営学で考えてもわからないことだらけになっていった。
それは、極めてシンプルな真理。
世の中は人によって成り立っているということ。
例えば、ある企業の行動をその企業が置かれた状況や戦略を分析することによって
解明していくのが経営学的アプローチ。
これは企業の合理的な行動を客観的に見る上で、絶対に必要な方法だと思う。
でも、実際に集団を率いたり、組織を運営する立場に立つと、これだけでは人を
導いて行けないし、外部との交渉もうまく行かないことに気づいた。
そう、人に対する洞察や人の本質についての深い考察をしないとダメだと気づいた
のだ。
大げさに言うと、深い哲学に基づいた人間観が必要だと気づいた。
理屈だけで人は動かない。
どんな人にでも、夢や志向がある。
そしてどんな人にでも煩悩や欲がある。
どんな人もそんなに単純じゃない。
そして古今東西、どんな時代にも共通する人間の素晴らしさや、愚かさ、苦悩が
ある。
こういったことを考え、日々仕事をする上で、文学、小説の持つ意義が少しわかる
ような気がした。
文学者の人間考察力って本当にすごい。
これが経営学には出てこない。
、、、
小説には制限がない。
それこそ、ローマ時代や戦国時代、現代、、、多くの題材を使って、人の本質や
生き方に迫っていく。
そして、社会科学と違って(社会科学も絶対の正解はないように思うが)、
正解はない。
読者がそれぞれ、読者自身の読む力や価値観に応じて判断すればいいのだ。
同じ小説でもその時々で、感じ方が違うのも面白い。
、、、
目に見えないし、とてもゆっくりとしたスピードだが、着実に、
自分の智となり、血となり、骨となっていく。
それが揺るがない本当の意味での教養となり、その人のものの考え方に深みをもた
らしてくれる。
そういうものだと教わった。
そしてそれを少しずつ実感するようになった。
一流の経営者ほど、もちろん経営書もたくさん読んでいると思うが、奨めるのは
実は論語や文学や歴史書。
その意味が、ほんの少しだけわかるようになってきた。
今年で40。
不惑の歳。
いよいよそんな歳になったのだ(笑)。
、、、
とまあ、あまり深く考えずに思ったことをざっと書いてみた(笑)。
、、、
数冊読んだからといって、わかるわけじゃないし、一生かけてもわからないかも
知れない(小生は特に。笑)。
学び続ける集団でありたい。
我が学園の「信条」の一つ。
楽しみながら、バランス良くいろんな書物を手にし、考えながら読み、学んだこと
を実践、そして人生に活かしていきたい。
本は自分の世界を広げてくれ深めてくれ
色んなことを教えてくれる気がします。
山崎豊子さんの作品は本当に面白いですよね!
私も山崎さんの本は凄く好きです!!
先日また「白い巨塔」を再読したのですが
あとがきにあった山崎さんのコメントが良かったです。
不毛地帯もワケの分からないまま学生時代に読破しましたが
お陰で商社のことも、あの主人公がモデルとなったと言われる
人物にも興味が湧きました~~
また面白うそうな本があれば紹介お願いします~~♪
私も原作を読んで、まったく同じ言葉にぐっときました。
ご紹介されていたように、
孟子の言葉、
「天下ヲ得ルニハ 一不義ヲ成サズ 一無辜を殺サズ」
天下を得るには、
一つの不義もなさず、一人の罪なき者も殺してはならぬ
、、、
やっぱり現代にも貫徹する叡智はありますね。
「華麗なる一族」を読み終えた後、無性に山崎豊子さんの作品が読みたくなり、今は「ぼんち」を読んでいます。
これも人間描写がとても面白い作品です。
ありがとうございました
不毛地帯も壮絶な取材の上に紡いだ実話に基づいた名作ですね。
私も主人公となった方にはとても興味を持ちました。
(テレビに出られたときなどはかじりついて観ました。)
山崎さんの作品って、惹き付ける力がすごくて本当に人を寝不足にしてくれます(^^;)。
前のコメントの返信にも書きましたが、今は電車の中と寝る前に「ぼんち」を読んでいます。
これが終わったら、一冊また違うのを読んで、「大地の子」を読もうと思っています(テレビでは観たのですが、まだ読んでませんでした)。
お互い、良書にめぐり合える幸せが続きますように、、、(^^)。
ありがとうございました(^^)