そ の ひ ぐ ら し

その日1日を良く暮らせればよし。
スカイツリーのふもとでちびと小ちびとオットと4人暮らし。

Incredible India! インド旅行記(5)

2011-01-31 17:13:43 | travel
12月30日(木)

4時半起床。5時にホテルをチェックアウトし、Agra Cantt駅へ向かう。
今日はDelhi経由で、友人の結婚式があるChandigarhへ。移動日である。
宿から駅まではオートリクシャー初体験。宿のおっちゃんに聞いていた相場を参考にワーラーと交渉。
結局3人で目標価格のRS80(160円)で交渉成立。
すんなり乗れてトラブルもなし。

6時発のDelhi行きの電車に乗る。往路よりもたくさんの駅に泊まってくようだ。
途中、 Cabinを出て廊下から車窓の景色を写真に収めようとしていると、
乗務員のおっちゃんがここから撮りなよ!と走行中の電車のドアを開けてくれた・・・あぶねーってば!
でもこんな絵は二度と撮れまいと、身を乗り出そうとすれば案の定
「ぷわん!」
と対向列車が通り過ぎてゆく・・・あわわ、死ぬ、死ぬってば、本当に。
必死でドアにつかまりながら闇雲に撮りまくりましたさ。
途中の停車駅では、列車に水や食料を運び込む人たちが線路に降りて堂々と列車の間を渡ってゆく。
カメラを向けると「撮って!」とこちらに笑顔を向けてくれる。
あぁ、まさに『世界の車窓から』の世界。

11時過ぎ、New Delhi駅到着。Chandigarh行きの電車は夕方なので、昼間は観光にあてる。
駅のクロークに荷物を預けて身軽に観光しようかと考えたが、
クロークがものすごい行列だったため、諦めて荷物は持ったまま行くことに。
地下鉄でConnaught Placeへ出る。
最初に宿泊したホテル近辺で見かけていたHaldiram's というフードコートでランチをとり、
Costa Coffeeというカフェでゆるりと休憩。
その間に私は近くのCyber Cafeへ行き、約4日ぶりにemailなどチェックする。
結婚式関連でいくつかのupdateを受け取ってcafeに戻る。

夕方、ふたたびNew Delhi駅へ。
Chandigarh行きの電車は17時15分発。Waiting Roomで他の旅行者と会話などして待つ。
しかし時間が近くなっても我らの乗る電車が電光掲示板に表示されない。
窓口のおっちゃんに聞いてみると、「んー、5時半くらいには出るよー」との答え。
うん?遅れているのか・・・
まぁとりあえず移動しとくか、と荷物をひっぱってプラットフォームに行ってみる。
プラットフォームの電光掲示板にもその前の列車の表示。
やっぱり遅れてるのかなぁ、とふと目に入った目の前の電車の車体の行き先表示は
Kalka Shabdabi Express・・・手元のe-ticketと照らし合わせる。
ん!?これやっぱり我々が乗る列車ではないか!?
慌てて自分たちの席を探していると近くのおじさんが駅の係員を呼んでくれて、
乗るべき車両の場所を教えてくれた。ありがとう、おじさん。
なんとか乗り込む。ほどなく列車は発車。17時15分、定刻通りであった。
はぁー・・・窓口のおやじを信じなくてよかった。頼りになるのは自分たちだけだわ。

今度の列車はCabin式ではなく、車両の真ん中に通路があって両側に2席ずつ並んでいる、
日本でもおなじみのタイプ。
ほどなくしてミネラルウォーターが配られ、フリードリンクがふるまわれ、
そのうち軽食までやってきた。新聞まである。ほぉ。飛行機みたいだ。
そりゃあ新幹線と比べちゃいけないけど、なかなか快適。ほっと一息つく。

夜9時少し前、Chandigarhに到着すると外は雨。なんと・・・
雨具もろくに持っておらず、薄手のパーカのフードでしのぎながらタクシーを探す。
プリペイドタクシー(あらかじめ決まった価格で目的地まで乗せてくれる)スタンドを探すが見つからない。
仕方ないので普通のタクシー乗り場で値段交渉。
目標価格はAgraの駅からホテルと同じRS225。しかしタクシーがRS400とふっかけてくる。
さらにオートリクシャーもたくさん寄ってきて囲まれる。俺ならRS200で行くけどどう?ってな案配。
リクシャーがタクシーより安いんは当たり前じゃボケ。
っていうかこの雨のなか旅の荷物抱えてリクシャーなんか乗れるかい。ずぶ濡れるわ。
タクシーは周囲にリクシャーしかいないのを見て強気。なかなか価格交渉に応じない。
仕方ないので彼奴らの輪を離れて別のタクシーのほうへ歩いて行こうとすると、
ようやくRS200で行くと言ったので、晴れて交渉成立。

今夜からの宿Shivalik Viewは近代的で綺麗なホテル。
ようやく熱いシャワーをたっぷり浴びられた。
体も心も温まる、長い1日の終わりであった。
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Incredible India! インド旅行記(4)

2011-01-31 16:21:04 | travel
12月29日(水)

5時半起床。まだ真っ暗な6時、ホテルを出て歩き出す。
目的地は今回の目玉、Taj Mahal。
ホテルからは歩いて5分である。それでこの宿に決めたようなもの。

Taj Mahalのチケット売り場は早くも観光客の列ができている。
チケットカウンターはインド人用と外国人観光客用に分かれている。
驚きは値段設定。インド人はRS10(20円)、外国人観光客はRS750(1500円)!
海外旅行するような余裕があるやつは金を落としてゆけ、ということなのね・・・。
そこまで露骨だとまぁもういいかって気にもなるもんです。

さて、6時半にチケット販売が始まり、7時に開門。
と同時に夜が白々と明け始め、朝もやにかすんだTaj Mahalが見えてくる。幻想的。

建築物はなにしろひとつひとつが大きい。
そしてそのひとつひとつに、白と黒の大理石、赤土を組み合わせたり、
彫刻したところに色の綺麗な天然石(ルビーやサファイア?)を埋め込んだりして精緻な装飾を施してある。
これは気が遠くなるような時間とお金のかかる建築工事であったろうなぁ・・・
悠久のときを経てなお人々が訪れる巨大な墓。
見て回っている1時間ばかりの間にも太陽がどんどんのぼり、光の加減が変わってゆくのもまた美しい。

ひとしきりながめて歩いて一度ホテルへ戻り朝食をとる。
ホテルの屋上がレストランになっていて、そこからTaj Mahalを望むことができる。
もうひとつのホテルの決め手であった。

部屋に戻って態勢を整えてから今度はAgra Fortへ向かう。
片道30分、ひたすら歩く。
牛、馬、らくだ、いろんな動物が車をひいてゆく。もちろん人も。
Agra Fortもばかみたいにでかい。
Delhiへ遷都する前のムガル帝国の首都である。
愛妃のために莫大な資金を投じて巨大な墓を建てたことで失脚したシャー・ジャハーンは、
息子の手によりこの城に幽閉されて、愛妃の眠るTaj Mahalを眺めていたそうな・・・
しかし旅行者は気楽。
日本人旅行者の男の子としばし交流し、あぐらをかいて写真を撮り、
無邪気なインド人の子供たちと戯れるのであった。

再び30分歩いてホテル近辺まで戻り、Jonny's Placeというレストランでランチをとる。
部屋に戻り、シャワーを浴びる。
友ふたりが昼寝しているあいだ、私は成田空港で買った『ノルウェイの森』を読み進める。


夕方、友ふたりが起きだしたので、ホテルの屋上へ行って夕暮れのTajを眺めつつ、
Chaiを飲んでガールズトークに花を咲かす。
この旅がきっかけで再会した友と、初めましての友。
みんな29歳同い歳、それぞれに思うところがあって、それぞれの人生の岐路にたっている。
示唆に富む話ばかりで面白い。

日が暮れたので夕食をとりにホテルの斜向かいのレストランShankara Vegisへ入る。
カレーやターリーを食す。美味。
店員のおじさん(おにいさん?)が気さくで面白くて話し込む。
はじめは今回の旅のことなど通りいっぺんの話をしていたのだが、
そのうち旅の友1号ともちゃん(T自動車勤務)が車の話を始める。
おにいさんはどこの車が好き?やっぱりTATAなの?なんでなんで?ってな調子。
それを横で聞いているえっちゃんと私。ううむ、すばらしい自社(車)愛と情熱だなぁ。

話はさらにおにいさん自身の商売に移る。
自分たちは周囲のレストランに比べれば高めの値段設定だけれども、
値段に見合ったクオリティ(料理も、店内のクレンリネスも)を提供すれば
お客さんはちゃんと満足して帰ってくれる。
だけど旅行者相手の商売にリピーターはつかないから、口コミが命。
君たちも国に帰ったらどんな形でもいいから他の旅行者に情報提供してあげてね。
うちの店のことだけを宣伝してくれって言ってるんじゃないよ。
それが他の旅行者を助けるし、僕ら商売人のことも助けるんだ。とな。
ふむふむ。それなりに筋の通った考え方を持っている商売人じゃないか。
That was an interesting talk.
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