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南十字星 9月26日前楽

2009年09月26日 23時06分00秒 | 観劇

楽前日の昨日、午後になって時間が空いたので、当日券頼みで南十字星を観て来ました。
劇場に着いたのが、開演15分前。
チケット完売は無いだろうから、多少後ろの席でも良いかなんてことを考えていたら、手にしたチケットは8列上手の席。
開演直前に周囲を見渡すと、なんと空席の多いこと!
後方はガラガラで、両サイドは上手8列は私を含めて3人。
下手に至っては、8列丸々空いていました。
舞台が良いだけに、なんとも残念です。
そんな状態ゆえ拍手も少なく、役者の皆さんも違和感を覚えたのではと思ってしまいました。
カーテンコールなど、客電が点いた時点で大半が立ち上がってしまったため、呆気なく終わってしまいました。
2階席なんて、どれくらいの入りだったんだろう?
客席は寒々としていたものの、舞台は相変わらずでした。
前回よりも、秋さんの台詞がちょっと気になった感じはあったものの、良かったです。
冒頭で、リナが勲と指切りをするシーン。
『僕のために、ブンガワンソロを歌ってくれ。』
『その時が、最高の喜びの日でありますように。』と語るシーンに、ラストの監獄でのシーンがダブり、涙が出てきそうになってしまいました。
この舞台、秋さんの透明感のある歌声が良いですね。
今日の舞台、勲が入営するシーンでも、考えてしまいました。
両親に代わって自分の面倒をみてくれた姉に感謝の言葉を伝えたとき、生きて帰ることを切望されたこと。
そんな姉の結婚相手である義兄の原田に対して、連合軍の元への出頭を拒否することを伝えられたとき、勲の胸に去来するものが容易に想像できます。
『インドネシアのため』と口にして入るものの、本心は推して図るものが。
自分が生きるということと、死ぬということ。
私だったら、結論に至るまでにどれほどの時間がかかったのだろうか?
戦勝国の感情を治めるための、自分の死。
インドネシアという国を、独立の一助となった死。
愛する者を、守るための死。
愛する者の死を、見送るものの苦悩。
様々な思いが交差します。
ラストのブンガワンソロを思い出すだけで、泣けてきます。
次に観るとき、どんな思いでこの舞台を観るのかな・・・。

終演後、客席から聞こえてきた声。
若い女性が、「あ~、こういうの苦手なんだよね。処刑台の音が耳に残って、夢に出てきそう。」
正直な感想なのでしょうが、ちょっと寂しさを感じました。

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四季劇場[秋]2009年9月26日
保科 勲阿久津陽一郎
リナ・ニングラッド秋 夢子
島村中将田代隆秀
原田大尉鈴木 周
塚本少尉前田貞一郎
ニングラット博士池田英治
ルアット・ニングラット内田 圭
ニルワン小出敏英
キキ山中由貴
オットー・ウインクラー吉賀陶馬ワイス
原田春子都築香弥子
岡野教授維田修二
【男性アンサンブル】菊池 正
坂本 剛
朱 涛
浜名正義/td>
朝隈濯朗
片山崇志
渡邊今人
松本和宣
小野功司
山本伸夫
安東 翼
ハンドコ アクアリオ
村中 至
辻中 武
【女性アンサンブル】佐和由梨
荒木美保
井藤湊香
杏 奈
田村 圭
松本昌子
有美ミシェール
濱村圭子
吉田夏子
豊田早希
朴 慶弥
森 未央
宝生 慧
白石善真
本田明奈

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