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再会  レ・ミゼラブル 10月10日

2009年10月10日 23時20分00秒 | 観劇

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2年ぶりとなるレ・ミゼラブルを観に、帝劇へ行ってきました。
前回、2007年の公演では、山口バルジャンの歌声に引き込まれるかのように、週一に近いペースで楽までの1ヶ月を過ごしてしまいました。
そんなこともあり、待望の舞台、はやる気持ちを抑えながら客席に踏み入ると、一気にレミゼの世界に入っていくのが解りました。
2年ぶりと言うこともあり、私の中の記憶の世界と目の前に広がる舞台との間には、若干の違和感も。
マイクの音量が小さいのか、ソロの歌声が弱く感じたものだったり、バリケードへの攻撃のと時に着弾?の光がバリケード内に輝いているものであったり。
あるいは、歌い方が変わったと思われるもの、等々。
音量に関しては、声量のある方でも感じたので、音響の設定の問題だったとは思うのですが、どうだったのでしょうか?
とは言え、記憶を辿りながらも、気付けば2年前以上に気持ちが入り込んでいたようです。

バルジャンが司教から燭台を受け取るシーンで、気付けば涙が・・・。
石川さんのジャベールは、前回観たときには一番ジャベールのイメージに近いという印象を受けたのですが、今回はそれほどの印象がなかったのは意外でした。
それでも、バリケードで捕虜となったジャベールがバルジャンとの再会と、解放。
バリケード総攻撃後、バルジャンの安否を確認する様子。
下水道での再対決。
セーヌ川での苦悩の末に自殺する様子。
この間の感情の変化が、やはり良いですね。

ファンテーヌの山崎さんは、どう表現をすればよいのか文字にし難いのですが、私にとってはもう一つもの足りなさのようなものが残ってしまいました。

エポニールの知念さんは、前回歌唱力はあるものの思いが伝わり難いという日記を書いた記憶があるのですが、前言を撤回することになりました。
成長し、コゼットとの予想外の再会をしたシーン。
マリウスを慕う気持ちと、自分の届かぬ想い苦悩。
今日の舞台、そんな気持ちが良く伝わってきました。
2幕では、マリウスの腕の中で死んでいくエポニールに涙が止まりませんでした。
来週の観劇でも、じっくり観ていきたいです。

初見となる神田コゼットは、開演前から話題になっていただけに様々な雑音が耳に入っていたので、やはり注目をせざるを得ませんでした。
感想はと言うと、ちょっと物足りなさは否めないですね。
歌は高音域がちょっときついのでしょうか?
それとも、演技のために集中力が途切れる事があるのでしょうか?
演技も、もう少し表情が豊かになると良いと思うのですが。
今回の東京公演で回数を重ねていけば、良くなっていくのかなとも思います。
今後に、期待です。

周囲を固めている安崎さんと阿知波さんのテナルディエ夫妻も、出過ぎず小さくまとまらず、いつもと変わらぬ良い味を出しています。

気付けばあっと言う間の舞台が、終わっていたと言うのが今期初のレ・ミゼの印象です。
山口さんの「彼を帰して」を筆頭に、素晴らしい歌声の数々に何度涙が出てきたことか。
以前、劇団四季のLaHarpeで現役のファントム役者がそれぞれの役者について応えている記事があり、その中で佐野さんが「高井さんの声の響きを反則」と言う表現で説明されていましたが、山口さんの「彼を帰して」も私には同様に感じてなりません。

カーテンコールは、オールスタンディングオベーションとなり、いつまでも鳴りやまぬ拍手に何度も応えてくれました。
終わったばかりにも関わらず、次回の観劇が待ち遠しい思いです。
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