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アイーダ 10月11日・12日

2009年10月12日 23時39分00秒 | 観劇

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開幕後1週間が経ち、ようやく1回目の観劇となりました。
CDやビデオクリップの知識はあるものの、生の舞台を観るのは今回が初めて。
観劇仲間のお誘いもあり、10日は2階席センターから。
元々手持ちのチケットを持っていた今日は、下手前方席からの観劇となりました。
初回が2階席からだったため、舞台全体を観ることができ、演出の美しさが手に取るように解り正解でした。
キャストでは、ラダメス役の渡辺さんが唯一の初見でしょうか。
WICKED後半はなかなか観ることができなかった濱田さんや、久しぶりにたっぷり歌声が聞ける五東さんを観るのが楽しみでした。
ディズニー作品ながら、WICKEDや美女と野獣のような派手にグッズを売っているわけではなく、ロビーには公演プログラムを買う長い列ができていました。

昨年10月から始まったSong & Dance 55Stepsを観た方も多いことと思いますが、私も東京公演では足繁く通ってしまった1人です。
その中で、演じられた「愛の物語」「勝利微笑む」「星のさだめ」を観て、アイーダを観たいと感じた方が多かったのではないでしょうか?
当然のことながら本編ではないので、それぞれをアレンジしていたものの、改めて本編を観ると魅力的な演出をしていたことが改めて解りました。

「勝利微笑む」で、初見の渡辺ラダメス登場です。
第1印象は、周囲が騒ぐほどではなく、こんなイメージなのかなというのが本音です。
阿久津さんや福井さんのラダメスと比較すると、声域が狭いのか、ハイトーンが伸びないのが辛いのかなという印象です。
「ピラミッドを建てよう」での飯野さんのゾーザーと男性ダンサー達のダンスシーンは、切れがあり迫力満点で目が離せませんね。
オーズ陛下とは一変して、謀略の首謀者としての迫力もあり、飯野さん格好良いです。
中島さんのメレブは、最初は何歳くらいでどういう役回りなのかが解らず、悩んでしまいました。
2幕でヌビア王アモナスロにアイーダが紹介するシーンで、ようやく納得できました。
濱田さんのアイーダは、凄いですね。
捕虜となりながらも剣を奪い、闘いを挑む強さ。
ナイルを船で渡り、自由に振る舞った事を回想し愛らしく振る舞う姿。
自分の身勝手から捕虜となったことを悔い、悩む姿。
同胞達からローブを受け取り、意を決する姿。
自分の身代わりとなり殺されるネヘブカを救えない無力さに、声を押し殺し身体を震わせて悲しむ姿。
父親であるアモナスロの言葉に、愛するものとの別れに涙する姿。
それぞれのシーンが、目に焼き付きます。
WICKED1幕ラストのDefying Gravityで観客の心を鷲掴みにしたように、ローブのダンスは凄いですね。
アイーダの各シーンの中で、このシーンが印象に残らない人はいないのではないでしょうか?
アイーダとは相対的なポジションにある、アムネリスにも目が離せません。
まるで、1幕ではWICKEDのグリンダのような可愛さがメインのキャラかとも思えてしまいます。
登場シーンの巨大なプール?の演出も、虚を突かれたような演出で驚きました。
「お洒落は私の切り札」は、五東さんの歌声も良いですが、ファッションショーのような演出や舞台美術は、古代エジプトとは思えないものながら、アムネリスを象徴するものと感じました。
2幕でアイーダがアムネリスに対して王女であることの辛さを語るシーンでは、この曲の中で「外面飾る」云々の歌詞が重なってきます。
始めは奴隷として相対しながらも、徐々に気持ちが通い始める2人。
アムネリスがラダメスに謝罪を伝えるよう頼む頃には、友としてという言葉を使っているあたりは、嫌が応にもWICKEDのグリンダとエルファバの関係がオーバーラップしてしまいます。
アモナスロが船で脱出する際、メレブが剣で兵と戦うシーンがあります。
昨日は、剣を振るものの兵の剣とタイミングが合わないようにも見えましたが、今日は違和感なく見えました。
アモナスロがメレブに対して剣が使えるかの問いに対して、声援を贈る方が得意というように応えていることを考えれば、ぎこちない剣捌きの方が正解なんでしょうね。

2幕はアイーダとラダメスが運命に流されていく様に、涙が止められません。
アイーダやラダメスの思いもさることながら、2人の思いを知ってしまったアムネリスの心情を歌う「真実をみた」も切なくなります。
祖国の裏切り者として裁かれるアイーダとラダメスに対し、王のファラオを制して自分の意志で2人を一つの柩で砂に埋めることを命ずるアムネリスの気持ちが痛いように伝わります。
柩の中で、ラダメスが100回生まれ変わってもアイーダを見つけ出すと語りかけます。
その言葉の意味が、オープニングでありエンディングでの博物館のシーンで2人が出会うシーンに繋がるとは思いませんでした。
ラスト、古代エジプト王朝からどれほど生まれ変わりを繰り返してきたのか、やっと2人が再会するシーンを見届けるかのようなアムネリスの視線が目に焼き付きます。

歌に、ダンスに、演出に、見どころ満載の舞台。
今回のキャストを見ると、アイーダには濱田さん、樋口さん、井上さん、秋さん。
ラダメスには、渡辺さん、金田さん、阿久津さん、福井さん。
アムネリスは、五東さん、金平さんの名前が挙がっています。
アイーダ役のいずれもが、アムネリスの五東さんが抜群の歌唱力ゆえ、ラダメスにも見合った歌唱力が要求されてしまうのでしょうね。
渡辺さんの場合、元々今のような声域だったのでしょうか?
歌声を聴いていると、無理をし過ぎて声が出ていないような感もあります。
PVにも出演していた金田さんとの組み合わせも、早く観てみたいと思います。
2幕冒頭の三重唱など、迫力ありそうですね。
その一方で気になるのが、もう1人のアムネリスの金平さん。
ジーザス・クライスト=スパースターやキャッツのジェリーロラム・グリドルボーン、春のめざめのイルゼ等で観ていますが、アムネリスとは大きく異なるもの。
グリドールボーンでは綺麗なソプラノも聴かせてくれましたが、どんなアムネリスを演じてくれるのでしょう?
あっ、1つだけ疑問が。
ラダメスは冒頭での帰国の際は、他の兵士やゾーザー達と同様にブーツを履いているのですが、それ以降はずっとサンダルを履いています。
これって、どんな理由があるのでしょう?
次の手持ちのチケットは、来月上旬。
どんなキャストで観られるのか、楽しみです。

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四季劇場[海]
2009年10月11日/12日
アイーダ濱田めぐみ
アムネリス五東由衣
ラダメス渡辺 正
メレブ中嶋 徹
ゾーザー飯野 おさみ
アモナスロ川原洋一郎
ファラオ前田貞一郎
ネヘブカ松本昌子
【男性アンサンブル】品川芳晃
田井 啓
中村 巌
川東優希
海老沼良和
大森瑞樹
森 健太郎
河野駿介
【女性アンサンブル】大石眞由
加藤久美子
須田綾乃
長島 祥
小笠真紀
大村奈央
小島光葉