ジャポネスクバージョン千秋楽の舞台も、非常に熱い舞台を観ることができました。
今回は、1階席からの観劇となりました。
座席的には後方の席ながら、やはりコンパクトな劇場のメリットが最大限に活かされ見易い席でした。
先日の印象が強く残っているため、冒頭から気持ちが入り込んでしまいました。
それぞれの思いは違うものの、ジーザスに対する思いを込めるマリアとユダ。
気持ちが、強く伝わってきます。
今回のジャポネスク(全国ツアーも含めて)では、柳瀬さんと下村さんという確固たるイメージを持った方がステージ上にいないとため、いろいろな意味を含めて新たな挑戦でもあったと思います。
それでも、想像以上と書くと失礼かとは思いますが、良い舞台でした。
今日ふと気付いたのは、アンバー系のライティングのせいなのかは解りませんが、カヤパやアンナスの隈取りが黒に近いように見えたのですが、実際はどうなんでしょう?
ピラトや司祭は明らかに青の隈取りに見えたので、やはり黒に近いのでしょうね。
静脈を表し、怒りを表現する青ではないのかな?などとも思ってしまいます。
ユダがジーザスの居所を教える前、大八車で表現をした橋掛かりを摺り足で歩いてくるのですが、手の位置が以前と比べると太腿のところに添えているような感じです。
能楽のそれよりも、簡略化してきているのでしょうか?
アンナスが報酬としてユダの前に投げる報酬の入った袋が、舞台下に落下していました。
傾斜舞台でもあり、かなり前方に投げるため、ゴルフのロングパターではないけれど、「止まらない!」ことが誰の目にも映ったのではないでしょうか?
結果は前席の方のシルエットと重なったために分からなかったのですが、その後の演技を観ていると突き上げた手には握られた拳だけだったことから、舞台下に落ちたことを確信しました。
状況から考えれば落下したことも想定しての準備は出来ているとは思いますが、やはり誰もが焦りを感じたことと思います。
スンラさんの心の底から絞り出すような声で歌い上げる「私は理解できない・・・」の一節には、相変わらず泣かされてしまいます。
この後、1週間の間をあけて、エルサレムバージョンが始まります。
仕事の調整がつくのなら、こちらも是非観たいものです。
自由劇場 |
2009年3月1日 |
ジ-ザス・クライスト | 金田俊秀 |
イスカリオテのユダ | 金森 勝 |
マグダラのマリア | 西 珠美 |
カヤパ(大司教) | 飯田洋輔 |
アンナス(カヤパの義父) | 吉賀陶馬ワイス |
司祭 | 阿川建一郎 |
司祭 | 伊藤潤一郎 |
司祭 | 佐藤圭一 |
シモン(使徒) | 本城裕二 |
ペテロ(使徒) | 飯田達郎 |
ピラト(ローマの総督) | 村 俊英 |
ヘロデ王 | 星野光一 |
【男性アンサンブル】 | 赤瀬賢二 |
上出匡高 | |
染矢 裕 | |
武智正光 | |
二見隆介 | |
藤山大祐 | |
川畑 亮 | |
小野功司 | |
ソ ジョンス | |
キム チャンホ | |
今村真悟 | |
山本伸夫 | |
安東 翼 | |
松田逸平 | |
【女性アンサンブル】 | 石倉康子 |
伊藤志保 | |
稲垣麻衣子 | |
小島由夏 | |
上條奈々 | |
村上 智 | |
濱村圭子 | |
宝生 慧 | |
キム ミンヨン | |
美吉ヘレナ | |
ジョン ジヨン | |
森 未央 | |
【大八車・人力車】 | 手島章平 |
辻中 武 | |
近藤聡明 |