友達に誘われて急遽、ラーメンズの第15回公演『アリス』に行ってきました。会場は「本多劇場」という下北沢にある劇場。私は、ラーメンズに関しては名前を知っているだけで、全くと言って良いほど知識がない。お笑い芸人というべきか、小林賢太郎と片桐仁の二人組で、椎名林檎の短編キネマ『百色眼鏡』(DVD)で小林氏の演技を見たことがあるくらいで。しかし、何だか知的な匂いがするような気はしてたようなしてなかったような。
感想は、何やら得体の知れないような、でも実は私達がよく知っているもののような、そんな才能を感じました。前知識が全くなかったので、前からの彼らの活動について知っている人ならばタマラナイ箇所もいくつかあったようですが(お馴染みだけど最近はなかなかやらなかったネタとか)、その辺のところは分からなかったです。でも、なんか引き込まれるというか、見てると悔しくなってきちゃうんですよね。
出演は二人だけで、派手な舞台装置もなく、衣装も黒で、非常にシンプル。笑いとしては、分かりやすいってものではないのかも知れません。だからと言って、分かりづらいってわけでもないのです。もはや、分かるとか分からないという次元ではない気がします。こんなのありなの?みたいな。毛虫とのユニット(?)とかさぁ。成立してるのかしてないのかもよく分かりません。やった者勝ちというか。舞台の上では何をやっても良いんだ、何だってできるんだ、やるべきなんだ、みたいな。そういう強迫観念すら感じました。こう言うと、ハチャメチャで自分勝手で無責任な表現なのかと思うかも知れませんが、それは半分当たってるような当たってないような。ただ、圧倒的であることだけは確かでした。なんか、迷いがない。舞台の上では自由であるべきだということに対しての迷いが感じられない。
だから、悔しくなっちゃう。くそー、もっと知りたーい、分かりたーい、とも思うんですが、分からなくても良いような気もします。分かるとか分からないとかじゃなくて、ああ、今日も彼らは舞台の上で自由になれてるんだなって思えれば、それで良いような気もしたりしなかったり。ズルイなー。
ってか、頭の回転が速いよ。これはこういうこと?と考えている間に、どんどんどんどん進んでっちゃうんだもん。生だから仕方ないんだけど。で、一つ一つが「え?」ってじっくり考えて味わいたくなっちゃうような、多くのことが隠されてるようなそういう魅力を持ってるから、も~っ!みたいな。皆で爆笑!ってのと違って、後からじわじわとふつふつと来そうな笑いかも。で、いつまでも残るというか、居座りそうな笑いかも。そして一人で何回も何回も反芻したくなるような笑いかも。というか、前知識もなくいきなり舞台から見ちゃったから、ちょっと、DVDでじっくり見てみたいかも。頭の回転が追いつけなかったので、落ち着いて見てみたいという。でもね、それは、「追いつけなかった」で終わるんじゃなくて、もう一回ちょっと見てみたいかも…と思わせるものがあった証なわけで。それがなかったら、「もう良いや」で終わるもんね。あと、二人の組み合わせがなんか良い。お互いがお互いを一番笑わせたいんじゃないの?って感じ。
それにしても凄い人気。通路のところにまで座布団席があって全部埋まってたよ。トイレ行きたくなったらなかなか行けないよこれ。もしかして結構貴重なチケットだったのではないだろうか。初日だというし。
公演後のトークで本人も言っていたけど、何がどう『アリス』なんだか。でも、「不思議の国」に迷い込んだ気分を味わえたという意味では『アリス』かも? 他の公演について知らないから何とも言えないんだけど。ま、「不思議の国」にしろ「鏡の国」にしろ作り出したのは人間なんだし、何だってあり?
なんか、ひねくれてるようで実は真っ直ぐっていうか、不敵ながらも、無理に皮肉ってるわけでも自虐的なわけでも毒を吐いてるわけでもなく、健全な笑いって感じがした(でもそこが逆にコワイのかも)。品があるっていうのかな。だから安心感があるんだけど、色々な要素が隠されてそうで油断はできないし、どこからどこまでが作られた部分なのか分からないところもあって、凄く込み入ってる。で、込み入ってるのに真っ直ぐというか。単純であるべき部分と複雑であるべき部分を分かってる人なのかな。って、知識もないし、今回が初めてだし、全然よく分かってないけどさぁ。ま、今度DVD見てみよう。
感想は、何やら得体の知れないような、でも実は私達がよく知っているもののような、そんな才能を感じました。前知識が全くなかったので、前からの彼らの活動について知っている人ならばタマラナイ箇所もいくつかあったようですが(お馴染みだけど最近はなかなかやらなかったネタとか)、その辺のところは分からなかったです。でも、なんか引き込まれるというか、見てると悔しくなってきちゃうんですよね。
出演は二人だけで、派手な舞台装置もなく、衣装も黒で、非常にシンプル。笑いとしては、分かりやすいってものではないのかも知れません。だからと言って、分かりづらいってわけでもないのです。もはや、分かるとか分からないという次元ではない気がします。こんなのありなの?みたいな。毛虫とのユニット(?)とかさぁ。成立してるのかしてないのかもよく分かりません。やった者勝ちというか。舞台の上では何をやっても良いんだ、何だってできるんだ、やるべきなんだ、みたいな。そういう強迫観念すら感じました。こう言うと、ハチャメチャで自分勝手で無責任な表現なのかと思うかも知れませんが、それは半分当たってるような当たってないような。ただ、圧倒的であることだけは確かでした。なんか、迷いがない。舞台の上では自由であるべきだということに対しての迷いが感じられない。
だから、悔しくなっちゃう。くそー、もっと知りたーい、分かりたーい、とも思うんですが、分からなくても良いような気もします。分かるとか分からないとかじゃなくて、ああ、今日も彼らは舞台の上で自由になれてるんだなって思えれば、それで良いような気もしたりしなかったり。ズルイなー。
ってか、頭の回転が速いよ。これはこういうこと?と考えている間に、どんどんどんどん進んでっちゃうんだもん。生だから仕方ないんだけど。で、一つ一つが「え?」ってじっくり考えて味わいたくなっちゃうような、多くのことが隠されてるようなそういう魅力を持ってるから、も~っ!みたいな。皆で爆笑!ってのと違って、後からじわじわとふつふつと来そうな笑いかも。で、いつまでも残るというか、居座りそうな笑いかも。そして一人で何回も何回も反芻したくなるような笑いかも。というか、前知識もなくいきなり舞台から見ちゃったから、ちょっと、DVDでじっくり見てみたいかも。頭の回転が追いつけなかったので、落ち着いて見てみたいという。でもね、それは、「追いつけなかった」で終わるんじゃなくて、もう一回ちょっと見てみたいかも…と思わせるものがあった証なわけで。それがなかったら、「もう良いや」で終わるもんね。あと、二人の組み合わせがなんか良い。お互いがお互いを一番笑わせたいんじゃないの?って感じ。
それにしても凄い人気。通路のところにまで座布団席があって全部埋まってたよ。トイレ行きたくなったらなかなか行けないよこれ。もしかして結構貴重なチケットだったのではないだろうか。初日だというし。
公演後のトークで本人も言っていたけど、何がどう『アリス』なんだか。でも、「不思議の国」に迷い込んだ気分を味わえたという意味では『アリス』かも? 他の公演について知らないから何とも言えないんだけど。ま、「不思議の国」にしろ「鏡の国」にしろ作り出したのは人間なんだし、何だってあり?
なんか、ひねくれてるようで実は真っ直ぐっていうか、不敵ながらも、無理に皮肉ってるわけでも自虐的なわけでも毒を吐いてるわけでもなく、健全な笑いって感じがした(でもそこが逆にコワイのかも)。品があるっていうのかな。だから安心感があるんだけど、色々な要素が隠されてそうで油断はできないし、どこからどこまでが作られた部分なのか分からないところもあって、凄く込み入ってる。で、込み入ってるのに真っ直ぐというか。単純であるべき部分と複雑であるべき部分を分かってる人なのかな。って、知識もないし、今回が初めてだし、全然よく分かってないけどさぁ。ま、今度DVD見てみよう。