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sky is blue

言わなければよかったのに日記

(miss)understood TOUR ~1回目~

2006-03-11 16:31:45 | AYU
そういえば、元旦にあゆの最新アルバム『(miss)understood』が出たっていうのに、そのことについて何も書いてないや。だって、今の今まで、「書く必要」を感じてる暇なんてなかったんだもん。あったのは、「聴く必要」だけ。

前作『MY STORY』で、私はちょっとだけ不安になった。『MY STORY』でひとつの完成形を見た気がしたから(ここでちらっと触れてます)。だから、次にあゆが『MY STORY 2』みたいなアルバムを作ってしまっても、それは仕方のないことかも知れないと思っていた。それだけ『MY STORY』が完成されたものだったから。でも、考えてみれば、そんな『MY STORY』の中でも、最後の「Humming 7/4」で、それまでの流れをぶち壊すような展開をちゃっかり見せていたんだよな、あゆは。そして、元旦に届けられた『(miss)understood』――。そこには、『MY STORY』では決して聴くことのできない「あゆ」がいた。いや、『MY STORY』だけじゃない。過去のどのアルバムを引っ張り出しても聴くことのできない「あゆ」がそこにはいた。それでいて、私がよく知っている「あゆ」でもあった。私は嬉しい! あゆは、『MY STORY』というあれだけの作品にも足を引っ張られずに、時計の針を進めることができたんだ。ヤッタネ!

『(miss)understood』については、語りたくなったら語るとして、タイトルについてだけちょこっと。やはり、「misunderstood(誤解された)」からきてるらしいんだけど、「そのままだと、私のことを理解してるのは私だけみたいな悲劇のヒロイン的になっちゃってヤだから、ミス、ミセスのミスというのをああいう形で入れて、かけてみたというか、フザけてみた(笑)。」とのことです。だから、「誤解」ってとらえても、「理解する人」ってとらえても、いいらしいよ!

そして、『ayumi hamasaki ARENA TOUR 2006 A ~(miss)understood~』です。今回、「さいたまスーパーアリーナ」からスタートするってことで行ってきましたよ初日!(ほとんどないと思いますけど、一応ネタバレ注意! 今もツアー中だからね)

ここで、想定外のことが起きてしまいました。「とまどっている自分」がいたのです。誤解しないで下さいね。私はそのことに興奮しているんですから。過去に『MY STORY TOUR』『COUNTDOWN LIVE 2005-2006 A』など、あゆのライヴを観ましたが、特に『COUNTDOWN LIVE』なんて、そりゃもう楽しかったですよ。色んな概念が吹き飛ばされて、解放されている自分を感じました。ほんと、あっという間でした。

しかし、この日は、目の前のことを「飲み込めていない自分」がいたんです。今までのあゆと何かが違う。何かが生まれ変わろうとしている。そういうことを漠然と感じながらも、それが何だか分からない、というか、確かに感じてはいるんだけど、言葉にできないまま、時間が流れていって、「どうしよう、どうしよう」って感覚。しかし、それでいながら、「核はちっともブレていない」ということがビンビン伝わってくる。いやむしろ、核心に近づいてってるような。だから、「生まれ変わろうとする意志」と「その混沌の中でもブレない核」というのが同時に伝わってきて、はっきり言って「固まってしまった」って、そういうわけですよ。

これは本当に想定外でした。でも、考えてみれば、『(miss)understood』で変化をみせたんだから、ライヴだってそりゃ、ねぇ? 私もまだまだです。こりゃ、あゆは、私が思ってる以上に凄い奴かも知れない。「コワい」とまで思ってしまった。そして、あゆが人気を保っている理由が分かった気がした(オリコンチャート史上歴代女性アーティストNo.1記録達成オメデトー!)。みんな、これが観たいから、あゆのライヴに足を運んでいるのかもって思った。

前日に『Mステ』出演あり、初日ってこともあってか、声が辛そうな箇所や音程が厳しい箇所も結構あった。「大丈夫なんだろうか?」と本気でハラハラさせられた。でもね、すぐに気づいたよ。そりゃあ、どの曲も確実にレベルアップしてるんだもの。それはね、曲が難しくなってるとか、そういうことじゃないのよ(それもあるだろうが)。なんていうか、曲に込める魂(ソウル)の量というか質というかが、格段にレベルアップしてるのよ。「(miss)understood」なんて、歌ってみりゃあ分かると思うけど、あれ、それ相応の魂がなきゃ歌えないよ? 曲が必要とする魂、魂が必要とする音、その双方が確実にレベルアップしてる。「Pride」なんて、ちょっとビビっちゃいましたよ私。それでいながら、そのどれもが、「ポップ」であることから離脱していない! 何なんだこれは!

「ハラハラさせられた」って書いたけど、そうか、「これか」って思った。最近ライヴでこんなに「ハラハラさせられた」ことって、あったかなぁ私。まるで「綱渡り」みたいな感覚。それは、仕掛けとか演出とか、そういうことじゃないな。そこにはあったんだよ、「摩擦」が。あゆの中での「変化」と「不変」の「せめぎ合う音」だったのか。いや、あゆの中だけじゃない。あゆとお客さんの間に、たくさんの「疑問」が行き交ってるような。「馴れ合い」なんてものが、ほとんど見当たらなかった。「時代とこすれ合う音(ロック)」を聴いたような気がする。分からない。それは私の勘違いかも知れない。でも、ねぇ、例えば、ロック好きの人にしかアピールしないロックなんて、それはもうロックじゃないよねぇ? え? あゆはロックじゃないじゃないかって? そうか。「ロック」って名前が欲しいなら、そんなもんいつだって誰にだってあげるよ。ただ、私は、「ロックって言葉」よりも、「目の前の出来事」を信じたい。それだけなんだ。あゆが客席近くに来たとき、「あゆー!」って声に出す人も出さない人もいたけど、みんながみんな、「私のあゆ!」って思ってるような気がした。もちろん私だって、「私のあゆ!」って思ってるかんね(笑)。そして、それを受け止められる器があゆにはあるんだ。なんだか涙が出てきそうだったよ。「開かれてる」――そう感じた。

だんだん何書いてるか分からなくなってきたなぁ(笑)。だからまぁ、「ハラハラした」んだけど、それが物凄く「生々しかった」って、そういうことですよ。「ハラハラ」って、「今を生きてる」証なのかも知れない。「is this LOVE?」カッコ良かったなぁ。ライヴで化けたよ、ありゃ。

このツアーは、あと1回、6月の公演に行こうと思っていたんだけど、「これはもう1回くらい観なきゃ!」って自分の中で勝手に盛り上がってしまって、4月の代々木も行くことに決めてしまいました。も~、あゆめっ!

後日、あゆのインタビューを立読みしたら、このツアーのことを「今までになくシンプル」って言っててビックラこいた。ええ? これでシンプルかよ! しかし、ちょっと待てよ、と。そういえば、シンプルだったかも知れない…。『MY STORY TOUR』のときは、全体を通して一貫したストーリーみたいのがあったけど、今回はそういうのなかったし、2~3曲の仕掛けが凄かっただけに、その印象が強くてそのときは気づけなかったけど、なるほど、シンプルだったかも…。これからのあゆを示唆させるものになるのだろうか。とにかく、CDだけじゃなく、ライヴの方でも、『MY STORY TOUR』から、時計の針を進めることができたってことかな。

ひとつだけ確信したことがあるよ。このツアーを終えたとき、あゆは確実に進化(深化)している!

だけどね、ちょっとこれだけは言わせてよ! 「Will」は聴きたかったぞ! あと、「In The Corner」だって! むぅ~!

P.S.
またも開演前の音楽がマドンナの『コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア』だったぞ! 今度はアルバム丸々一枚かかってた。おそらく最初から最後まで。といっても、『COUNTDOWN LIVE』のときもアルバム丸々一枚かかってたのかも知れない(開演ギリギリに入場したので分からないのです)。いやあ、全国で開演前にマドンナをかけて回るのだろうか。うふふ☆


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (ふらわん)
2006-05-02 03:36:19
こんばんわ!
もう寝ようかと思ったんだけど、こんな記事、読んだら、なんか興奮してきて、コメントするよ。マドンナ流してたんだ!知らなかった!やっぱ、そうかって思ったよ。ayuはRockだったんだね。なんかわくわく感が凄い事になってきた。俺、"Pride"をライブで聴いたら凄そうって思ってて、葉っぱさんの書いてるの読んで、ますます興奮!ヤバイ!言葉には旨く出来ないけどこれからのayuの進化の予感が想像は出来ないけど感じていることからそんなに遠いことでは無い様に思えてきた。もうチョイ書きたいけど今日はこんなところで...でわ!
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Unknown (葉っぱ)
2006-05-02 21:57:39
こんばんは。私もふらわんさんの記事を読んでは熱くなってますよ! でも、私ったら、ちょっと熱くなり過ぎちゃったかなぁ。自分で自分にビビってます(笑)。
それに、これ、4月の代々木に行った後に書いてるから、さいたまのだけ書こうと思っても、どうしても2回分の想いとか、他にも色々、ライヴ後に考えさせられた事とかが混ざっちゃってて、純粋に「さいたまのライヴで感じたこと」だけにはなってないかも(汗)。これだから時差があると…。
でも、まぁ、あゆが私にこういうことを書かせたってことは事実なんだろうなぁ。さいたまでは、目指すものと実際とが「追いついてないなぁ」とも感じたんですよ。でも、なんか、それに「ハラハラさせられた」。それは「核はブレてない」と感じることができたからかな~。「この人、どうなっちゃうの!?」みたいな(笑)。で、「ついていくぞ~!」って気にさせてくれました(^^)
うん。「Pride」は凄かったです。
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