『VINTAGE 2004』のチケットを提示すれば入れるということで、タイトルのイベント@渋谷AXに行ってまいりました。タイトルからも分かる通り、新人バンドがたくさん出て(チケットに書いてあるだけで7バンド。合間にDJあり)、15時開場・開演という長丁場。フラ~っと行ってまいりました。名前だけ知ってて、ちょっと観てみたいなってバンドもいたし、無料だし。と言っても、長丁場は辛いので遅れて入場。会場に着いたのが17時ぐらいだったかな。私が入ったときは、THE LOCAL ARTが演奏しておりました。
★THE LOCAL ART
感情の洪水。ドラム・ヴォーカルなので、ドラムセットがドーンと中央前にあって、それだけで目を引きます。空いた空間をギターの2人が思いのままに動き回る。歌はヴォーカルに任せて、ステージ上を動き回り、思いの全てをギターにぶつけてました。洪水のように押し寄せる感情が強力で、全部同じような曲に聴こえてしまう。それだけ感情が圧倒的だったのだと思うし、全体を支配していたのだと思う。その感情の洪水に自らが飲み込まれてしまわないように、あるいは飲み込まれることに自覚的になったとき、もっともっと化けるのかも知れないなぁ。ツインギターを生かした、2人が交互に短いリフを鳴らす最後の曲なんかは、ちょっとそこを突破しかけているとは思った。MCが熱い、というか、クサイ。聴いてるコチラが恥ずかしくなってしまう。
★sports
スピリチュアライズドのSEで登場。若い!小さい! THE LOCAL ARTが感情の洪水なら、sportsは音の洪水でしょうか。THE LOCAL ARTは4人なのに対して、sportsは3人なんですけどね。自分達の思い描く音・世界を何とか自分達なりに表現しようとしている姿勢が伝わってきました。打ち込みを用いた「Sports Wear」が心地良かった。音源聴いたことあるから馴染みがあったってのもあるかも知れないけど。ギターに歪みを効かせたり、ダンスミュージック的アプローチをしてたり、音の響きや空間、展開にも意識的で凝ったサウンド作りが好きなのかなっと思わせるのだけど、何気にメロディが良いんですよね。だから、もっとヴォーカルと歌詞が聴こえてきたら良かったかも。ただ、このバンド、まだまだやりたいことが色々あるんだろうなっという新人らしさを感じさせてくれました。次のシングルのタイトルが「Super Sonic」だそうで、ネーミングのセンスもなかなか面白そう。
★キャプテンストライダム
なにこのバンド…。ちょっと興味あったんですが、なんなの…。まるで掴めない。理由(ワケ)が分からない。この人達が音楽を、ロックをやる理由が。いや、理由なんてなくたって良いし、私もいちいち理由が分かって音楽を聴いているわけじゃないんだけど…。ドラムの人が終始笑顔、その笑顔がなんか不敵。ロックを笑い飛ばしながらも、ロックからも笑い飛ばされてるみたいな。真剣にやっているんだろうけど、冗談にも見える。縁日のお化け屋敷みたいな。MCも面白い。ちょっとスネオヘアーを思い出しました。自ら「最大のヒット曲」とか言っちゃうし。ヴォーカルが、絵馬とか七夕の短冊に書いてある願い事で面白いと思ったものを書き留めるのが趣味らしく、それを発表するのがライヴの恒例行事みたい。今日発表してくれた中の一つ、「SMAPが売れますように…」。「これ以上?」と自ら突っ込み。なんか、その人の裏にある様々なドラマが垣間見れて面白いんだって。きっと面白いことはそこら中に転がっていて、それを拾い上げどう料理するかはその人次第。このバンドは、それをいちいち拾い上げてコロコロ転がしては皆に見せたいんだろうな。理由(ワケ)を分かった気になって楽しむことはできる。でも、分かった気にならなくちゃ(理由がなくちゃ)楽しむことはできないの?と頭を叩かれた気分。分かった気になったまま過ぎていきがちな日常に一石を投じる、ポッと生れ落ちてしまったかのような天然ロック。もっとちゃんと聴いてみたい。理由(ワケ)はきっと……神のみぞ知る(God Only Knows)。
★bonobos
パーカッションが良いですね~。この日私が観たバンドの中では一番貫禄というか頼りがいがあったかな。最後、朝本浩文プロデュースという新曲をやるときに、「良い歌なので」と言っていたのが印象的だった。レゲエやダブ等をこなし、インストでもアピールできそうなバンドなのだけど、伝えたいのは“歌”なんだなーと勝手に納得。
★つばき
本日トリ。sports同様、若い!小さい! なんかまだ、何かに憧れているんだろうなって感じが否めない。<憧れに追いつけない 追い越せない>って歌ってたし。でも、最初は多くの人がそうだろうし、形から入るのも全然アリだよね。ただ、渋谷AXという会場はまだまだ彼らには大きいのかもなって感じた。もっと狭い会場で観たら、また印象も違ったんだろうな。ただ、小細工なんかせずに真っ直ぐに“歌”を届けようとしているのは伝わってきました。そしてまた、“歌”を伝えることの難しさを痛感しました。サウンドやアレンジを聴かせたりすることはある程度できても、“歌”を聴かせるっていうのは、シンプルであるが故にごまかしも効かないし、一番難しいことなんじゃないかなと。
★DJ
本日のイベント、合間にDJタイムあり。ステージ向かって左側のスタンディングエリアに設置されたDJセットにて、何人かのミュージシャンがDJをしてくれました。私が観た(聴いた)のは、小井出永(THE JERRY LEE PHANTOM)/伊藤真一(SPARTA LOCALS)/永谷喬夫(SURFACE)。小井出永は、ビースティ・ボーイズやジェット、SPARTA LOCALSもかけてました。いやぁ、良いなぁ、こういう会場で大音量で自分の好きな音楽をかけられるのって。私もやってみたいなぁ。私がDJ…、似合わないー! でも、良いなぁ。この環境だけで、2~3割増しで曲が魅力的に響きそう。私のお気に入りのCD達も、こういうところで大音量でかけてもらいたいに違いない!
というわけで、本日のイベント、長丁場だったので足が疲れた&お腹空きましたけど、なかなか面白かったです。お客さんの観る姿勢がいつもと違ってて。一部のファンは通常のライヴのように観ているんですけど、そうじゃないお客さん(=ほとんどのお客さん)は、このバンドはどういうバンドなんだろう…って注意深くアンテナをピンと張ってる感じがあって、演奏するバンドの方にもお客さんの方にも緊張感がありました。初対面ならでは、新人バンド大会ならでは、ですね。
ではでは、明日もAX。
★THE LOCAL ART
感情の洪水。ドラム・ヴォーカルなので、ドラムセットがドーンと中央前にあって、それだけで目を引きます。空いた空間をギターの2人が思いのままに動き回る。歌はヴォーカルに任せて、ステージ上を動き回り、思いの全てをギターにぶつけてました。洪水のように押し寄せる感情が強力で、全部同じような曲に聴こえてしまう。それだけ感情が圧倒的だったのだと思うし、全体を支配していたのだと思う。その感情の洪水に自らが飲み込まれてしまわないように、あるいは飲み込まれることに自覚的になったとき、もっともっと化けるのかも知れないなぁ。ツインギターを生かした、2人が交互に短いリフを鳴らす最後の曲なんかは、ちょっとそこを突破しかけているとは思った。MCが熱い、というか、クサイ。聴いてるコチラが恥ずかしくなってしまう。
★sports
スピリチュアライズドのSEで登場。若い!小さい! THE LOCAL ARTが感情の洪水なら、sportsは音の洪水でしょうか。THE LOCAL ARTは4人なのに対して、sportsは3人なんですけどね。自分達の思い描く音・世界を何とか自分達なりに表現しようとしている姿勢が伝わってきました。打ち込みを用いた「Sports Wear」が心地良かった。音源聴いたことあるから馴染みがあったってのもあるかも知れないけど。ギターに歪みを効かせたり、ダンスミュージック的アプローチをしてたり、音の響きや空間、展開にも意識的で凝ったサウンド作りが好きなのかなっと思わせるのだけど、何気にメロディが良いんですよね。だから、もっとヴォーカルと歌詞が聴こえてきたら良かったかも。ただ、このバンド、まだまだやりたいことが色々あるんだろうなっという新人らしさを感じさせてくれました。次のシングルのタイトルが「Super Sonic」だそうで、ネーミングのセンスもなかなか面白そう。
★キャプテンストライダム
なにこのバンド…。ちょっと興味あったんですが、なんなの…。まるで掴めない。理由(ワケ)が分からない。この人達が音楽を、ロックをやる理由が。いや、理由なんてなくたって良いし、私もいちいち理由が分かって音楽を聴いているわけじゃないんだけど…。ドラムの人が終始笑顔、その笑顔がなんか不敵。ロックを笑い飛ばしながらも、ロックからも笑い飛ばされてるみたいな。真剣にやっているんだろうけど、冗談にも見える。縁日のお化け屋敷みたいな。MCも面白い。ちょっとスネオヘアーを思い出しました。自ら「最大のヒット曲」とか言っちゃうし。ヴォーカルが、絵馬とか七夕の短冊に書いてある願い事で面白いと思ったものを書き留めるのが趣味らしく、それを発表するのがライヴの恒例行事みたい。今日発表してくれた中の一つ、「SMAPが売れますように…」。「これ以上?」と自ら突っ込み。なんか、その人の裏にある様々なドラマが垣間見れて面白いんだって。きっと面白いことはそこら中に転がっていて、それを拾い上げどう料理するかはその人次第。このバンドは、それをいちいち拾い上げてコロコロ転がしては皆に見せたいんだろうな。理由(ワケ)を分かった気になって楽しむことはできる。でも、分かった気にならなくちゃ(理由がなくちゃ)楽しむことはできないの?と頭を叩かれた気分。分かった気になったまま過ぎていきがちな日常に一石を投じる、ポッと生れ落ちてしまったかのような天然ロック。もっとちゃんと聴いてみたい。理由(ワケ)はきっと……神のみぞ知る(God Only Knows)。
★bonobos
パーカッションが良いですね~。この日私が観たバンドの中では一番貫禄というか頼りがいがあったかな。最後、朝本浩文プロデュースという新曲をやるときに、「良い歌なので」と言っていたのが印象的だった。レゲエやダブ等をこなし、インストでもアピールできそうなバンドなのだけど、伝えたいのは“歌”なんだなーと勝手に納得。
★つばき
本日トリ。sports同様、若い!小さい! なんかまだ、何かに憧れているんだろうなって感じが否めない。<憧れに追いつけない 追い越せない>って歌ってたし。でも、最初は多くの人がそうだろうし、形から入るのも全然アリだよね。ただ、渋谷AXという会場はまだまだ彼らには大きいのかもなって感じた。もっと狭い会場で観たら、また印象も違ったんだろうな。ただ、小細工なんかせずに真っ直ぐに“歌”を届けようとしているのは伝わってきました。そしてまた、“歌”を伝えることの難しさを痛感しました。サウンドやアレンジを聴かせたりすることはある程度できても、“歌”を聴かせるっていうのは、シンプルであるが故にごまかしも効かないし、一番難しいことなんじゃないかなと。
★DJ
本日のイベント、合間にDJタイムあり。ステージ向かって左側のスタンディングエリアに設置されたDJセットにて、何人かのミュージシャンがDJをしてくれました。私が観た(聴いた)のは、小井出永(THE JERRY LEE PHANTOM)/伊藤真一(SPARTA LOCALS)/永谷喬夫(SURFACE)。小井出永は、ビースティ・ボーイズやジェット、SPARTA LOCALSもかけてました。いやぁ、良いなぁ、こういう会場で大音量で自分の好きな音楽をかけられるのって。私もやってみたいなぁ。私がDJ…、似合わないー! でも、良いなぁ。この環境だけで、2~3割増しで曲が魅力的に響きそう。私のお気に入りのCD達も、こういうところで大音量でかけてもらいたいに違いない!
というわけで、本日のイベント、長丁場だったので足が疲れた&お腹空きましたけど、なかなか面白かったです。お客さんの観る姿勢がいつもと違ってて。一部のファンは通常のライヴのように観ているんですけど、そうじゃないお客さん(=ほとんどのお客さん)は、このバンドはどういうバンドなんだろう…って注意深くアンテナをピンと張ってる感じがあって、演奏するバンドの方にもお客さんの方にも緊張感がありました。初対面ならでは、新人バンド大会ならでは、ですね。
ではでは、明日もAX。