goo blog サービス終了のお知らせ 

sky is blue

言わなければよかったのに日記

何度目のロックインジャパンだー!

2004-08-08 22:12:52 | ライヴ
5回目だー!

ってことで、今年で5回目になる『ROCK IN JAPAN FES.2004』。3日目の8月8日のみ参戦。始まる前までは、日が近くなってきても実感がわかず、5回目の参加ってことで気持ちに余裕や油断も出てきて、そんなに浮き足立つ感覚ではなかった。非日常も繰り返せば日常に変わるってことですかね。いやいや、それでもやっぱり夏フェス! 会場につけば、そこには太陽、空、緑、風、そして人、そして音楽。気持ちも昂ぶります。晴れて良かったー!

●GOING UNDER GROUND (LAKE STAGE)
ギターバンドってイメージが強かったんですけど、キーボードが結構前面に出てるんですね。太陽に負けないくらいキラキラしてました。そのキラキラの正体は“切なさ”なんですね。その瑞々しい切なさの光は、太陽のように強い光で視界を奪ってしまうものではありませんでした。むしろ視界はクリアに。

●椿屋四重奏 (LAKE STAGE)
サウンドチェック、本人が出てきてやってました。イエモンの曲を歌っていたようです(ごめんなさい、私は分かりませんでした)。先頃、解散が正式に発表されたばかりのイエモン。歌い終えた後、ボーカル&ギターの中田裕二はこう言ったそうです。「バトンはきっちり受け取りました」。
1回引っ込んでから再びメンバー登場。立ち姿からしてなんか色気あります。声が色っぽいなあ。歌謡曲でも演歌でも、もちろんロックでも、もしかしたら歌舞伎でも通用しそうな色気。ロマンティックで毒々しくて……このバンド、まだまだ掴み切れません。「この真夏にロックって、君達、バカタレー!」って言ってたのが面白かった。「でも最高」って。次は「グラスでやりたいなぁ」らしい。

●エレファントカシマシ (GRASS STAGE)
格好良いけどこれが普通。普通だけど格好良い。エレカシ、平常心の格好良さを見せ付けてくれました。今までのロックインジャパンで一番安心して観ていられたっていうか、動じないでいられた。「エレカシはまだまだこんなもんじゃないんだよ!」とか「今日はこうだったけど違う面もあるんだよ!」とか何とか色々、皆に説明して回りたくなる気持ち(笑)もそんな起きなかった。それは「エレカシはこんなもんだな」って思っちゃったわけでは全然なくて、「これが今のエレファントカシマシです」って、ただそれだけで良い、それ以上でもそれ以下でもない、そんな潔さを感じたから。だから、余計な私の補足説明(笑)は必要なくなったわけです。
ギターとキーボードのサポートを入れての6人編成だけあって音が分厚い。髪を短く切ったミヤジの表情も良い(というか良い意味で平常心)。石君、神戸のときはスキンヘッドだったけれど、坊主頭になってました。1曲目の「パワー・イン・ザ・ワールド」、<何度目の太陽だ>を<何度目のロックインジャパンだ>と変えてお客さんを沸かせる(日記タイトルはここから)。
続いて新曲3連発。1発目はギターのカッティングが格好良くバンドサウンドを聴かせる曲。「平成理想主義」というタイトルらしい。その後、なだらかな出来かけのような小曲をやったので、それと「平成理想主義」とは別曲かと思ったら、続いてたようです。次の「達者であれよ」は、バックと歌メロが合ってるんだか合ってないんだかよく分からない不思議な曲でした。音源になってみないと分からない。歌詞は遠くにいる友達のことを思うような内容。新曲3発目は7月3日の野音でもやった「友達がいるのさ」。この曲、クリスマスに合いそう。イントロとか特に。最後、<歩こうぜ~><いやいや、やっぱり走れ~><歩いていこうぜ>と歌ってました。結局、歩くの?走るの?どっち? いやいや、歩いたり走ったりしようぜってことですよね?宮本さん! ギュ~ッと自分の体を抱きしめるポーズ、結構やってました。自分の大事なもの=音楽をギュッと抱きしめる。今のミヤジそんな心境なんだろうな。
次は「悲しみの果て」。この曲、ロックインジャパンでは毎年やっている。やっぱりエレカシにとってロックインジャパンは特別な場なんだろうなって思う。初回から毎年出演しているし、近況報告っていうか大きな目で見た自分達の立ち位置の確認、みたいな。それでいて「悲しみの果て」は毎年やる。流れていく時間と変わらずここにいるという感覚の交錯――。
で、次の「歴史」! こ~れが良かった! ミヤジの歌いっぷりったらなかった。宮本浩次というたくさんの魅力を持ってる人のすべてを注入できるような一曲ってのはなかなかないわけで、でもこの日の「歴史」はミヤジのすべてが注入されていたと言っても過言ではないくらい良かった。どんな言葉を使っても聴かせられないのが残念…。思えば、去年のロックインジャパンでは歌詞なしのままこの曲をやったんだよなぁ。それから一年、この曲がエレカシにとってこんなにも大事な曲になるとは…。「化ケモノ青年」では、例の合いの手の部分をやってる人は私の周りではパラパラいたってぐらいだったけど、そんなの全然気にならなかった。一昨年は運悪く場所取りしてた人達に囲まれて気になって気になって仕方なかったけど。私が成長したのか、エレカシが成長したのか。
続いて「ハロー人生!!」。<オレはまだ生きている>――武田鉄也が確か井上陽水のことを「当たり前のことをあんなに血相変えて歌う人もいない」と言ってて面白かったけど、エレカシもまさにそう。成ちゃんのベースのうねりが格好良い。「どこへ?」の<再生だ>にはやっぱり震える。そのあと、<やれるもんなら やってみろ>って叫んでました。そして「生命賛歌」。一瞬音が消えて静まりかえってからの絶妙な間(ま)をあけてからの<セイメイサンカヨ>には痺れた。エレカシには結構あるんだけど、この間(ま)“溜め”が素晴らしい。サポートを入れてもそれがばっちり、というかいつも以上にキマってました。サポートギターの人がニヤッてしたの見逃しませんでしたよ(←もしかしたら次の「ガストロンジャー」でだったかも知れません)。
続いて「日本の現状をどう思う。己の現状はどうだ」とミヤジ。「ガストロンジャー」だ。「生命賛歌」にしろ「ガストロンジャー」にしろ、どんなに過激な形相をしていても、結局は“生”を圧倒的なパワーで全肯定しようとしている曲なんですよね。やはりフェスでも盛り上がります。ここでもさっきの間(ま)をずるいくらいに効かせてくるし決め台詞をずるいくらいにキメてくる。ずるいよ、ずるいよ、エレカシ。<俺は男に生まれたってことがまず一つ>と言ってから、<俺の職業はロックンロールバンドだ>って、この曲ではいつも言う台詞なんだけど、妙に説得力を感じました。「ロックンローラー」ではなく、「ロックンロールバンド」なんだなって改めて感慨深く思う。
しきりに「戦おうぜ」と言っていたミヤジ。「戦ってる者にだけ 俺がやさしい言葉をかけてやる!」と豪語してました。でも、もうたっぷりやさしさをもらってるよ! 私が戦っていようがなかろうが。「強くあれ やさしくあれ」とミヤジも言っていたけれど、最近のエレカシには、やさしさを強く感じる。怖いくらいに凄味や迫力があっても、そこにはちゃんとやさしさもある。ああ、あなたのやさしさをワタシは何に例えよう。
ミヤジは最後に「次は奥田民生だと思う」とやけにハッキリした口調で言って下がっていきました。

●奥田民生 (GRASS STAGE)
この時間しかお昼を食べる時間がなかったのでランチタイム。でも音はずっと聴いてました。民生ちゃん、ロックインジャパンではいつもタイミング合わなくて全部観れないんだよなぁ。「御免ライダー」は良いっすねー!

●Syrup16g (LAKE STAGE)
スピッツもすごーく観たかったけれど、断念してシロップへ。何故か飛行機の模型を持って登場した五十嵐。ライヴは「メリモ」からスタート。裏がスピッツだけあって人は少なかったかも。でも「スピッツじゃなくてシロップを観にきてくれてありがとう。心から感謝する」と五十嵐くんは言ってくれました。「真空」は結構アレンジが変わってましたけど、こっちの方がカッコ良いかも。今、昔の曲を再レコーディングしたアルバム『delayedead』を制作中とのことで楽しみです。続いておそらくその中から「クロール」。メロウな良い曲。そしてシロップ流生命賛歌「リアル」。合唱が起こっててギョッとした。女の人の声が目立ってたから余計に怖かった。<遠いよ みんな 遠いよ>って皆で歌うのはなんとも(笑)、逆にリアリティーありました。ヘヴィー&ルーズに刻む「I・N・M」が良かった。
中盤、「もう俺ら終わりかも知れないから、記念に撮らせてよ」とデジカメを取り出す五十嵐。五十嵐くんが言うと本気にも冗談にも聞こえるからなぁ(汗)。何故かさっきの飛行機の模型越しにお客さんを撮影。手をあげる皆。ううーん、飛行機に手を振る人達の図? それとも乗れずにあぶれた人達の図?(笑) 嫌だー、そんなの。
そして「変態」「空をなくす」でライヴはあっさり終了。やっぱりレイクは短い~。でも、ま、西日が強い中での「リアル」とヘヴィー&ルーズに刻む「I・N・M」が聴けたから良いっか。いつもは照明が暗すぎてよく見えないメンバーの姿も拝めましたし(笑)。五十嵐くん色白い! なんか五十嵐くん、自信ついてきたのかな~とも思えたり、これからどうしようって不安なのかな~とも思えたり、揺れてる感じはしたかも。でもその“揺れ”が生々しかったというか、今を生きるシロップってことに嘘はなかった気がしました。歌詞間違えまくりだったりもしたけど、やっぱり目が離せないバンドではあるかな。

●岡村靖幸 (GRASS STAGE)
私、ぜんぜん詳しくないんですけど、それでも「だいすき」が聴けたのは嬉しかったし楽しかったぁ。

●東京スカパラダイスオーケストラ (GRASS STAGE)
踊りまくりましたです。楽しかったぁ。でも、これも一緒に行った友達がいたおかげですね。合計3人で行ったんですけど、やっぱり一緒に踊ったからこそ、より楽しくてハッピーになれたのだと改めて思いました。

最後は花火で締め。ああ、夏が終わっちゃう~。

で、やっぱり、これは当たり前に用意されてるものではないですよね。冒頭で非日常も繰り返せば日常になるのか…なんて言いましたけど、これはまぎれもなく非日常でした。だって、振り返ってみれば、楽しい時間しかなかった、楽しくない時間なんてなかった。やっぱり非日常ですね。ただ、忘れちゃいけないのが、いくつもの日常が重なった非日常であるということ。だから当たり前に用意されてるものではないんですよね。ここ日本でもロックフェスがたくさん増えてきて、年を重ねてってますけど、それを忘れてはいけないですよね。そうしてこそ、フェスの非日常度が増すってもんです。


0724 YAMABIKARI @神戸チキンジョージ (2)

2004-07-25 13:49:28 | ライヴ
「0724 YAMABIKARI @神戸チキンジョージ (1)」からの続き。

(3) エレファントカシマシ
たぶん次はエレカシかなと思って待っていると、2階(といってもすぐそこ)の柵のところに林檎ちゃんがっ! エレカシのライヴを観るためにスタンバっているんですよ。やっぱり林檎ちゃんもエレカシのライヴをしっかり観るんだぁ(嬉)。それに気付いたお客さんが「林檎ちゃーん!」と声をかけ手を振ると、恥ずかしそうに、でも嬉しそうに笑顔で手を振り返してくれたんです。しかも、それらの様子から、エレカシのライヴを前にして楽しみにしてウキウキ♪しているのが凄く伝わってきて、とても嬉しい気持ちになりました。林檎ちゃんがエレカシ(ミヤジ)を敬愛しているのはインタビュー等で十分知っていたのですが(ベンジー、ミヤジ、向井さんについてはよく名前を出します)、活字じゃなくてこうして本人から直に感じられると、両方とも大好きな私にとっては、やっぱりタマラナイですよ。林檎ちゃんと一緒に(しかもこんな近くで)エレカシのライヴを観れる日が来るなんて!

で、エレカシのライヴですが、熱かった! なんかこの日は熱かったなぁ。単純に暑い日だったから?(笑) 冒頭、立て続けに最新作『扉』から4~5曲やったのも(「パワー・イン・ザ・ワールド」→「一万回目の旅のはじまり」→「化ケモノ青年」→「歴史」)、今のエレカシをギュッと凝縮して一気にぶつけてくる感じで勢いと塊感があって良かった。

その後だったかで(この前後で「生きている証」を披露)、即興で<神戸しゃれた街だね~ 古本屋行って~>とか歌ったのですが、その中で<今日はユニークな奴ら(出演者のこと)が集まって 皆(お客さんのこと)センスが良いねぇ!>って歌ってくれたのが、一番嬉しかった! 他の出演者と良い関係なのかな~とか思っちゃいますよ。それに、他の出演者のこと認めてるんだな~とも。ミヤジにセンス良いって言われちゃった~とも(笑)。林檎ちゃんもそんなこと言われて嬉しかっただろうな~。

で、特に熱かったのが「曙光」。荒々しいイントロも、間奏部分の<朝だ 昼だ 夜だ>(凄い歌詞…笑)のところのドラムも凄く迫力あったし、同じく間奏部分でミヤジも<熱い思いを 深く深く…>ってそれはもう熱苦しく歌い上げていたし。そのときだったか、もしかしたら違う曲でかも知れませんが、<この間 三組の猫の親子が歩いているのを見て 俺は熱いものを感じた!>とかなんとか(笑)…とにかく熱く歌ってたし。←もちろんアドリブね。

その後、「どこへ?」→「生命賛歌」。やっぱり「どこへ?」も「生命賛歌」もライヴで映えるなぁ! 「生命賛歌」の間奏のギターはシビれる。「生命賛歌」で終わりかと思っていたら、「花男」で締めてくれて、もう満足でした!

っていうか、エレカシのライヴは忙しい。すげー!カッコイイー!と思っても、そこで歌われてるのが<ひょ ひょ ひょ ひょうろく玉のドタマブッ飛ぶ土地の愛!>だったり、<オマエ・デッケェナ>だったり。<再生だ~><帰ろうよ~>といった恥ずかしさを超越したベッタベタな言葉だったり。<酒もってこい/あらお父さん、今夜は機嫌が悪いわ/と母は思っただろう>の宮本一人歌芝居から<アノ19世紀以来 男の歴史とは…>に発展していっちゃうし。ドラマティックに歌い上げられるのは<森鴎外>の生涯、死に様、生き様だったり…。カッコイイー!もダサーイ!も何じゃこりゃー!も同時にくる、みたいな。感動したり吹き出しちゃったり泣きそうになったり奮い立ったり…、ほんとコチラも大忙し。瞬間瞬間で喜怒哀楽とかその他モロモロが一気に押し寄せてくるんだもん。まさしく“生命賛歌”だなー。特に最近のエレカシは!

というか、ミヤジの歌! 声! 凄い声量あって、それでいて上手くて、個性がありつつ、表情も豊か…。歌詞もちゃんと聴き取れるというか言葉が届いてくる。メロディをキチッとなぞって歌うのではなく、感情に任せて歌っている…んだけど、そのズレさえ聴かせてしまうというか、ズレてるようでズレてない!! 暴走してるようでコントロールされている。狂気と冷静というか。デカい声ならデカい声ほどコントロールするの難しいかも知れないけど、キチッとハンドルはミヤジの手に? でも時々それも逸脱している? どこまでが暴走でどこまでが制御なのか…。ううーん、林檎ちゃんも声量あって上手いし凄いけど、“歌声”ってことでこの日一番は、やっぱり、ダントツでミヤジと認めざるを得ませんでした。いやぁ、前々から知ってたはずなんだけど、改めて思っちゃう。底知れないというか破格というか。参りました。ミヤジみたいな歌い手を“声で殺す”と言うのだろう。林檎ちゃんもそうだと思うが。

あ、ちなみに、林檎ちゃんは、最初から最後までエレカシを観てたそうです。林檎ちゃんが観る中、熱いライヴをみせてくれたエレカシ。ああ、林檎ちゃんはどう感じたのだろうか…。林檎ちゃんもエレカシに、ミヤジに痺れちゃったに違いない! なーんて。

(4) JUDE
最後はJUDE。でも、この頃には皆疲れていたように見えました。なんか今日のお客さん、誰が誰のファンとかハッキリ分かれる感じではなくて、皆好きって感じで良かったです。だからか、最初の東京事変から皆飛ばしすぎて、更にエレカシの熱さにやられ、もうこの頃にはグッタリ? でも、それが心地良いグッタリ感となって会場を満たしていて、更に、体は疲れてても、心は盛り上がってるよってのが雰囲気から伝わってきて良い感じでした。

そしてJUDE登場。場所を移動したら、ステージがよく見えなくなってしまったので、音を聴こうと思って天井とか見ながら聴いていたら、ふと例の2階の場所が視界に…。柵のところに林檎ちゃんらしき人と…、そしたら、なんとミヤジがイスに座ってステージを観てたんです! 「ぐでーん」って文字が出てきそうなくらい抜け殻と化して(笑)。ステージ見えていたんだろうか…。というかさっきのライヴでの姿とのギャップにドッキリ。そりゃあ、あれだけ熱いステージをやった後じゃあ抜け殻にもなるだろうな。そんな貴重な普段は見れない抜け殻ミヤジ見れてラッキー!(笑) 抜け殻も素敵(笑)。それに、その抜け殻な感じがライヴでの熱を物語ってて。っていうか、ミヤジが他の人のステージを観るのって珍しいんですよ! 以前、インタビューでイベントの話になって「他の人は観ませんねー」って言ってたし、出番まで寝てたり(笑)。そんな人が抜け殻になりながらもJUDEのステージを観にきてるなんて! これはやっぱり、共演者を認めてるのかもな~と思えて嬉しかった。

しかも、私は気付けなかったのですが、ミヤジは東京事変のときもステージを観てたそうなんです。これまた、あまり他の人のステージを観ない人が、自分の出番が控えているというのに観にきてたなんて。やっぱりミヤジも東京事変に、林檎ちゃんに興味あったんだな~って思えて嬉しい。林檎ちゃんも嬉しかっただろうなぁ~、というか、緊張か。ううーん、林檎ちゃんと一緒にエレカシを観るだけでなく、ミヤジと一緒に林檎ちゃんも観てたのか~私は。くらくら。

そして、JUDEですが、前半は新曲中心だったかな。<海底に深く潜って~>って曲、良かったなぁ。本当まんま海底に深く潜っていくような曲で、冷気を発していました。“熱”→“冷”って感じで、エレカシ → JUDEの流れで観るのは、とても興味深かったです。ちなみに2000年のROCK IN JAPAN FES.では、SHERBETS(ベンジーの別バンド) → エレカシって順で観たんですよね。かたや「38 special」、かたや「ガストロンジャー」。近いんだか遠いんだか(笑)、面白い組合せです。

で、最後の方は、「DEVIL」「シェイク シェイク モンキービーチ」「ジョーンジェットの犬」と激しい曲を連発。でも、やはり皆(体は)疲れていたのか、JUDEのライヴでダイヴを見かけなかったのは初めてな気がする。圭一さんが、何かの曲で「アニョハセヨ!」って言っててウケた~。さすが、韓国ブームをしっかりキャッチ? この日のベンジーは、なんか暖かい感じがしました。優しい感じ、親しげな感じも。「今日は暑い中来てくれてありがとう」って言ってくれたし。良い意味でリラックスしてた気がする。これもまた共演陣の影響なのかな~。「全員で ひっくり返ろうぜ」とか「神戸ベイビーズ」とか恒例のことは言ってましたけど(笑)。

というわけで、全バンド終了! アンコールを求める声もありましたが、この日は全バンドともアンコールなし。でも、それが良かった。フェアって感じで気持ちが良くて、これもまた、出演者同士のイイ関係を表しているようで。ただ、エレカシとJUDEのキャリア2組については、持ち時間が他の2組より長くて、そこらへんはちゃんと敬意があったんだなって感じで、それもまた良し。

で、JUDEが終わったとき、すぐまた2階を見てみたら、今度は白いTシャツに着替え汗もちゃんと乾いた爽やかな(笑)ミヤジが柵に寄りかかってステージを観てたんですよ。やっぱり観てたんだぁと再確認。しかも、隣は林檎ちゃんだったと思います。ああ、念願の(?)ミヤジと林檎ちゃんのツーショットが~! すぐにそれぞれ楽屋に戻っていったみたいですが、その後、その柵のところにベンジーも来てたそうです。もう、ステージ以外のところでも、ミヤジやら林檎ちゃんやらベンジーやらがウロウロしているなんて。すべてが凄すぎる~。まるで夢のよう。もう私はどこを見れば良いの?(笑) 目や耳がいくつあっても足りません。

というわけで、2日分のスペースをとって、かなり長くなってしまいました。私にとってそれだけ貴重なイベントだったってことで許して下さい。毎回こんな長いわけじゃないので、もう読まない!なんて言わないで~(笑)。今回はいくら語っても語り切れないということで、ここらへんで諦めることにします(笑)。ここまで読んでくれた方に感謝です。まぁ、無理矢理まとめると、やっぱり、各ステージが素晴らしかったのはもちろんのことなのですが、もう演奏云々というよりも、全出演者ともに思い入れのある私にとっては、当の出演者同士のイイ関係ぶりを垣間見れたことが何より嬉しかった次第です。ステージ上以外の姿も拝めたしね。

っつうわけで、最後に…。

「ニッポンに生まれて、ニッポンジンで良かった~!」

0724 YAMABIKARI、ありがと~。


0724 YAMABIKARI @神戸チキンジョージ (1)

2004-07-24 13:33:54 | ライヴ
行ってまいりました! もう本当に全てが夢のようで夢のようで。まさに“真夏の夜の夢”って感じだったんですけど、ほんと夢のような一夜でした。

何が嬉しかったって、今回のイベント、「0724 YAMABIKARI 前夜」でも書いたように私にとっては夢の組合せで“特別”だったわけですが、それが出演者同士にとっても“特別”だったと感じられたこと。それが何より一番嬉しかったです。私の願望や思い込みも多分に入ってるとは思うんですけど、それでも出演者や会場の雰囲気から、本人達にとっても“特別”な感じ、アットホームな感じ、お互いがお互いを認め合ってるイイ感じ、“同じ穴のムジナ”な感じが伝わってきたんですよね。もちろん各ステージとも素晴らしかったのですが、私には何よりもそのことが一番嬉しかったし、そのことが私にとってこの日をより“特別”なものとしてくれました。というわけで、その、この日を“特別”なものとしていた出来事については太字にして、レポートしていきたいと思います!

まず、初めての神戸チキンジョージ。狭い! 新宿レッドクロスを思い出す作りでした。壁には色んなもんが飾ってあり、日本製ハードロックカフェ?みたいな。雰囲気あるし。歴史も感じさせます。こんな狭い中で、彼ら彼女らを観れるのかぁ。会場はもちろん満員でした。

(1) 東京事変
トップバッターは、この日の出演者の中で一番売れているであろう椎名林檎率いる東京事変! ステージ上のマイクに綺麗な白い花が飾ってあったので、もしかしてトップバッターは東京事変かな?と思っていたら、本当にそうでした。次の日にライヴ(MEET THE WORLD BEAT)が控えていたからってのもあるかも知れないけど、ここはやっぱり、林檎ちゃんが他のアーティストに敬意を表したんだなって思えてちょっと嬉しい。

しかも1曲目が「丸の内サディスティック」! この曲には歌詞に<ベンジー>が出てくるんです。それをJUDEとの共演の日に1発目に持ってくるなんて! 粋だな~。もうこの時点で会場は興奮の渦。ヒイズミさんのキーボードが高鳴る跳ねる踊る。林檎ちゃんも<池袋!>と叫びます。そして2曲目「積木遊び」。私も皆も半狂乱でした。<ああ しくじった! しくじった!>って大合唱(笑)。<某ジャクソン夫人!>って皆、叫んでました。大盛り上がりで凄い熱気。私ももはや発狂してたと思います(笑)。林檎ちゃんも左右に動き回ってました。ちなみに、キャップを被ってました。タンクトップだったかな? キュートでした。私は未確認ですけど、裸足だったそうです。

なんか、林檎ちゃん、活き活きしてたっていうか、バンドでやれることに幸せを感じてるって感じでした。これ(バンド)ぞ私の場所みたいな。私にとっては、東京事変は林檎ちゃんのツアーで観たことあったし、曲もよく知ってる曲のはずなんだけど(新曲以外は)、なんかとても初々しく感じたんですよね。東京事変と名義を改めてからは初ステージってことだし、本人達も初々しい気持ちで臨んでいたのでしょうか。林檎ちゃんも「はじめまして。東京事変です」って言ってたし。

その他は「迷彩」、ロックなアレンジで「りんごのうた」をやりました。拳の入った<私が憧れているのは人間なのです 泣いたり笑ったりできることが素敵>が腹にズキュンときました。それ以外は新曲だと思います。今度出る「群青日和」も披露、出だし間違えて林檎ちゃんが「すみません、もう1回やらして下さい」って言ったら、男の人が「許~す!」って叫んでたのがウケたなぁ。そしたら林檎ちゃんも「よしっ」って。とても良い雰囲気だったんですよね~。やっぱり、素晴らしい人達に囲まれちゃったからかな~なんて。その「群青日和」ですが、<新宿~>といって始まる、前述したような“初々しさ”が漲る曲だったと思います。その他の新曲は、ジャジーなのが多かったかな。ヒイズミさんの影響? 畑さんのジャジーなドラムもカッコ良かったぁ。英語詞(ドイツ語?)のが何曲かありました。ジャジーだけど、難解って感じではなく踊っちゃう感じだったです。いや、本当は難解なのかも知れないけど、踊っちゃう感じが前面に出てたのかな。

とにかく、バンドとして新たなスタートを切れること、東京事変としてこのメンバーとやれることに喜びを感じてるってのがビンビン伝わってきたし、バンド一丸!って感じでした。狭い会場だったからこそ、それが余計にダイレクトに伝わってきました。

そして最後の曲の前にだったか、MCで林檎ちゃんが「素晴らしい方達に囲まれて光栄です」って本当に光栄そうに言ってました。嬉しい!

(2) フジファブリック
キーボードが良い。ファンキーだけど、すっとぼけてて、ボーカルがくるりの岸田くんに声や歌い方が似てるなと思っていたけど、真心ブラザーズの倉持さんにも似てるかも…。ギターのフレーズがエスニックな感じだったり、アレンジも所々でヒネリがピリッと効いてる感じ。でも、メロディはど真ん中!みたいな。なんかツボを突いてくれるバンドでした。

こちらもボーカルの方(志村正彦)が「今日は暑い日に、熱いメンツで…」って言ってくれました。

ちなみに、曲間で「フジファブリック!」とか「足立!(ドラムの方)」とか声をあげる人がいて、後から知った話によると、それは東京事変のスタッフの方の声(もしかしたら林檎ちゃん?)だったそうです。

残るはエレカシとJUDE。って、ここまで来ても、エレカシとJUDEが残ってるなんて、なんて贅沢なんだろ~。

え~、ここまでで長くなってしまったので(文字数制限があるのです)、続きは次の日の日記に持ち越して書くことにいたします。短くまとめられなくてスミマセン。ま、神戸には1泊2日で行ったので2日分の日記ってことで丁度良いかな?(笑)


0724 YAMABIKARI 前夜

2004-07-23 23:49:23 | ライヴ
初めまして。日記を書いてみることにしました。
書こうと思ったことは何でも書いていこうと思ってますが、やっぱり好きなので音楽に関することが多くなってしまうかと思います。

さて、記念すべき第一回目は神戸チキンジョージにて行われたイベント『0724 YAMABIKARI』についてです。何はともあれ、このイベントがあったからこそ、日記を書こうと思ったのです。私にとってあまりにも素敵な体験だったので、こういうのをただただ時の流れとともに流してしまってはもったいないと思って。

でも、多分すごく長くなってしまうと思うので、イベント前の思いってことで、まずは前日の日記として書いておくことにします。

このイベント、出演者が、エレファントカシマシ/JUDE/フジファブリック/東京事変ですよ貴方! って言われてもそれが私にとってどれだけ凄いことかなんて第一回目にしていきなり分かりませんよね。そのへんは下記を参照して下さればと思います。東京事変は後から発表されたのですが、それ以前から、エレカシ、JUDEときて、フジファブリックだなんて、しかも、その次の日(7月25日)が大阪でライヴ(MEET THE WORLD BEAT)だなんて、林檎ちゃん絶対観に来そう! いや、それどころか、「and more」って書いてあるし、出ちゃったりして…って実は思っていたんです。林檎ちゃんは、ベンジーのこともミヤジのことも大好きで尊敬していて大ファンであるってことは前々からインタビュー等でよく知っていたし、フジファブリックについては、ドラムの方が林檎ちゃんの元スタッフなんだそうです。なもんだから、観に来るかな、出ちゃったり…とか思っていたら、東京事変(今更の説明ですが、林檎ちゃんの新バンドです)出演決定のニュース! 私の、天使のような悪魔のような予想とも願望ともつかない思惑が当たってしまったのです。

エレカシ、林檎ちゃん、JUDEどれも好きで、フジファブリックにも個人的思い入れがあり、特にエレカシと林檎ちゃんにいたっては、別格クラスに入ってしまうほど思い入れの深いアーティストである私にとって、これはもう……。これを知ったときは、ええ~? ウソでしょ? 夢じゃないよね?って感覚で気が動転してしまいました。ベンジーと林檎ちゃんが共演したことはあったけれど(エゾとか)、エレカシと林檎ちゃんが共演したことってなかったはずです。エレカシと林檎ちゃんが共演する――私の夢だったと言っても過言ではありません。それに加えて、JUDE、フジファブリック。ちなみに、エレカシとベンジーは何度も共演してます。2組ともキャリア長いし、デビューも近いし(エレカシは1988年、ベンジーは1990年)。

更に、東京事変にとっては、この日が初お披露目になるっちゅうわけですよ。わあっ! 林檎ちゃん、こんな人達に囲まれて門出を飾れるなんて超幸せ者じゃんか! 東京事変、景気良すぎるよ! 良かったね~、林檎ちゃん!(←お前は何者?って感じですね) ホームページにも「共演陣がまた稀に見る豪華アーチスト尽くし。だいぶ昂ぶってきた。」ってあるし(嬉)。って、あれ? 私、本人より喜んでる?(笑) …と、そんな感じで舞い上がってしまいました。

というわけで、これに私が行けない、行かないなんて考えられないよー!みたいな半泣きな状態になりつつ、なんとか行くこと、行けることになったのです。

それでは、行って参ります!
イベント当日のことについては、次の日の日記で…。

P・S
第一回目から一人で盛り上がってて本当にすみません。お恥ずかしい限りです。
こんな私ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。