5回目だー!
ってことで、今年で5回目になる『ROCK IN JAPAN FES.2004』。3日目の8月8日のみ参戦。始まる前までは、日が近くなってきても実感がわかず、5回目の参加ってことで気持ちに余裕や油断も出てきて、そんなに浮き足立つ感覚ではなかった。非日常も繰り返せば日常に変わるってことですかね。いやいや、それでもやっぱり夏フェス! 会場につけば、そこには太陽、空、緑、風、そして人、そして音楽。気持ちも昂ぶります。晴れて良かったー!
●GOING UNDER GROUND (LAKE STAGE)
ギターバンドってイメージが強かったんですけど、キーボードが結構前面に出てるんですね。太陽に負けないくらいキラキラしてました。そのキラキラの正体は“切なさ”なんですね。その瑞々しい切なさの光は、太陽のように強い光で視界を奪ってしまうものではありませんでした。むしろ視界はクリアに。
●椿屋四重奏 (LAKE STAGE)
サウンドチェック、本人が出てきてやってました。イエモンの曲を歌っていたようです(ごめんなさい、私は分かりませんでした)。先頃、解散が正式に発表されたばかりのイエモン。歌い終えた後、ボーカル&ギターの中田裕二はこう言ったそうです。「バトンはきっちり受け取りました」。
1回引っ込んでから再びメンバー登場。立ち姿からしてなんか色気あります。声が色っぽいなあ。歌謡曲でも演歌でも、もちろんロックでも、もしかしたら歌舞伎でも通用しそうな色気。ロマンティックで毒々しくて……このバンド、まだまだ掴み切れません。「この真夏にロックって、君達、バカタレー!」って言ってたのが面白かった。「でも最高」って。次は「グラスでやりたいなぁ」らしい。
●エレファントカシマシ (GRASS STAGE)
格好良いけどこれが普通。普通だけど格好良い。エレカシ、平常心の格好良さを見せ付けてくれました。今までのロックインジャパンで一番安心して観ていられたっていうか、動じないでいられた。「エレカシはまだまだこんなもんじゃないんだよ!」とか「今日はこうだったけど違う面もあるんだよ!」とか何とか色々、皆に説明して回りたくなる気持ち(笑)もそんな起きなかった。それは「エレカシはこんなもんだな」って思っちゃったわけでは全然なくて、「これが今のエレファントカシマシです」って、ただそれだけで良い、それ以上でもそれ以下でもない、そんな潔さを感じたから。だから、余計な私の補足説明(笑)は必要なくなったわけです。
ギターとキーボードのサポートを入れての6人編成だけあって音が分厚い。髪を短く切ったミヤジの表情も良い(というか良い意味で平常心)。石君、神戸のときはスキンヘッドだったけれど、坊主頭になってました。1曲目の「パワー・イン・ザ・ワールド」、<何度目の太陽だ>を<何度目のロックインジャパンだ>と変えてお客さんを沸かせる(日記タイトルはここから)。
続いて新曲3連発。1発目はギターのカッティングが格好良くバンドサウンドを聴かせる曲。「平成理想主義」というタイトルらしい。その後、なだらかな出来かけのような小曲をやったので、それと「平成理想主義」とは別曲かと思ったら、続いてたようです。次の「達者であれよ」は、バックと歌メロが合ってるんだか合ってないんだかよく分からない不思議な曲でした。音源になってみないと分からない。歌詞は遠くにいる友達のことを思うような内容。新曲3発目は7月3日の野音でもやった「友達がいるのさ」。この曲、クリスマスに合いそう。イントロとか特に。最後、<歩こうぜ~><いやいや、やっぱり走れ~><歩いていこうぜ>と歌ってました。結局、歩くの?走るの?どっち? いやいや、歩いたり走ったりしようぜってことですよね?宮本さん! ギュ~ッと自分の体を抱きしめるポーズ、結構やってました。自分の大事なもの=音楽をギュッと抱きしめる。今のミヤジそんな心境なんだろうな。
次は「悲しみの果て」。この曲、ロックインジャパンでは毎年やっている。やっぱりエレカシにとってロックインジャパンは特別な場なんだろうなって思う。初回から毎年出演しているし、近況報告っていうか大きな目で見た自分達の立ち位置の確認、みたいな。それでいて「悲しみの果て」は毎年やる。流れていく時間と変わらずここにいるという感覚の交錯――。
で、次の「歴史」! こ~れが良かった! ミヤジの歌いっぷりったらなかった。宮本浩次というたくさんの魅力を持ってる人のすべてを注入できるような一曲ってのはなかなかないわけで、でもこの日の「歴史」はミヤジのすべてが注入されていたと言っても過言ではないくらい良かった。どんな言葉を使っても聴かせられないのが残念…。思えば、去年のロックインジャパンでは歌詞なしのままこの曲をやったんだよなぁ。それから一年、この曲がエレカシにとってこんなにも大事な曲になるとは…。「化ケモノ青年」では、例の合いの手の部分をやってる人は私の周りではパラパラいたってぐらいだったけど、そんなの全然気にならなかった。一昨年は運悪く場所取りしてた人達に囲まれて気になって気になって仕方なかったけど。私が成長したのか、エレカシが成長したのか。
続いて「ハロー人生!!」。<オレはまだ生きている>――武田鉄也が確か井上陽水のことを「当たり前のことをあんなに血相変えて歌う人もいない」と言ってて面白かったけど、エレカシもまさにそう。成ちゃんのベースのうねりが格好良い。「どこへ?」の<再生だ>にはやっぱり震える。そのあと、<やれるもんなら やってみろ>って叫んでました。そして「生命賛歌」。一瞬音が消えて静まりかえってからの絶妙な間(ま)をあけてからの<セイメイサンカヨ>には痺れた。エレカシには結構あるんだけど、この間(ま)“溜め”が素晴らしい。サポートを入れてもそれがばっちり、というかいつも以上にキマってました。サポートギターの人がニヤッてしたの見逃しませんでしたよ(←もしかしたら次の「ガストロンジャー」でだったかも知れません)。
続いて「日本の現状をどう思う。己の現状はどうだ」とミヤジ。「ガストロンジャー」だ。「生命賛歌」にしろ「ガストロンジャー」にしろ、どんなに過激な形相をしていても、結局は“生”を圧倒的なパワーで全肯定しようとしている曲なんですよね。やはりフェスでも盛り上がります。ここでもさっきの間(ま)をずるいくらいに効かせてくるし決め台詞をずるいくらいにキメてくる。ずるいよ、ずるいよ、エレカシ。<俺は男に生まれたってことがまず一つ>と言ってから、<俺の職業はロックンロールバンドだ>って、この曲ではいつも言う台詞なんだけど、妙に説得力を感じました。「ロックンローラー」ではなく、「ロックンロールバンド」なんだなって改めて感慨深く思う。
しきりに「戦おうぜ」と言っていたミヤジ。「戦ってる者にだけ 俺がやさしい言葉をかけてやる!」と豪語してました。でも、もうたっぷりやさしさをもらってるよ! 私が戦っていようがなかろうが。「強くあれ やさしくあれ」とミヤジも言っていたけれど、最近のエレカシには、やさしさを強く感じる。怖いくらいに凄味や迫力があっても、そこにはちゃんとやさしさもある。ああ、あなたのやさしさをワタシは何に例えよう。
ミヤジは最後に「次は奥田民生だと思う」とやけにハッキリした口調で言って下がっていきました。
●奥田民生 (GRASS STAGE)
この時間しかお昼を食べる時間がなかったのでランチタイム。でも音はずっと聴いてました。民生ちゃん、ロックインジャパンではいつもタイミング合わなくて全部観れないんだよなぁ。「御免ライダー」は良いっすねー!
●Syrup16g (LAKE STAGE)
スピッツもすごーく観たかったけれど、断念してシロップへ。何故か飛行機の模型を持って登場した五十嵐。ライヴは「メリモ」からスタート。裏がスピッツだけあって人は少なかったかも。でも「スピッツじゃなくてシロップを観にきてくれてありがとう。心から感謝する」と五十嵐くんは言ってくれました。「真空」は結構アレンジが変わってましたけど、こっちの方がカッコ良いかも。今、昔の曲を再レコーディングしたアルバム『delayedead』を制作中とのことで楽しみです。続いておそらくその中から「クロール」。メロウな良い曲。そしてシロップ流生命賛歌「リアル」。合唱が起こっててギョッとした。女の人の声が目立ってたから余計に怖かった。<遠いよ みんな 遠いよ>って皆で歌うのはなんとも(笑)、逆にリアリティーありました。ヘヴィー&ルーズに刻む「I・N・M」が良かった。
中盤、「もう俺ら終わりかも知れないから、記念に撮らせてよ」とデジカメを取り出す五十嵐。五十嵐くんが言うと本気にも冗談にも聞こえるからなぁ(汗)。何故かさっきの飛行機の模型越しにお客さんを撮影。手をあげる皆。ううーん、飛行機に手を振る人達の図? それとも乗れずにあぶれた人達の図?(笑) 嫌だー、そんなの。
そして「変態」「空をなくす」でライヴはあっさり終了。やっぱりレイクは短い~。でも、ま、西日が強い中での「リアル」とヘヴィー&ルーズに刻む「I・N・M」が聴けたから良いっか。いつもは照明が暗すぎてよく見えないメンバーの姿も拝めましたし(笑)。五十嵐くん色白い! なんか五十嵐くん、自信ついてきたのかな~とも思えたり、これからどうしようって不安なのかな~とも思えたり、揺れてる感じはしたかも。でもその“揺れ”が生々しかったというか、今を生きるシロップってことに嘘はなかった気がしました。歌詞間違えまくりだったりもしたけど、やっぱり目が離せないバンドではあるかな。
●岡村靖幸 (GRASS STAGE)
私、ぜんぜん詳しくないんですけど、それでも「だいすき」が聴けたのは嬉しかったし楽しかったぁ。
●東京スカパラダイスオーケストラ (GRASS STAGE)
踊りまくりましたです。楽しかったぁ。でも、これも一緒に行った友達がいたおかげですね。合計3人で行ったんですけど、やっぱり一緒に踊ったからこそ、より楽しくてハッピーになれたのだと改めて思いました。
最後は花火で締め。ああ、夏が終わっちゃう~。
で、やっぱり、これは当たり前に用意されてるものではないですよね。冒頭で非日常も繰り返せば日常になるのか…なんて言いましたけど、これはまぎれもなく非日常でした。だって、振り返ってみれば、楽しい時間しかなかった、楽しくない時間なんてなかった。やっぱり非日常ですね。ただ、忘れちゃいけないのが、いくつもの日常が重なった非日常であるということ。だから当たり前に用意されてるものではないんですよね。ここ日本でもロックフェスがたくさん増えてきて、年を重ねてってますけど、それを忘れてはいけないですよね。そうしてこそ、フェスの非日常度が増すってもんです。
ってことで、今年で5回目になる『ROCK IN JAPAN FES.2004』。3日目の8月8日のみ参戦。始まる前までは、日が近くなってきても実感がわかず、5回目の参加ってことで気持ちに余裕や油断も出てきて、そんなに浮き足立つ感覚ではなかった。非日常も繰り返せば日常に変わるってことですかね。いやいや、それでもやっぱり夏フェス! 会場につけば、そこには太陽、空、緑、風、そして人、そして音楽。気持ちも昂ぶります。晴れて良かったー!
●GOING UNDER GROUND (LAKE STAGE)
ギターバンドってイメージが強かったんですけど、キーボードが結構前面に出てるんですね。太陽に負けないくらいキラキラしてました。そのキラキラの正体は“切なさ”なんですね。その瑞々しい切なさの光は、太陽のように強い光で視界を奪ってしまうものではありませんでした。むしろ視界はクリアに。
●椿屋四重奏 (LAKE STAGE)
サウンドチェック、本人が出てきてやってました。イエモンの曲を歌っていたようです(ごめんなさい、私は分かりませんでした)。先頃、解散が正式に発表されたばかりのイエモン。歌い終えた後、ボーカル&ギターの中田裕二はこう言ったそうです。「バトンはきっちり受け取りました」。
1回引っ込んでから再びメンバー登場。立ち姿からしてなんか色気あります。声が色っぽいなあ。歌謡曲でも演歌でも、もちろんロックでも、もしかしたら歌舞伎でも通用しそうな色気。ロマンティックで毒々しくて……このバンド、まだまだ掴み切れません。「この真夏にロックって、君達、バカタレー!」って言ってたのが面白かった。「でも最高」って。次は「グラスでやりたいなぁ」らしい。
●エレファントカシマシ (GRASS STAGE)
格好良いけどこれが普通。普通だけど格好良い。エレカシ、平常心の格好良さを見せ付けてくれました。今までのロックインジャパンで一番安心して観ていられたっていうか、動じないでいられた。「エレカシはまだまだこんなもんじゃないんだよ!」とか「今日はこうだったけど違う面もあるんだよ!」とか何とか色々、皆に説明して回りたくなる気持ち(笑)もそんな起きなかった。それは「エレカシはこんなもんだな」って思っちゃったわけでは全然なくて、「これが今のエレファントカシマシです」って、ただそれだけで良い、それ以上でもそれ以下でもない、そんな潔さを感じたから。だから、余計な私の補足説明(笑)は必要なくなったわけです。
ギターとキーボードのサポートを入れての6人編成だけあって音が分厚い。髪を短く切ったミヤジの表情も良い(というか良い意味で平常心)。石君、神戸のときはスキンヘッドだったけれど、坊主頭になってました。1曲目の「パワー・イン・ザ・ワールド」、<何度目の太陽だ>を<何度目のロックインジャパンだ>と変えてお客さんを沸かせる(日記タイトルはここから)。
続いて新曲3連発。1発目はギターのカッティングが格好良くバンドサウンドを聴かせる曲。「平成理想主義」というタイトルらしい。その後、なだらかな出来かけのような小曲をやったので、それと「平成理想主義」とは別曲かと思ったら、続いてたようです。次の「達者であれよ」は、バックと歌メロが合ってるんだか合ってないんだかよく分からない不思議な曲でした。音源になってみないと分からない。歌詞は遠くにいる友達のことを思うような内容。新曲3発目は7月3日の野音でもやった「友達がいるのさ」。この曲、クリスマスに合いそう。イントロとか特に。最後、<歩こうぜ~><いやいや、やっぱり走れ~><歩いていこうぜ>と歌ってました。結局、歩くの?走るの?どっち? いやいや、歩いたり走ったりしようぜってことですよね?宮本さん! ギュ~ッと自分の体を抱きしめるポーズ、結構やってました。自分の大事なもの=音楽をギュッと抱きしめる。今のミヤジそんな心境なんだろうな。
次は「悲しみの果て」。この曲、ロックインジャパンでは毎年やっている。やっぱりエレカシにとってロックインジャパンは特別な場なんだろうなって思う。初回から毎年出演しているし、近況報告っていうか大きな目で見た自分達の立ち位置の確認、みたいな。それでいて「悲しみの果て」は毎年やる。流れていく時間と変わらずここにいるという感覚の交錯――。
で、次の「歴史」! こ~れが良かった! ミヤジの歌いっぷりったらなかった。宮本浩次というたくさんの魅力を持ってる人のすべてを注入できるような一曲ってのはなかなかないわけで、でもこの日の「歴史」はミヤジのすべてが注入されていたと言っても過言ではないくらい良かった。どんな言葉を使っても聴かせられないのが残念…。思えば、去年のロックインジャパンでは歌詞なしのままこの曲をやったんだよなぁ。それから一年、この曲がエレカシにとってこんなにも大事な曲になるとは…。「化ケモノ青年」では、例の合いの手の部分をやってる人は私の周りではパラパラいたってぐらいだったけど、そんなの全然気にならなかった。一昨年は運悪く場所取りしてた人達に囲まれて気になって気になって仕方なかったけど。私が成長したのか、エレカシが成長したのか。
続いて「ハロー人生!!」。<オレはまだ生きている>――武田鉄也が確か井上陽水のことを「当たり前のことをあんなに血相変えて歌う人もいない」と言ってて面白かったけど、エレカシもまさにそう。成ちゃんのベースのうねりが格好良い。「どこへ?」の<再生だ>にはやっぱり震える。そのあと、<やれるもんなら やってみろ>って叫んでました。そして「生命賛歌」。一瞬音が消えて静まりかえってからの絶妙な間(ま)をあけてからの<セイメイサンカヨ>には痺れた。エレカシには結構あるんだけど、この間(ま)“溜め”が素晴らしい。サポートを入れてもそれがばっちり、というかいつも以上にキマってました。サポートギターの人がニヤッてしたの見逃しませんでしたよ(←もしかしたら次の「ガストロンジャー」でだったかも知れません)。
続いて「日本の現状をどう思う。己の現状はどうだ」とミヤジ。「ガストロンジャー」だ。「生命賛歌」にしろ「ガストロンジャー」にしろ、どんなに過激な形相をしていても、結局は“生”を圧倒的なパワーで全肯定しようとしている曲なんですよね。やはりフェスでも盛り上がります。ここでもさっきの間(ま)をずるいくらいに効かせてくるし決め台詞をずるいくらいにキメてくる。ずるいよ、ずるいよ、エレカシ。<俺は男に生まれたってことがまず一つ>と言ってから、<俺の職業はロックンロールバンドだ>って、この曲ではいつも言う台詞なんだけど、妙に説得力を感じました。「ロックンローラー」ではなく、「ロックンロールバンド」なんだなって改めて感慨深く思う。
しきりに「戦おうぜ」と言っていたミヤジ。「戦ってる者にだけ 俺がやさしい言葉をかけてやる!」と豪語してました。でも、もうたっぷりやさしさをもらってるよ! 私が戦っていようがなかろうが。「強くあれ やさしくあれ」とミヤジも言っていたけれど、最近のエレカシには、やさしさを強く感じる。怖いくらいに凄味や迫力があっても、そこにはちゃんとやさしさもある。ああ、あなたのやさしさをワタシは何に例えよう。
ミヤジは最後に「次は奥田民生だと思う」とやけにハッキリした口調で言って下がっていきました。
●奥田民生 (GRASS STAGE)
この時間しかお昼を食べる時間がなかったのでランチタイム。でも音はずっと聴いてました。民生ちゃん、ロックインジャパンではいつもタイミング合わなくて全部観れないんだよなぁ。「御免ライダー」は良いっすねー!
●Syrup16g (LAKE STAGE)
スピッツもすごーく観たかったけれど、断念してシロップへ。何故か飛行機の模型を持って登場した五十嵐。ライヴは「メリモ」からスタート。裏がスピッツだけあって人は少なかったかも。でも「スピッツじゃなくてシロップを観にきてくれてありがとう。心から感謝する」と五十嵐くんは言ってくれました。「真空」は結構アレンジが変わってましたけど、こっちの方がカッコ良いかも。今、昔の曲を再レコーディングしたアルバム『delayedead』を制作中とのことで楽しみです。続いておそらくその中から「クロール」。メロウな良い曲。そしてシロップ流生命賛歌「リアル」。合唱が起こっててギョッとした。女の人の声が目立ってたから余計に怖かった。<遠いよ みんな 遠いよ>って皆で歌うのはなんとも(笑)、逆にリアリティーありました。ヘヴィー&ルーズに刻む「I・N・M」が良かった。
中盤、「もう俺ら終わりかも知れないから、記念に撮らせてよ」とデジカメを取り出す五十嵐。五十嵐くんが言うと本気にも冗談にも聞こえるからなぁ(汗)。何故かさっきの飛行機の模型越しにお客さんを撮影。手をあげる皆。ううーん、飛行機に手を振る人達の図? それとも乗れずにあぶれた人達の図?(笑) 嫌だー、そんなの。
そして「変態」「空をなくす」でライヴはあっさり終了。やっぱりレイクは短い~。でも、ま、西日が強い中での「リアル」とヘヴィー&ルーズに刻む「I・N・M」が聴けたから良いっか。いつもは照明が暗すぎてよく見えないメンバーの姿も拝めましたし(笑)。五十嵐くん色白い! なんか五十嵐くん、自信ついてきたのかな~とも思えたり、これからどうしようって不安なのかな~とも思えたり、揺れてる感じはしたかも。でもその“揺れ”が生々しかったというか、今を生きるシロップってことに嘘はなかった気がしました。歌詞間違えまくりだったりもしたけど、やっぱり目が離せないバンドではあるかな。
●岡村靖幸 (GRASS STAGE)
私、ぜんぜん詳しくないんですけど、それでも「だいすき」が聴けたのは嬉しかったし楽しかったぁ。
●東京スカパラダイスオーケストラ (GRASS STAGE)
踊りまくりましたです。楽しかったぁ。でも、これも一緒に行った友達がいたおかげですね。合計3人で行ったんですけど、やっぱり一緒に踊ったからこそ、より楽しくてハッピーになれたのだと改めて思いました。
最後は花火で締め。ああ、夏が終わっちゃう~。
で、やっぱり、これは当たり前に用意されてるものではないですよね。冒頭で非日常も繰り返せば日常になるのか…なんて言いましたけど、これはまぎれもなく非日常でした。だって、振り返ってみれば、楽しい時間しかなかった、楽しくない時間なんてなかった。やっぱり非日常ですね。ただ、忘れちゃいけないのが、いくつもの日常が重なった非日常であるということ。だから当たり前に用意されてるものではないんですよね。ここ日本でもロックフェスがたくさん増えてきて、年を重ねてってますけど、それを忘れてはいけないですよね。そうしてこそ、フェスの非日常度が増すってもんです。