読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

柴田よしき著「月神(ダイアナ)の浅き夢」

2010-06-07 | 柴田よしき
女性刑事村上緑子シリーズ第3弾性愛小説でもあり、恋愛小説でもある、新鮮な魅力を湛えた緑子の成長物語の警察小説。
「月神=Diana」は、ローマ神話における、女性と狩猟の守り女神さま。
若くて独身、それも美男子の刑事ばかりが狙われ、手足や性器を切り取られて木に吊るされるという、
残虐な殺人事件が連続して発生する。
犯人を追う緑子は、やがてある男が関わる12年前の過去の事件に向き合うことになる。
緑子は刑事として、母親として、そして女として、自分が何を求めているのかを知るために、
最後の仕事のつもりで事件に肉薄していく。
その事件は安藤や高須、そして麻生らが関わっていた事件で、警察は誤認逮捕をしていた。
真犯人は見つかるものの、その事件の陰である少女の人生が歪まされていた。
美しいゲイのヤクザで、サディストっぽい春日組若頭山内練がある意味カッコイイ。
警察時代から捜査能力に優れ、同僚からも尊敬されていた元刑事で私立探偵の麻生龍太郎との
関係や複雑に絡みパラフルなRIKOの活躍が楽しめました。
2000年5月 角川書店刊 角川文庫

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