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池袋のトラブルシューター、マコトとGボーイズを率いるキング、タカシが活躍するシリーズ第14弾。4つの短編。
タカシが紹介したのは、はめられた芸能人・淫行をネタに揺すられるイケメン俳優。暴露記事をちらつかせる敵にマコトはダメージコントロール・・・「泥だらけの星」
SNSで課題をクリアして「いいね」を獲得する謎のデスゲームが若者に流行。次第にエスカレートする課題に「いいね」欲しさに挑み、ある者は大怪我を、ある者は命を落とすという事態に。怪我した高校生の妹と共に卑劣なゲームの管理人をあぶりだそうとするマコトとタカシが仕掛けた大掛かりなトラップ・・・・表題作「七つの試練」
お手軽な欲望が横行する出会いカフェ、風俗業の裏サイト、首絞め変質者の似顔絵をもとにストラングラー[strangler](絞殺魔、絞殺犯という意味)を見つけ出す・・・・「鏡の向こうのストラングラー」
三木元神社の境内に建った高層億ションの夜中の11時間半に毎夜聞こえるコツコツ音、病んだ身内をひた隠しにする親族監禁の怪・・・「幽霊ペントハウス」
池袋周辺で起きる、現実の話題や事件をモチーフとした犯罪被害者からの依頼に応えて、事件を解決していくマコトとタカシのワンパターンネタだが盛り上がりに欠けるきらいがあるが限界に挑戦なのか?
callboy Ⅲ。前作の性愛小説『逝年』の続編。仲間の咲良、アズマと共にボーイズクラブを再開して娼夫のリョウこと森中領の7年後の20代後半を描く。御堂静香の後を引き継ぎ、非合法のボーイズクラブLe ClubPassion(「クラブ・パッション」)の経営を一手に引き受けるまでになり、男性恐怖症の女性、アセクシュアルなど、クラブを利用する女性たちにも様々に。リョウは女性の欲望を受けとめ続ける毎日の中で、老いてゆく自分自身の将来に思いを巡らせ始める。・・・性を巡る深遠な旅の結末に、リョウが下した決断とは・・・。仕事としてのsexと愛する女性とsexの違いは?いろいろ反省させられた、もっと若い頃読めたら参考になったのだが・・・。
2018年4月集英社刊
シリーズ13弾。池袋のトラブルシューター、マコトのもとにはあらゆる難題が持ち込まれる。フェイクだらけの時代。真実は自分で見極めろと渡された白いカードでコンビニATMを操作するだけで、報酬は十万円。そんな怪しいバイトに千人単位の若者を集める目的は何か?池袋の仲間と、新しい命を守るために立ち上がる・・・・表題作。でたらめの虐待疑惑をネットに書き込まれて炎上した宅配ドライバー。・・・「滝野川炎上ドライバー」。母親が悪い男とドラッグにはまった女子中学生。・・・「上池袋ドラックマザー」。根拠のない情報が溢れるオカルト・サイト。・・・「東池袋スピリチュアル」の連作4つ
どんな事件も飄々と解決するのに母親には頭が上がらないマコトと、Gボーイズを率いて池袋の裏側を取り仕切るクールなタカシ。池袋を縄張りにする氷高組の構成員・サルも登場し日本の社会問題や時事問題が実際に起きそうな話が、リアルなフィクションで展開される。そろそろマコトのモナトリアム状態からの脱皮を希望する。
2017年9月文藝春秋刊
危険な純愛小説。丘の上に建つ二軒の家。それぞれに住む同い年のカイとミノリは、幼なじみとして育つ。家のそばにそびえるケヤキの木の下が、二人にとって大切な場所だった。幼なじみが両親の離婚により、好き合っていれば結婚のような制度にとらわれずにいた方が長く気持ちが変わらずにいるはず、という考えで「おたがい大好きだけど、恋愛も結婚もしない。どんな秘密もつくらない」と幼なじみ二人が交わした約束。成長してからは絵描きのカイと性に奔放なインテリアコーディネーターのみのり、そして互いの伴侶ミキとカズフミ。特別な関係を築く二人に、周囲の人間は困惑するが。・・・
男女間の友情は?というにはちょっと違和感が。互いに他の人とのセックスを報告しあうのは理解できない。
2015年1月集英社刊
マコトトタカシが活躍するシリーズ12作目。過酷な労働を強いられ、辞めることもできない。若者を使い潰すブラック経営者に、Gボーイズが怒りの声をあげる。多くの飲食店を経営するOKグループが若者を使い潰す方法は、会社の“憲兵”が脅し、暴力集団“腐った五人”が痛めつけること。池袋にはびこるブラック企業に、マコトとタカシが立ち向かう表題作他、
廃校になった小学校の校舎を再利用したギャラリーに起こったトラブル・・・・「西第二スクールギャラリー」。
ネットに動画アップを主な業務とするユーチューバー。無料動画サイトで荒稼ぎするために過激化する煽り中傷行為のトラブルに・・・・「ユーチューバー@芸術劇場」
日本の美容整形市場は年間2千億円。はじめはプチ整形だったのにやめられなくなり・・・「立教通り整形シンジケート」。今回は社会を覆う巷の問題をリアルに捉えており、解決法は相変わらずだが興味が持てた。2人の恋愛話がないのは寂しい。
2016年8月文藝春秋刊
2人は白昼の路上、夜の渋谷、新宿のクラブ、バーのテーブルの下で、剥き出しの欲望を振りかざして関係を深めていく。
俊也は思う「彼女にふれて、ぼくは全てを変えられた。その女をしばる過去が何であれ、構わない。真っ暗な性の闇に堕ちてもなお、ナギとつながりたい」。
エロくて切ない純愛小説だとあるが謎の女ナギと謎のストーカーなどこの恋愛の行き着くところにミステリー的興味があって読まされた。
結末は、そこに持って行くのかという無理やり感は否めなかったのが残念。
「起きてしまったことは、とり返しがつかないし、変えられはしない。でも、未来は別だろう。」(P309)
2013年8月新潮社刊
「種馬王子」の異名を持つ小早川当馬。俳優として着実にキャリアを積み、プライベートも好調だったが、
体調不良をきっかけに訪れた病院で、肺がんの宣告を受ける。
余命は1年彼女はいるがバツイチ当馬に、いったい何ができるのか?人生最後のステージを
・・・残された時間のなかで最初で最後の主演映画にかける姿、それと並行して自分の子どもをつくるために
奮闘する姿は筋書きも展開も予想できてしまう542ページの長編ですが、著者らしい読み易さで、
小さな感動が随所に散りばめられホロッとさせてくれます。
登場人物は全て善人、女性の描き方も協力的が気になるが、普通の「幸せ」が一番と感じれる作品に仕上がっています。
「末期がん」の患者だからって、人生が終わった訳じゃない。もう一花さかせることはできる。
「癌」は決して隠さないといけない病じゃない。・・・と偏見を払拭したい著者の意図は充分感じました。
2013年5月文藝春秋刊
小林紀夫(コバ) 地元下町の信用金庫の顧客係。薄毛で気が弱い。
堀部俊一(ホリブ) 清涼飲料水の営業マン。太っちょの楽天家。
ほぼ同時に彼女に振られて失意のどん底にある三人は、大学時代の同級生。
あこがれていた先輩・河島美紗子と再会し、彼女がはじめた男性向けエステの第一期特待生になった。
見た目だけでなく内面も磨き上げ、目指すはずばり、モテ男。空振り三人組は美紗子が揃えた腕利き講師たちが用意する課題の数々をクリアし、見事モテ男になれるのかが主題。
どうでもいいあたりまえのモテ男講座の内容が延々と繰り返され、特に三人組が成長するでもなく事件が起こるでもなく、盛り上がらずにだらだらとしたまま終了。登場人物の生活感・内面が書かれてない為リアル感欠如で物足りなかった。
2012年1月光文社刊