捜査対象は上級国民。セレブ担当刑事。愛車は中古だがポルシェ・カイエン、自宅は六本木の高級マンション。セレブ出身、セレブ担当刑事が追うのは、セレブリティが吐いた嘘・・・主人公・二階堂悠真の肩書は、警視総監直轄の部署・「警視庁特別対策捜査官」。・・・といっても、実際には「部署」ではなく「窓口」で、担当は彼一人だけ。ある日、二階堂のもとにある女性が相談に訪れる。窃盗事件の被害届を出したいのだが、所轄の態度が気に食わないので何とかして欲しいとのこと。彼女は被害者の元ホステス上がりの後妻で夫の被害者は港区内に住む資産家・梅島。ラーメン屋の親父から、一代で巨大飲食チェーンを育て上げた“成金”で、会ってみると極めて高慢な人物で怪しい面がある・・・。捜査を進める二階堂の元に、今度は渋谷中央署から電話が。なんと、総務省審議官の息子を強盗の容疑でしょっ引いたというのだ。複雑に絡み合う二つの事件、秘められた名門一家の過去とは。捜査対象は上級国民。セレブ担当刑事、新しい警察小説です。「上級国民」の闇を暴きつつ事件を解決していくのだが無駄なシーンが多く面白さが薄まる感じ。
2025年4月文藝春秋社刊
