「青年と一匹の相棒は“最後の旅”にでた」
秘密を抱いた主人公サトルと愛猫の旅が綴られた哀しくもあたたかい物語
子供の頃から日本各地に引越しを繰り返してきたサトルは、相棒猫ナナを連れて、懐かしい人々を訪ねる旅に出る。
家業を継いだものの妻が家出中の幼馴染、今や立派な農業家となった中学時代の親友、高校・大学の
同級生同士で結婚してペンションを営む友人カップルなど・・・行く先々で思い出を語る時間は、
サトルとナナを迎える人々の胸の内にもささやかだが大切な変化をもたらす。
そして旅の果てに明らかになるサトルの秘密とナナの運命。
この旅に出る目的はナナの新しい飼い主探しなのだからただの旅ではない。
サトル君にはある理由があって、仲のいい友達を愛車の銀色のワゴン車で訪ねてまわるのだ。
彼には実にいい友達がいて、どこでも歓迎される。それぞれ友人となった由縁がさりげなく語られる。
そして短い滞在のうちに、それぞれの家にはそれぞれの事情があり、さまざまな人間をくっきり浮かびあがらせ問題を抱えていることがわかる。
しんみりさせられるが猫を通じて生き方のヒントが語られる著者らしい小説でした。
舞台化の予定とか、どう舞台化されるか楽しみですね。
2012年11月文藝春秋刊
秘密を抱いた主人公サトルと愛猫の旅が綴られた哀しくもあたたかい物語
子供の頃から日本各地に引越しを繰り返してきたサトルは、相棒猫ナナを連れて、懐かしい人々を訪ねる旅に出る。
家業を継いだものの妻が家出中の幼馴染、今や立派な農業家となった中学時代の親友、高校・大学の
同級生同士で結婚してペンションを営む友人カップルなど・・・行く先々で思い出を語る時間は、
サトルとナナを迎える人々の胸の内にもささやかだが大切な変化をもたらす。
そして旅の果てに明らかになるサトルの秘密とナナの運命。
この旅に出る目的はナナの新しい飼い主探しなのだからただの旅ではない。
サトル君にはある理由があって、仲のいい友達を愛車の銀色のワゴン車で訪ねてまわるのだ。
彼には実にいい友達がいて、どこでも歓迎される。それぞれ友人となった由縁がさりげなく語られる。
そして短い滞在のうちに、それぞれの家にはそれぞれの事情があり、さまざまな人間をくっきり浮かびあがらせ問題を抱えていることがわかる。
しんみりさせられるが猫を通じて生き方のヒントが語られる著者らしい小説でした。
舞台化の予定とか、どう舞台化されるか楽しみですね。
2012年11月文藝春秋刊
そっちも読んでみたいと思ってます♪