読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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柴田よしき著「あおぞら町・春子さんの冒険と推理」

2020-09-13 | 柴田よしき
主婦の春子さんが日常に潜むちょっとした謎を解いていく連作ミステリー。春子さんの夫拓郎はプロ野球選手とはいえ2軍。来季の契約も危うい微妙な立場にありながらも、腐らずに常に前向きです。春子さん自身もそんな夫を支えようという気持ちに溢れていて、なんとも気持ちのいい夫婦。ゴミ集積所に花を捨てようとしている男を見つけた春子さん。まだ咲いてるのもあるし、そもそも土に植えられたまま捨てたらいけないし。それに・・・。ちょっとしたことから男に声をかけた春子さんだが、その時点ではもちろん、秘められた真実に気づくことはなかった。・・・「春子さんと、捨てられた白い花冒険」他「陽平くんと、無表情なファンの冒険」「有季さんと、消える魔球の冒険」の3篇。一生懸命真っ直ぐな春子さん、ご近所だって冒険にあふれてる様子。プロ野球選手の妻たちの生活もちょっと覗けて著者はシリーズ化の意欲満々。ほっこりほのぼののミステリーです。
2016年8月原書房刊

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