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うたのイラスト(「逢いたくて逢いたくて」)

子供の頃、園まりさんというのは「可愛くて色っぽい人」だと思っていた。

子供だから「色っぽい」というのがどういうことなのか理解してはいなかったのだが。

ある人がラジオで(誰だったか思い出せない)、「アパートで独り暮らしをしていたら、階下に住んでいる青年が、休日になると朝から晩まで園まりの『逢いたくて逢いたくて』のレコードをかけていた。」という話をしていた。

その当時だから、地方から東京に出てきて休日にデートする恋人もなく、ただひたすら園まりのうたう歌が与えてくれる、わずか3分間の幸せを味わいたくて、日がな一日かけ続けていたのだろう。ちょっと悲しい、というか切ない気分になる。その気持ち、わからないこともない。歌が人生に寄り添っている、という感じがするな。

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