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外国度・外国人度

私の若い頃は、インターネットなどももちろん存在しなくて、
外国というのは憧れそのものだった気がする。
海外(といっても主に欧米)の映像を目にするたび、
これは文化の違いとかいうものではなくて、
もう別次元の高度文明に暮らしている人々、という感じがしたものである。
といっても映像資料も乏しくて、おもいきり想像力を働かせて
そういう、実情とはちょっとかけ離れた夢を求めていたのだと思う。
当時の外国や外国人が放つ「外国度」、「外国人度」は
今より飛びぬけて高かった気がするなあ。
そんな頃目にした語学書の挿絵、
もうこんな20世紀初頭風の雰囲気のある絵は
滅多にお目にかかれない。
シチュエーションとしては、アイスランドのホテルのフロント係、といった感じです。
元の絵は小さいもので、顔などは若干想像を膨らませて描いています。
その頃の憧憬そのものが、懐かしい。
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