先日、大学1年の時から10年ちかく使っていた目覚まし時計が、静かにその一生を終えました。
ってか静かすぎて遅刻しそうになりました。
携帯のほかにうちには時計はないので、それから新しい時計を買うまで、すごおく不便でした。
満を期して買いにいったのは、まずは激安の殿堂ドンキホーテ。
「あたし、ごくごく普通のでいいの、電子音ならなんでもいいわ」
と言いながら助さんと品選びをします。
さっそく助さんがすすめてきたのはカトちゃん目覚まし時計
普通のがいいんじゃ~~!!!
結局ドンキでは気に入ったのがなくて、ビックカメラに向かいました。
ドンキとはちがう品質の一段上の品揃えに嬉しくなりながら、
ふたたびの吟味。
「これのスヌーズ機能の大きくなる度合いがいい」
「この電子音は張りがあって美しい」
「遅刻防止のため、10分早めて使うから電波時計はだめ」
「文字盤がダサイ」
「奥行きのボリュームがありすきて、棚におけない」
「後ろのねじがまわしにくい」
とくにこだわりのなかったはずが、ここにきて溢れ出す主義主張。
助さんは途中であきれて近くの腕時計を見に行ってしまいました。
すごく話とびますけどね、私のつき合うひとの条件はただひとつでした。
私の膝をガクガクさせる笑いのセンス
(大きな文字にするほどのこっちゃないわ)
助さんには「それだけ~?」と呆れられますけどね、
私なりの人生経験を経て、悟りをひらくようにそこに至ったのでした。
ある明け方、夜の虫たちが活動を終え、目覚めた鳥たちが飛び立つまでの
”青の時間”と呼ばれるときに、
そう思い至ったのです、「必要なのは笑いだ」って。
とはいえ、今回の時計のようにじつは108個くらい条件が
あったのじゃろうね…。
さてさて、結局選んだ時計はコレ。
謙虚でありながら、張りのある電子音が、
寝起きの悪い私を根気よく起こしてくれます。
前の時計にはありがとう。
この時計には末永くよろしくってことで、
「今日の長いものカテゴリー」に入れましたよ。
そういう意味では、「今日の長いもの」より「今日の社会主義」のが良かったかなー。