メランコリア

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イタリア・ボローニャ国際絵本原画展2011@板橋区立美術館

2011-07-02 19:32:14 | アート&イベント
イタリア・ボローニャ国際絵本原画展2011@板橋区立美術館

毎年開催されている絵本の原画展で、いつも行ってみたいと思いつつ行けてなかったから、とうとう見て来ました~
しかも、無料で絵本画家さんのお話が聞けるってことで、ギリに入ったら、
もう会場になってる部屋は満員!イスを増やしてもらって座れた。
通訳のガブリエレさんもジョルダーノと同じ土地の生まれとかで、イタリア人ながら日本語がお上手~!
ところどころ詰まりながらも、それも愛嬌で乗り切って、笑いを誘っていたw

「ぼくの竹取物語」
日時:2011年 7月2日(土) 14:00~15:30(13:00開場予定)
講師:フィリップ・ジョルダーノ(イラストレーター)
通訳:ガブリエレ・レバリアーティ
会場:板橋区立美術館 講義室
対象:一般
費用:無料、先着100人、申込不要

「イタリア人ぽくない」てガブリエレさんに言われて
フィリピンのお母さんと、また別の国のお父さんが結婚して、
「たまたまイタリアに生まれた」んだってw
ボローニャは2回受賞。とっても日本大好きで、5回来日。
今度は文化活動のために1年滞在予定(谷保ってゆってなかった?
なにかしら強い縁を感じているんだそうな。

滞在期間中に、今回の絵本製作だけでなく、書籍や雑誌の表紙画、その他多方面で活躍したい。
宮崎アニメの「ナウシカ」に影響を受けて、神道につながる日本人の自然に対する気持ちに共感。
来日の目的のひとつに、日本の自然観察も重要なポイント。

そのオリエンタルな画風を認められて、SM出版から日本古来の物語である「竹取物語」を描くよう勧められ、
いろいろリサーチして、様々なアプローチも試した後、自分なりの世界を作り出した。
原画は会場内に展示されていたけど、それをPCでアップしたものを正面のスクリーンに映し出しながら、
ストーリーに沿って説明。翁の絵が田中邦衛に激似で周りに突っ込まれてたw

仕事中の動画も流して、早送りなのを「普段はこんなに早く描けません」w
ついつい話が長くなってしまうジョルダーノさん。通訳のガブリエレさんが時々、途中で切る場面もあったw
最後は質問コーナー。時間の関係上2人だけで終わった。

本も販売してて、買った方には、本人のサインと1人1人に絵を描いてプレゼントしていたみたい。
あとで原画をじっくり見たら、たしかに言われてみれば宮崎さんに通じるものもあり、
自然やその精霊のようなキャラクターの捉え方は、アニメ『蟲師』とも似てると思った。


その他の展示について。
キム・ユ「動物集合写真」では、カエル、鹿さんが学ラン着て写ってる卒業写真集みたいなのが笑ったw
イザベラ・ラバーテ、チェチリアラミエーリ、カトリーン・シュタングルなどなど気になる画家さんも多数。みんな個性派ばかり。
どんな絵かってことと同時に、何で創ったかがいつも気になるんだけど、
コラージュやCGもけっこう多かったな。あとは版画とか。

テレビでは、展覧会に参加したイラストレータのインタビューが流れてた。
ミュージアムショップもいつもより拡大して、Tシャツやポストカードが可愛かったけど、ガマン
今回や過去の受賞者なのか、アーティストさんたちも何人か訪ねてきてたみたい/驚
絵本画家さんて穏やかで、夢見がちな風貌な方が多いね(気のせい?


ジークレー
デジタル・リトグラフともいわれ、最新のコンピュータ技術を使った版画技法。フランス語で「インクの吹き付け」の意。

グラファイト=
(graphite、石墨、黒鉛)は、炭素から成る元素鉱物。我々が黒鉛と接する一番身近な例は鉛筆。

ドライポイント=
版画の技法のひとつ。「ポイント」と呼ばれる先端が鋼鉄の針や、ダイヤモンドが付いた針などを使い、銅板に直に彫って描画する凹版技法。「ドライ」とは、エッチング用の腐蝕液を用いないことから、そして、尖った先端をもつ道具「ポイント」で刻描するので、ドライポイントという。






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