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どうなる?日本の文民統制

2008年11月12日 | 雲の日記
             時々         

どうなる?日本の文民統制

 皆さーん、おはようございまーす^^     

今日も冬の寒さです。空気がキーンと冷えていて乾燥もしていますね。
インフルエンザの季節にもなりました。毎年、毎年大騒ぎのインフルエンザ

ですが、基本的な予防をして免疫力が低下しないようにご注意下さいね^^
さあ今日の話題は、もう多くの人が嫌でも見聞きしている『例の話題』です。

昨日11日に参院外交防衛委員会で田母神(たもがみ)俊雄前航空幕僚長の参考
人質疑が行われました。この問題、最初がどうだったのかも含めて整理しな

がら考えて見たいですね^^ 
10月31日、航空自衛隊トップの田母神(たもがみ)俊雄航空幕僚長が「我が国

が侵略国家だったというのは正に濡衣である。」と述べ、戦前の中国侵略を
全面否定した論文を執筆していたことが明らかになりました。これを受け、

浜田靖一防衛相は同日夜記者会見し、田母神空幕長の更迭を正式に表明しま
した。 これが始まりです..  それにしても早い『更迭』ですね..

さて、この問題になっている田母神(たもがみ)俊雄航空幕僚長ですが、その
肩書き『航空幕僚長』とは、どういうポストなのか?一応見ておきましょう。

(引用始まり)
『航空幕僚長(こうくうばくりょうちょう、Chief of Staff,ASDF)は、
航空自衛隊の軍政(=行政)部門である航空幕僚監部の長。空幕長と略する。
防衛大臣を補佐する。
航空幕僚長の監督を受ける部隊及び機関に対する防衛大臣の指揮監督は、
航空幕僚長を通じて行われ、航空幕僚長は部隊等に対する防衛大臣の命令を
執行する。』 
(引用終り) (フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

要するに航空自衛隊のトップのようですね。 その上には防衛大臣だけしか
いないのか.. 偉い人のようですよ~><;    

そんな人がホテル・マンション経営『アパグループ』(元谷外志雄代表65才)
の懸賞論文「真の近現代史観」に投稿した。その上94人の空自隊員も応募

していたと言うのだ。そして懸賞金300万円を受け取った。 問題はその懸賞
論文の内容なのだ.. 問題のこの人田母神(たもがみ)俊雄(前)航空幕僚長の

論文には『我が国が侵略国家だったというのは濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)である』と
言う彼独自の考えが書かれているからです。そして『自衛官の言論の自由は、

村山談話で制約されない。』とまで言ったのです。ここで出てくる村山談話
とは、どういうものだろうか?? ちょっと解説を..

村山談話・・・戦後50年を迎えた95年8月15日に政府が閣議決定した
村山富市首相(当時)の談話。自民・社会・さきがけ3党連立の村山政権は
談話で「遠くない過去の一時期、国策を誤り、植民地支配と侵略によって、
多くの国々とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」
と明記した。日本の植民地支配と侵略を「疑うべくもないこの歴史の事実」
と記して責任を明確化した。

閣議決定された政府見解を、この航空自衛隊トップは完全否定した訳です。
最近の報道で皆さんも何度も目にした言葉..『文民統制』と言う言葉を知っ

ていると思います。 日本国が採用している『文民統制』とは何なのか? 
もう一度見てみましょう^^ (解説の必要の無い方は飛ばして下さい^^)

(引用始まり)
『文民統制・シビリアンコントロールとは民主主義国における軍事に対する
政治優先または軍事力に対する民主主義的統制をいう。すなわち、主権者で
ある国民が、選挙により選出された国民の代表を通じ、軍事に対して最終的
判断・決定権を持つ、という国家安全保障政策における民主主義の基本原則
である[1]。 軍については、一般的に最高指揮官は首相・大統領とされるが、
これは、あくまでも軍に対する関係であって、シビリアン・コントロールの
主体は、立法府(国会・議会)そして究極的には、国民である。』

『民主主義国において戦争・平和の問題は、国民の生命・身体の安全・自由
に直結する、最も重要な問題であり、であるからこそ、主権者である国民が、
国民の代表を通じて、これを判断・決定する必要がある。』

『シビリアンコントロールの下、法の支配と民主主義の政治過程を尊重する
観点から、軍事組織の構成員はあくまで軍事の専門家としての役割に特化し、
政治判断に敢えて立ち入らないとされる。軍事組織は、予断を行わず正確に
情報を開示し、国会(国民)に判断・決定を仰ぎ、国会(国民)の決定を確実・
正確に執行する役割に特化する。兵は任官において議会や大統領(元首)など
に、あるいは立法および国民に対する忠誠の宣誓が求められる。』
(引用終り) (フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

う~ん.. 上記の説明が分かりやすくて、良いですね^^ 
民主主義国家においては、文民統制(シビリアンコントロール)が如何に重要

であるかが、充分、理解出来たと思います^^ 
そこで今回の問題..『田母神(たもがみ)俊雄(前)航空幕僚長』の発言を見て

みると、懸賞論文の内容は政府の公式見解とは異なることは明白のように私
には見える.. 皆さんは、どうだろうか? 

田母神(たもがみ)俊雄(前)航空幕僚長は、参院外交防衛委員会の参考人招致
の後の記者会見で『気持ち良かった!』と発言していた。 公の場で堂々と

発言したかったのだろう.. この問題をから『日本の国防について』国民の
中に議論を呼び起こしたいのだろうがお断りだ!! 

今回は『呆れた変わり者』で問題解決をするのだろうが、私が一番怖いと感
じるのは、こういう人間が次々と表面化してくることだろう.. 

初めには『おかしな奴だ!』と思っていても、また一人..また一人..現れて
入るうちに国民の中に『こういう考え方をする人間もいるのかな?』と思い、

また一人..また一人..と出てくる中で『こんなに言うんだから考えてもいい
かな?』となり、そのまた次には『こういう意見も取り上げるべきだ!』に

変わってくることが何より怖い.. そして彼の出現そのものが多くの危険を
感じさせる.. 彼は一人だけ“特異な存在”だったのだろうか?

参議院外交防衛委員会の行われた同じ11日に『国防関係合同会議』も開催さ
れました。

(引用始まり)
『自民党は11日午前、国防関係合同会議を開き、政府見解に反する論文を
公表した田母神俊雄前航空幕僚長の更迭問題について議論した。 出席した
議員からは田母神氏の歴史観を擁護する意見も出た。

衛藤晟一参院議員は「(日本の侵略と植民地支配を認めて謝罪した)村山談話
は閣議決定されて効力はあるが、職務と歴史観は関係ない」と指摘。
西田昌司参院議員は「田母神氏の論文には問題がないと感じた。 歴史観が
処分の理由なのか、政治家が議論して現場の自衛官を戸惑わせないように
すべきだ」と語った。

幕僚長を国会同意人事とすることにも「日本の司令官が政治に左右されてし
まう」(有村治子参院議員)など慎重論が相次いだ。一方、玉沢徳一郎元防衛
庁長官は「文民統制を外して行動を正当化するのは大問題だ」と批判した。』
(引用終り) (11日 日経新聞)


田母神氏自身は、空幕長解任に『びっくりした!』と述べ、更迭をまったく
予想していなかったと認めたと言う。 そして田母神氏は約6000万円と

言われる退職金を貰い『定年退職』するという...     

日本の文民統制=シビリアンコントロールは、どうなるのだろうか??

この問題に関する報道は多いのですが、すぐに検索出来なくなるので下記に
書き出しておきました。 興味がある方は、ご覧下さい。

東京新聞   『スコープ 文民統制に危うさ 田母神前空幕長招致』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2008111202000101.html

朝日新聞   『田母神氏だけ無届け論文投稿 空幕は各部隊に「承認を」』
http://www.asahi.com/national/update/1112/TKY200811110332.html

日本経済新聞 『田母神氏参考人質疑、文民統制に不安浮き彫り』
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20081112AT3S1101T11112008.html

毎日新聞   『前空幕長論文問題:田母神俊雄・前航空幕僚長参考人質疑 
        詳報--参院外交防衛委』
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081112ddm005010143000c.html

時事通信   『政府、早期幕引きに期待=文民統制に疑念残す-前空幕長問題』
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2008111100843


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