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若者たちに広がる海外留学

2012年04月10日 | 雲の日記
消費税増税に反対します

災害復興と言う名の公共事業の不正を許さない!




 皆さん、おはようございます!^^
今朝は(私にとっては^^)早めの朝食をとりながらBGM代わりのテレビを見ていました。そこに映し出されているものは『若者に広がる海外留学』の文字... 今、若者達の間で海外の大学に進学するのが流行っているらしい。

一口に海外の大学と言ってもピンからキリであるが、まともな大学に入ろうとすれば高い英語力が必要になるだろう。少なくとも日本の大学受験よりは大変になるだろうと想像が付きます。受験勉強プラス英語力だからです。

それでも海外の大学に行こうとする若者が多いことは、ある意味『嬉しいこと』であり、ある意味『残念なこと』でもあります。

少しでも(ツアー以外で)海外に行ったことのある人なら誰でも感じることでしょうが、英語力がなければ酷く不自由することが分かるからです。(英話の必要性を嫌でも痛感します) 勿論、学校英語でも通じることは通じますが、それは相手がこちらの話しを聞こうと努力するような場面に限られます。買い物とか、ホテルの中とかですね。

日本は近隣諸国に比べると『海外留学』が少ない国だと言えるでしょう。それを若者の所為にしている話しを聞いたことがありますが、それは間違いだと思います。言い方を変えれば、日本の若者は無理をして海外に留学しなくても..努力してネイティブな英語を話せなくても..人生において大きな必要性を感じないで済んだからです。

それは日本経済が堅調であり、日本の大学に進学し、日本の企業に就職するという人生設計で充分に人としての幸せを確保出来たからだと思います。反対に近隣諸国の若者が成功を夢見て日本に就職したいと思っていたはずです。

そうです! 日本の労働環境がよければ、わざわざ海外留学などしなくて済んだのです。

日本の大学に進学し、日本で就職し、日本で暮らすことで幸せな人生を約束することが出来たのです。ところが今は、どうだろうか?

ニュースでは、海外留学が増えたのは『大学に問題がある』と言っていました。魅力ある授業をしないからだとも言っていました。本当に、そうだろうか? 勿論、魅力のない授業は(先生によっては)昔からありました。今に始まったことではないですね^^

確かに電力会社から研究費を貰い、原発安全神話の立役者の学者ばかりが増え、ひとたび原発事故が起きれば『東電擁護』の発言をしていた大学教授たち(特に東大教授は酷かった)を見れば、日本の大学より海外に行きたいと若者達が思うのは仕方ないかもしれません。

しかし若者達が海外留学するのは日本の大学の所為だけではないだろう。イヤ..本当の原因は日本の企業にあると思う。労働者にとって魅力を無くした日本の大企業の所為であると私は思います。

番組にも出てきた米国の大学に合格した女子高校生は大学を卒業した後も現地に残り、就職する予定だといいます。大学卒業後、日本に戻り日本の企業に就職するなら海外留学のメリットは『英語が出来るだけ』になってしまう。それでは海外留学しなくても日本の大学受験だけに集中した方が、より良い大学・より良い就職が可能になるように私などは思うのですが...

優秀な学生たちにとって、日本の企業が魅力ある職場ではなくなってしまったことが『若者に広がる海外留学』の問題点なのだと放送して欲しかったですね。天下のNHKでも財界に弓引くことは出来なくなっているのも大きな問題点ですよね^^

そして最も大きな問題点は、日本国内の『頭脳の流出』『人材の流出』だろう!!

大企業を中心に労働者を 『安く』 『簡単に解雇できる』 『使い捨て要員』 にしてきた結果、優秀な人材は日本に残らない選択をしてしまう。当然のことだろう!

いっとき..企業は人件費の大幅な縮減に成功したかもしれないが、中長期的にみたら企業そのものが衰退していくことに気が付いていない。企業の成功を支えるのは優秀な人材だからです。そして国内経済を無視して海外展開する企業たちを..次は国民が見捨てる番です。

使い捨てられる労働者に『愛社精神』など生まれる筈もないことを経営者たちは気付くべきです。労働条件は悪化の一途を辿っているのに経営者は相変わらず社員の労働意欲のなさを嘆くのは勘違いも甚だしいと言わざるを得ないです。

NHKさん..『若者に広がる海外留学』の主たる原因は大学の魅力のない授業ではなくて、労働者を搾取することしか考えなくなった大企業と衰退する国内経済の所為ですよ!!

『王様は裸だ!』と言うべきだろう!!