『荒らし』に遭ったblogです^^

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ワーキングプアと『蟹工船』

2008年07月03日 | 雲の日記
             のち         

 皆さーん、おはようございまーす^^     

今日は梅雨空に戻ってしまいましたね><  それでも農作物のことを
考えると降る時に降ってもらわないと困るし.. 災害地のことも気にな
るし..  

今の日本で自分を貧困だと思う人は少ないと思います。20代・30代
なら素直に考えられる貧困も40代以上の世代には難しい..40代以上
はもっと昔の人の貧困を知っているから、多少窮屈な暮らしになっても
『貧困』とは違うと思い込める。(本当の)貧困はこんな物ではない! 
今は幸せな方だ! いい方だ!

そんな気持ちで『自分は貧困』ではないと騙しながら生きられる..  
ところが20代・30代の人は、どうだろうか? 子供の時から物質的
に恵まれ、少なくとも『貧困』を味わった人は少ないだろう.. そんな
人達は素直に『貧困』を認められる.. 少ない給料、温かみの無い人間
関係などなど若い世代は不満を素直に認められる。
中高年より遥かに『日本社会の問題点』を認識出来る感性を持っている
のが、若者ではないだろうかと思う時が私にはあります。

そんな若者達に今、ブームなのがプロレタリア文学代表作の『蟹工船』
(かにこうせん)だと言う.. 懐かしい響きを感じる人達もいるのでは
ないでしょうか^^

このプロレタリア文学の代表作『蟹工船』が何故、今、若者達に人気な
のか?  考えて見ませんか??

ニュースでは..

『プロレタリア文学代表作「蟹工船」 20代中心にブーム
■広がる格差・貧困
闘争に立ち上がる労働者を描いたプロレタリア文学の代表作「蟹工船」が、
ブームとなっている。若者の熱い支持が特徴で「格差や貧困の広がりが、
フリーターらの共感を得ているのでは」と識者。インターネットでも、
過酷な低賃金職場の会社員の書き込みが注目され、今月、出版される。
◆自らの境遇に重ね…
若者の街、東京・渋谷の書店。店頭の売れ筋棚に「蟹工船」が並ぶ。手に
取った都内の大学生、岡本拓さん(19)は「昔、教科書で見た作品が売れ
ていると聞き、読んでみようかなと」。

都内で労組の街頭活動に参加していた勝間田翔さん(26)は、昨年読んだ
という。 バイト先を解雇され、失業保険と貯金で食いつなぐ一方、解雇
撤回を求めて労働審判中だ。「自分も、やられっぱなしで黙っているのは
嫌だという気持ちはある」と話した。

作品が再び脚光を浴びだしたのは今年2月ごろ。作者の小林多喜二(19
03~33)の没後75年の記事を見た都内の書店が「ワーキング・プア
(働く貧困層)」の広告で売り出したのがきっかけだった。

文庫版を出す新潮社によると、増刷は例年、年に5000部程度だったが、
今年はすでに30万部以上。購買層は20代が全体の約3割を占めるという。
「地方にも広がり、書店からの発注は衰える気配がない」と同社。

生活困窮の相談を受ける「自立生活サポートセンター・もやい」の湯浅誠
事務局長は「企業の横暴がまかり通る現在の状況を重ね合わせ、『おれの
働かされ方と一緒だ』と思って読んでいる人が多いのでは」とみる。』

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/books/152528/


『蟹工船(かにこうせん)は、1929年に発表した小林多喜二作の日本語で
書かれた小説である。いわゆるプロレタリア文学の代表作とされ、国際的
評価も高く、いくつかの言語に翻訳されて出版されている。

この小説には特定の主人公がおらず、蟹工船にて酷使される貧しい労働者
達が群像として描かれている点が特徴的である。蟹工船「博光丸」の元に
なった船は元病院船の博愛丸である。
あらすじ:
カムチャツカの沖で蟹を獲りそれを缶詰にまで加工する蟹工船「博光丸」。
それは様々な出自の出稼ぎ労働者を安い賃金で酷使し、高価な蟹の缶詰を
生産する海上の閉鎖空間であり、彼らは自分達の労働の結果、高価な製品
を生み出しているにも関わらず、蟹工船の持ち主である大会社の資本家達
に不当に搾取されていた。情け知らずの監督者である浅川は労働者たちを
人間扱いせず、彼らは懲罰という名の暴力や虐待、過労と病気(脚気)で
倒れてゆく。初めのうちは仕方がないとあきらめる者もあったが、やがて
労働者らは、人間的な待遇を求めて指導者のもと団結してストライキに踏
み切る。しかし経営者側にある浅川たちがこの事態を容認するはずもなく、
帝国海軍が介入して指導者達は検挙される。 国民を守ってくれるものと
信じていた軍が資本家の側についた事で目覚めた労働者たちは再び闘争に
立ち上がった。』(Wikipediaより)


労働条件を向上させる為に戦うことの無くなった今の社会で、プロレタリ
ア文学『蟹工船』が読まれていることの背景に、今の若者達の深い苦しみ
や悩みを感じてしまいますね。読者は蟹工船と同じような労働条件を自分
達に重ね合わせているのでしょう! 
小泉内閣の時に改悪された労働法を元に戻す努力が必要だと私は感じます。

そう言えば、昨日のニュースでゲストコメンテーターがこんなことを言っ
ていました。それはロシアや中国の金持ちが日本にやって来る話から続い
ています。

彼曰く『ロシアや中国の金持ちが憧れる日本に住んでいることに満足しな
ければならない。私たち日本人にとって普通の暮らしでも、彼らにとって
は憧れの暮らしなんですから.. 自分たちの環境に感謝しなければならな
い..』と言う感じです。

こう言うことによって『不満を言うな!』『もっと下の人もいる!』
『自分の暮らしに満足しろ!』『お前は幸せなんだ!』..と言いたいのだ
ろう..

ふざけた人だ!!!

自分たちの権利の主張や要求は、贅沢だと言う.. もっと下の暮らしの人
を出してきて我慢しろ!と言うのは、いつだって豊かな暮らしを約束され
た人たちだろう..

彼らの豊かな暮らしは『蟹工船』の経営者のように多くの船員たちの犠牲
の上に成立しているからだ..だから不満の火消しに躍起になっているです 

『ワーキング・プアから脱したい!』
『自分の未来を明るく考えられるようになりたい!』
『人間らしく仕事がしたい!』 
 。。。

こんな要求が贅沢なのだろうか?
我が儘なのだろうか?

今の若者たちの未来が、中高年の老後の社会なのです.. 同じ社会に生き
ている。


そう言えば、韓国は7月8月(お盆を除く)がオフシーズンなのをご存知
ですか? 一流ホテルが格安で泊まれる時期ですよ~^^ 
例えば、あのリッツカールトンが一泊14000円(税・サ込)でしたぁ^^ 
いいでしょう?^^  

今日も元気で ファイト!