Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

小泉純一郎の自己弁護

2007-06-29 | 構造改革
 阿比留瑠比さんが、小泉前首相が横須賀市で行った講演を紹介しています。↓

小泉前首相の演説「首相時代は熟睡できなかった」-国を憂い、われとわが身を甘やかすの記:イザ!より、

 つい2、3カ月前は、格差があるということで、小泉内閣が格差を作ったと批判された。今は落ち着いたが、冷静に考えると日本は世界でもっとも格差が少ない。格差はどの時代にもどの国にも、どの社会にもある。格差がない社会を作ろうと野党はいうが、よく考えて。その前、野党も与党も含めて立候補する人はだれもがいったのは、努力した人が報われる社会をつくろうといっていた。格差のない社会は、はっきり言って努力した人も努力しない人も結果は同じ。こんなことあり得ない。


 例によって、いい加減なごまかしを言っているなあ、小泉純一郎は。

 「冷静に考えると日本は世界でもっとも格差が少ない。」(小泉純一郎)

・・・現状を、国別に比べると、一見そう見えるけど、日本は、有り余る外貨を抱えた世界一の債権国であるわけです。輸出産業が弱くて、外貨を稼ぐことのできない国と単純比較するのは卑怯というものです。

 世界一の債権国である日本で、働いても働いても、満足な生活ができない人がいるということが、格差が大きいことの証なのです。

 さらに言えば、法人税や高額所得者の所得税を軽減しておきながら、一般庶民の所得税を軽減しようとしないのは、「格差を拡大しようとする」方向性を持つ動きです。選挙後に控えているだろう消費税の引き上げも同様で、「変化の方向性」は、紛れもなく「格差拡大の方向」を指しています。

 「格差のない社会は、はっきり言って努力した人も努力しない人も結果は同じ」(小泉純一郎)

・・・「格差社会は努力した人が報われる社会である」とでも言うつもりなのか。

 財務省が2006年9月に発表した法人企業統計調査によると、売上高は3年連続、経常利益は4年連続増加の一方、従業員給与は3年連続のマイナス。資本金10億円以上の大企業の経常利益は2000年から05年にかけて1.5倍に増え、役員報酬は総額で1.7倍に株式配当は2.5倍になったのに、従業員給与は総額で 0.95倍に減少したというのが実態です。
http://hb5.seikyou.ne.jp/home/jcp-kochikengidan/to/to06.12.19tuka.htm

 働きもせずに株券だけもっている人のほうが、会社で働く従業員よりも、努力していると 小泉純一郎は言ってるわけだ。実にふざけた言い分ですな。

 この人の言ってることって、何から何まで嘘っぽいのだけど、なんとなく信じてしまう人が多いのはなぜなんだ。



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