社保庁労組は「自爆テロ」 小池防衛相

社保庁労組は「自爆テロ」 小池防衛相

小池百合子防衛相は２３日、参院選応援で訪れた佐賀県唐津市での演説で、社会保険庁の労働組合について「年金の仕事をせず、支持する野党の選挙応援をしゃかりきにやってきた」と批判。「年金問題で混乱すればするほど、日本をガタガタにしようという彼らの目標に近づき、運動は成功を収めるという、まさに自爆テロという話になる」と述べた。 　さらに「親方日の丸に守られながら、日の丸が大嫌いな労働組合ときている。おかしな話だ」とも語った。 　社保庁と年金問題については、安倍晋三首相も遊説で「自爆テロによる改革妨害」などと批判している。 2007/07/23 21:40 【共同通信】

　小池百合子防衛相は２３日、社会保険庁の労働組合について「年金の仕事をせず、支持する野党の選挙応援をしゃかりきにやってきた」と批判した・・・。

　前回の衆院選では、郵便局叩き、今回の参院選では、社会保険庁叩きです。「こいつが悪い」と名指しして、叩く側に回る、自民党も、こずるくなったものです。

　一方、こんな記事もあります。↓

年金問題：社保庁の地方事務官制度、８８年に自社が温存

年金記録漏れ問題の背景として、社会保険庁の体質が指摘されている。出先職員の身分が「地方事務官」としてあいまいなまま放置されたことが無責任体質を助長したとみられているが、いわゆる５５年体制下の８８年、同制度の温存が自民、社会（当時）両党間で合意されていたことが関係者の話からわかった。 （中略） 　そして迎えた８８年５月。有力厚生族の橋本龍太郎・自民党幹事長代理（当時、後に首相）と、自治労をバックとする村山富市・社会党衆院議員（同）が密会した。元厚労省幹部によると、２人は国一元化法案の廃案と、再提出しないことで手打ちしたという。この結果、地方事務官の廃止は地方分権一括法施行の００年度まで、１２年間遅れることになった。自社手打ちの直後、年金記録オンライン化に反対してきた国費評は「窓口装置の操作時間は１日１８０分以内」との確認事項を庁当局と結んだ。

　要は、自治労から政治献金や選挙強力を得ていた社会党（今は民主党）も、厚生族議員を何人も抱えている自民党も、共犯関係に有るわけです。社会保険庁職員を、与野党なれ合いの下で、さんざん甘やかせておきながら、今更、一方的に社会保険庁を叩く自民党に理などありません。

　小泉前首相は、総理だった５年間、国民の懸念が「年金問題」にあることを無視して、郵政民営化だけにかかりきりでした。厚生大臣を経験し、厚生族議員でもあった小泉前首相が、年金が食い荒らされている事、年金記録がずさんな事など、知らなかったはずはないのに、見事にシラを切りとおしました。

　小池百合子防衛相は、「年金問題で混乱すればするほど、日本をガタガタにしようという彼らの目標に近づき、運動は成功を収めるという、まさに自爆テロという話になる」と陰謀論を述べていますが、「年金問題」にこれまで頬かぶりを続けていた自民党に非はないのか、答えてほしいものです。

　「小池百合子防衛相の言いたいこと」は、こうなのでしょう。

年金問題で混乱
↓
自民敗北
↓
日本ガタガタ

　でも、こうも考えられます。

年金問題で混乱
↓
社会保険庁解体
↓
年金制度崩壊
↓
外資大喜び

これは、媚米派のネオリベ自民党が描きそうなシナリオじゃないでしょうか。