アメリカの投資会社というのは、会社を育てようという意志がない。ただただ、会社から利益を吸い取ろうとするだけ。例↓。
米投資顧問ブランデス、小野薬品の配当予想の7倍を株主提案
4月10日6時22分配信 ロイター
米投資顧問ブランデスは、小野薬品工業に対して、2007年3月期の年間配当金を会社計画の7倍にあたる700円にするように要求した・・・。
1株あたり100円を、700円にするという事は、例えば、千株持っている株主にとっては、10万円の配当が、70万円になるという事。この魅力的な提案に対して、日本の投資家が、禁欲的に反対するか、それとも賛成するかといえば、賛成するほうにまわろうとするのが人情というものでしょう。
日本の投資家にすれば、「グローバル・スタンダード」によれば、我々はもっと配当を受け取る権利が有ったのだと従来の認識を改めることでしょう。こうして、日本の投資家も外資に習ってどんどん強欲になっていくのでは・・・。
このような風潮が強まれば、日本の企業が利益を上げても、その利益の多くを配当金に回さなくてはならなくなります。従業員の待遇改善・福利厚生も、内部留保も、研究開発・設備投資に充てるべき資金も、無くなってしまう。
資本主義というのは、株主の禁欲があってこそ初めて、拡大再生産が図れるのです。株主が強欲になってしまえば、会社の維持・成長に必要な資金までもが、配当にまわさなければならなくなります。
このままでは、国際競争力の向上につぎ込むべき資金さえ、株主の配当に回して自滅していったアメリカ企業の二の舞です。
株式会社は、株主が主人ですから、主人が強欲になって収奪を行うようになっても、会社はそれに逆らえません。目先の儲けしか頭にない株主が増えていけば、、日本の企業は悲惨な事になるでしょう。
米投資顧問ブランデス、小野薬品の配当予想の7倍を株主提案
4月10日6時22分配信 ロイター
[東京 9日 ロイター] 小野薬品工業<4528.OS>は9日、米投資顧問会社の「ブランデス・インベストメント・パートナーズ」から、2007年3月期の年間配当金を会社計画の7倍にあたる700円にするよう要求を受けたことを明らかにした。 広報担当者がロイターの取材に答えた。 ブランデスは、信託銀行の名義を通じ、小野薬株式の7.34%を保有。小野薬の年間配当の予想は1株あたり100円だが、ブランデスは3月28日付の書面を小野薬に送り、6月下旬の株主総会で年間配当700円を株主提案の議案として取り上げるよう要求した。 小野薬は4月5日付で書面を受領したという。小野薬の広報によると、同書面に対しては「ブランデスが株主提案できるのかどうかの資格を確認して対応を検討していることを返答した」(広報室)という。 年間配当は、5月14日の決算取締役会で決定、同時に、株主総会の議案を決定する予定。 最終更新:4月10日6時22分 |
米投資顧問ブランデスは、小野薬品工業に対して、2007年3月期の年間配当金を会社計画の7倍にあたる700円にするように要求した・・・。
1株あたり100円を、700円にするという事は、例えば、千株持っている株主にとっては、10万円の配当が、70万円になるという事。この魅力的な提案に対して、日本の投資家が、禁欲的に反対するか、それとも賛成するかといえば、賛成するほうにまわろうとするのが人情というものでしょう。
日本の投資家にすれば、「グローバル・スタンダード」によれば、我々はもっと配当を受け取る権利が有ったのだと従来の認識を改めることでしょう。こうして、日本の投資家も外資に習ってどんどん強欲になっていくのでは・・・。
このような風潮が強まれば、日本の企業が利益を上げても、その利益の多くを配当金に回さなくてはならなくなります。従業員の待遇改善・福利厚生も、内部留保も、研究開発・設備投資に充てるべき資金も、無くなってしまう。
資本主義というのは、株主の禁欲があってこそ初めて、拡大再生産が図れるのです。株主が強欲になってしまえば、会社の維持・成長に必要な資金までもが、配当にまわさなければならなくなります。
このままでは、国際競争力の向上につぎ込むべき資金さえ、株主の配当に回して自滅していったアメリカ企業の二の舞です。
株式会社は、株主が主人ですから、主人が強欲になって収奪を行うようになっても、会社はそれに逆らえません。目先の儲けしか頭にない株主が増えていけば、、日本の企業は悲惨な事になるでしょう。
日本の金融占領を免れえる最後のチャンスは、98年でした。
梶山は官房長官時に、不良債権問題を大蔵官僚に隠蔽されたまま、政策転換を決定し、それが一因で、金融不況を引き起こす。
「梶山静六一生の不覚」とばかり、金融再生に乗り出す。
長年、アメリカとの交渉で煮え湯を飲まされてきた
通産官僚が梶山の下に集い、「梶山プラン」が完成する。
不良債権を要注意先まで全て開示・精査し、不正融資には関係者厳罰の上で、公的資金を大量に投入し、国内金融機関を立て直す「ハードランディング路線」といわれるもの。
ここで、金融が再生されていれば、金融機関が外資に侵食されることもなかった。
この後、持ち合い株の解消売りが加速し、日本の上場会社が裸になっていく。
不思議な事に、98年当時、小渕のブレーンを勤めていた竹中は、国債の大量発行・不良債権処理の先送りという「ソフトランディング路線」を提唱していた。
竹下別働隊であるYKKの一角である小泉が総裁選に出馬し、梶山シンパの多かった森派の票が梶山に流れるのを阻止する。
また、加藤・山崎は小渕支持を打ち出す。
その後の動きから見て、梶山についた亀井も竹下の忍者だろう。
竹下の周到な包囲網の前に、梶山は惨敗し、00年に死去。
>日本の金融占領を免れえる最後のチャンスは、98年でした。
>長年、アメリカとの交渉で煮え湯を飲まされてきた通産官僚が梶山の下に集い、「梶山プラン」が完成する。
>不良債権を要注意先まで全て開示・精査し、不正融資には関係者厳罰の上で、公的資金を大量に投入し、国内金融機関を立て直す「ハードランディング路線」といわれるもの。
>ここで、金融が再生されていれば、金融機関が外資に侵食されることもなかった。
そういう事がありましたか。参考になります。
>不思議な事に、98年当時、小渕のブレーンを勤めていた竹中は、国債の大量発行・不良債権処理の先送りという「ソフトランディング路線」を提唱していた。
確かにそうでしたね。これは、竹中が、「日本経済の病」が深刻化するのを放置しようとしていたとしか思えない言動です。
>竹下別働隊であるYKKの一角である小泉が総裁選に出馬し、梶山シンパの多かった森派の票が梶山に流れるのを阻止する。
>また、加藤・山崎は小渕支持を打ち出す。
>その後の動きから見て、梶山についた亀井も竹下の忍者だろう。
>竹下の周到な包囲網の前に、梶山は惨敗し、00年に死去。
このときの動きを見れば、「売国政治家」が炙り出されてきますね。