Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

真のリベラルと擬似リベラル

2006-10-23 | 拉致・北朝鮮問題
金大中&土井たか子
歓談する金大中前大統領(右)と土井たか子・元衆院議長=15日、光州(聯合)2006/06/15


 ノーベル賞というのは、大変権威のある賞ですが、「ノーベル平和賞」だけは別で、どうにも胡散臭い賞です。

 金正日という「自国民を虐げ、他国に対しても、様々な悪事を働く」独裁者に対して、友好的な姿勢を示しただけの金大中前大統領が受賞したのは、その典型的な例です。

 土井氏は金大中前大統領を、「生涯をかけて平和と人権の尊厳性を自ら実践した方だ」と賞賛したそうですが、この人が、生涯をかけて行った事は、「金正日の暴政の擁護」ではなかったのでしょうか。

 金大中前大統領をリベラルと称する人もいますが、いくら韓国内で、「自由と人権」のために戦ったとしても、北朝鮮の独裁体制が自由と人権を蹂躙する様を、見てみぬ振りをするような人は、本質的にはリベラルではないのです。

 私自身は、「自由と人権」を至高のものとする「リベラル」の立場に立っているわけではありませんが、「リベラル」と自称するならば、体制の違いなど超越して、「自由と人権」のために戦うべきで、それが出来る人のみが真の「リベラル」を名乗る資格があるのではないかと思っています。

 金大中氏が、真のリベラルたらんとするなら、例えば、北朝鮮の人権侵害を世界に訴え続けているドイツ人医師フォラツェン氏のように、北朝鮮の現状を厳しく糾弾すべきであり、彼のように韓国に対してのみ、「自由と人権」を主張し、北朝鮮に向っては何も文句をつけないような人物は、「擬似リベラル」(=「リベラル」の仮面をつけた只の北朝鮮擁護者)でしかないのです。

 「擬似リベラル」は、日本国内でも数多く生息しています。というか、「リベラル」の看板を掲げていた「左翼評論家」、「人権派弁護士」のような人たちのほとんど全てが、「擬似リベラル」であった事が、、「拉致事件」を契機に明らかになりつつあります。

 こういう連中は、「自由と人権」というフレーズを自分たちの政治的な目的のための道具として使っていたにすぎず、「拉致事件」という「日本国民に対する重大な人権侵害」が行われている肝心のときに、ろくに「自由と人権」のために動こうとはしない、有害無益な存在でしかありません。



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(参考)
ノーベル賞サミット、金前大統領と土井氏が歓談

【光州15日聯合】1973年の金大中(キム・デジュン)前大統領の東京拉致事件後、救命キャンペーンを展開するなどして格別な関係にある土井たか子・元衆院議長が、金前大統領と歓談した。

 ノーベル平和賞受賞者が集う「光州サミット」に参加するため、全羅南道・光州を訪問中の金大統領は、レセプション出席に先立ち土井氏と約1時間にわたり両国の政治状況などに関して意見交換した。金前大統領は土井氏にいつ到着したのかを問い、「土井氏はどの受賞者にも劣らない素晴らしい人生を送ってきたと思う」と述べた。土井氏は金前大統領を、「生涯をかけて平和と人権の尊厳性を自ら実践した方だ」と賞賛した。

 金前大統領は日本で右傾化傾向が強まっていることについて、「日本の民主主義は戦って勝ち得たものでないため、困難な状況に陥ったと考える。今は過去の歴史を省みる勇気を持つ時」とアドバイスした。

サハリン1の日本向けガス600万トン、中国が獲得

2006-10-23 | 外交・防衛
 日本が開発に参加しているロシア・サハリン沖の資源開発事業「サハリン1」で、事業を主導する国際石油資本(メジャー)の米エクソンモービルが、産出される天然ガスの全量を中国に輸出する仮契約を中国側と結んだそうです。

 正式契約が結ばれれば、日本は産出された天然ガスを輸入できなくなるとのこと。

 また、日本のエネルギー外交が失敗したようです。なんでこう、日本の外交力・政治力は弱いのでしょうね。



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(参考)
サハリン1の日本向けガス600万トン、中国が獲得

 日本が開発に参加しているロシア・サハリン沖の資源開発事業「サハリン1」で、事業を主導する国際石油資本(メジャー)の米エクソンモービルが、産出される天然ガスの全量を中国に輸出する仮契約を中国側と結んだことが20日、明らかになった。

 正式契約が結ばれれば、日本は産出された天然ガスを輸入できなくなる。イラン・アザデガン油田の石油開発や「サハリン2」に続き、サハリン1でも資源確保につまずくことで、日本のエネルギー戦略は大幅な見直しを迫られることになる。サハリン1は日、米、ロシア、インドが権益を持っているが、天然ガスの輸出先についてはエクソンが事実上の決定権を握っている。関係者によると、エクソンは今月、中国の国営石油会社「中国石油天然ガス集団公司(CNPC)」と仮契約を結び、産出天然ガスのうち、ロシアの取り分を除く約600万トン(液化天然ガス換算)のすべてがパイプラインで中国に輸出されることになったという。
(読売新聞) - 10月21日3時4分更新


中国、天然ガス確保で先行=日本側と覚書締結-サハリン1

*ロシア・サハリン(樺太)沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン1」に日本側企業として参画しているサハリン石油ガス開発(SODECO)が、中国の石油最大手、中国石油天然ガス(CNPC)と、産出される天然ガスの売買契約に向け、19日付で覚書を交わしたことが21日、明らかになった。
 サハリン1は、日本の天然ガス消費量の約10%に当たる年600万トン(液化天然ガス=LNG=換算)を輸出用に供給する計画。権益の3割を持つ SODECO以外の参加企業、米エクソンモービルやインド、ロシア側も同様の覚書をCNPCと交わしたものとみられ、CNPCは大規模な天然ガス確保へ大きく先行する。 
(時事通信) - 10月21日20時0分更新