七福神でおなじみの辯天様は琵琶を抱えて妙なる音楽を奏でる美しいお姿ですが、こちらの辯才天様は八本の腕があり、それぞれの手に人の煩悩を打ち砕く武器をお持ちになっている「八臂辯才天」様といわれる怖いお姿の辯天様です。本堂の中は厳しい雰囲気が漂っていました。
辯天堂にお祀りされるご本尊様は「辯才天」様です。音楽と芸術の守り神として信仰され、さらに「才」を「財」と読み替えて金運上昇のご利益がるといわれます。そんなことを知ってか知らずか本堂前の香炉にはお参りの人が焚くお線香の煙が絶えません。
不忍池辯天堂は江戸時代初めに建立されました。当初、不忍池を琵琶湖に見立て、池にあった小さな島を竹生島に見立てて、竹生島の宝厳寺に見立てたお堂を建立しました。昭和２０年の空襲で焼け落ちましたが昭和３３年に復興し今に至っています。
上野公園から動物園通りを横切って不忍池に向かいました。動物園の辯天門広場から食べ物屋が多い屋台が並ぶ、辯天堂の参道はとんでもない混雑です。特に目立つのはやはりインバウンドです。日本の串ものをぎこちなく口にする姿が目立ちます。
