セレナがスタッフのそばに行きました。右手に持った吸盤で床に体を固定して、左手でセレナの体をさするように拭きました。気持ちがいいのかどうかは知る由もありませんが、逃げるそぶりもなくじっとしているのでいやではないんでしょうね。
スタッフがあおむけになって口からポッツ、ポッツと空気の泡を吹きだしました。ダイビング中に上級ダイバーが海底でする遊びです。空気を吸うマウスピースを口から離すことができるのはよほどの達人でなければできません。水槽を見ている観客へのサービスです。みんなで拍手をしました。
ジュゴンのセレナの水槽でスタッフが清掃をしていました。2018年9月16日にジュゴン飼育日数世界新記録11、475日をセレナが樹立しました。それから2年経過して、12,200日以上になり、世界新記録を更新中です。スタッフによるセレナの食事や生活環境など、日々ご苦労のたまものですね。
古くから人魚伝説のモデルとされてきたジュゴンは、人間と同じ哺乳動物です。同種のマナティーとともに海牛類に分類されています。以前には沖縄近海にもたくさんいたとのことですが、今は見ることができません。世界的にも生息数は少なく、国際保護動物に指定されています。
人魚の海と名付けられた水槽にジュゴンのセレナちゃん(♀)が浮かんでいます。1987年にフィリピンのアキノ大統領(当時)から日本との友好の印として贈られてきました。日本で唯一この水族館で飼育展示されています。