客殿の廊下に腰掛けると、ちょうど正面に腕を広げるようにして立つ一本の桜が見えます。弥陀桜と呼ばれ、樹齢二百数十年とも言われるヒガンザクラで江南市の指定文化財になっています。毎年この辺りでは一番に咲き親しまれています。
このようにきれいに仕立てた金柑の木を初めて見ました。この木はどうなっているのでしょう。ちょっと失礼して刈り込みの中を覗いて見ました。まだ枝に残るいくつかのキンカンと一本の木とは思えないような見事な茂みがそこにありました。
本堂の前にしっかり刈り込んだ大きな植え込みがありました。しばらく来ていなかった期間に木が大きくなったのでしょうか。桜や藤棚に気を取られて、今まで気が付きませんでした。根元に転がった沢山の果実を見て金柑の木とわかりました。
本堂の手前の一本のエドヒガン桜が今盛んです。この桜は以前は石畳の上に覆いかぶさるほどの巨木でした。心配なのは手前の松です。田舎では葉が枯れ始めると「松に火が付いた」と言い、ほどなく切り倒されるという認識でした。
江南市に住んでいたころ、目と鼻の先にあるこの曼陀羅寺には年中なにがしかの行事や境内に咲く花を訪ねて通いました。久しぶりにお参りをしますと、山門の屋根がずいぶんと立派なことを改めて気付かされました。(3月28日撮影)
雲一つない文字通り抜けるような青空です。木曽川本流で架け替え工事中の川島大橋のはるか彼方に木曽の御嶽山がくっきりと見えます。更に左奥には乗鞍岳。空気が澄んでこれほどはっきり両方の山が見えるのは珍しいことです。