いつかあの青空の心に

少年のころ見上げた、あの青い空。澄み切ったあの空のような心になりたいと願った。その心に近づいているのだろうか・・・

ああ、僕は窓辺に駆け寄って

2004年12月08日 | 考える
新宿パークタワー高層階、快晴、夕暮れ。
16:00をすぎた街並み。
会議室の窓から見た景色は
すべてが黄金色に染まっていた。

暮れてゆく世界。
この景色は、今しか見れないのだ。

わずか100年前にはこの平野の
この高さまで人が到達することはなかったのだ。

水平線まで届きそうな住宅の森。
よどみなく流れる車の河。

関東平野の果ての山まで、人の手による造形が続く。

こんな会議なんてほっぽりだして、
暮れてゆく世界を眺めていたかった。

山の端に沈んでゆく夕日の最後の一片を
見届けたかった。

ああ、僕は窓辺に駆け寄って最後の光を見つめていたかった。
蒼から朱に変わる、その境界線を。
暮れてゆく世界を、静かに流れる時間を感じながら。
コメント
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