いつかあの青空の心に

少年のころ見上げた、あの青い空。澄み切ったあの空のような心になりたいと願った。その心に近づいているのだろうか・・・

ごちそうさまが言えなくて

2006年07月11日 | 考える
真夏なのに、ラーメン屋へ。

冷やし中華を食べるでもなく、
普通にラーメンを食べる。

暑い。滝のように汗を流しながら、
ラーメンをすする。うーん、汁がネクタイに飛んでしまった。

その店は食券を先に買うタイプの店であり、
食べ終わったらそのまま店を出ることができるのだ。

ここで、緊張の一瞬が訪れる。
席を立つときに「ごちそうさま」といいながら
颯爽と店を出れるのか、ということだ。

この「ごちそうさま」が旨くいえない。
なんだか気恥ずかしくて。

作ってくれた人に対する礼儀として、
言いたいのだが、言えない。

そうやってもんもんとしている間に、
時間だけが過ぎてゆくのだ。

さらさら

2006年07月10日 | 考える
とある喫茶店にて。

「この砂時計が落ちたとき、紅茶が飲み頃です」

サラサラサラサラ・・・

この砂がすべて落ちたとき、紅茶が飲み頃になる。
その言葉を繰り返してみた。

その砂時計には「3MIN」と書いてあった。

人生は、と考える。

みんなが砂時計を持ち、いつか砂が落ちきる。
落ちきったとき、人は死ぬのだろう。
こうしている間にも、さらさら、さらさら。

砂時計ならひっくり返せば、また砂は落ち始める。
ひっくり返せない僕の砂時計にはなんと書いてあるのだろう。
30年、3年、3分?

降りしきる雨の中、確かに時の音を聞いたような気がした。