やさしさを作るもの

会社の先輩の結婚式に参加した。
そのなかで、「新郎は幼少期から体が弱く・・・」
という紹介を聞いて意外に思った。

その先輩は趣味はテニスだし、
ジムにも通っている。
これまでの印象とはかけ離れた言葉だった。

しかし、わからないではない。
確かに、その人に漂う雰囲気にはいつも優しさ、
弱いものに対する心遣いというようなものがある。
その根源を見た気がした。

自分の弱さを知っている人は他の人にもやさしくできると思う。

自分自身を振り返ってみると
子供のころから体が丈夫で、
朝も早く起きれるし、胃腸も足腰も丈夫だし、
入院もしたこともなければ、虫歯、怪我以外で病院に
行ったこともなく体は健康そのものだった。

そういう過去が自分の「自尊的」な「思いやりのない」性格
をはぐくんだ気がしてならない。
もちろん、その性格を改められなかったということもあるのだが。

他人からよく、「やさしくない、思いやりがない」と
いわれるのは、逆に言うと順風満帆な人生を送ってきたから
なのかもしれないな、と思う。