しるぼの独り言。。

三重県四日市市でしがないパソコンインストラクターしてます。コメントはブックマークの足跡帳にどうぞ(*^-^*)

嬲る男に嫐る女

2007年01月06日 | 雑学
さて、男偏と女偏の字に関してふと思ったのが「嬲」という字。
字だけ見ると、直接的な表現は避けますが、2人の男が1人の女性を挟んで性交渉をしているような形です。
この字読めますか?そう「なぶる」
改めて「なぶる」という言葉の意味を調べてみると、
なぶる【嬲る】
1 弱い立場の者などを、おもしろ半分に苦しめたり、もてあそんだりする。「新入りをなぶる」
2 からかってばかにする。愚弄する。「教師が生徒にかぶられる」
3 手でもてあそぶ。いじりまわす。「おもちゃをなぶる」
とあります。
でも、なんでこんなどうでもいい字だけはしっかりと知ってる私って何なんでしょうね。知らんでもええのにσ(^_^;)アセアセ...

更に「嫐」という字もあり、こちらも「なぶる」と読みます。先ほどと逆で女性2人が男1人を挟んで性交渉しているような形です。
別に嬲る(嫐られる)性交渉が趣味ではないんですが(;^_^A 、この「嬲」という字ははて、「男偏」なのではないか?と思ったんです。
で!久々に漢和辞典を引っ張り出してきて調べてみたら、見事「女偏」の部に分類されていました。
見た目はしっかり「男偏」やん!と思ったんですが、やはり女偏なんだそうです。理由は知りません。一方の「嫐」は勿論、女偏。
ちなみに「嫐」は「うわなり」とも読むそうです。漢字では「後妻」とも書くそうです。意味は下記参照。
「嫐」という字に女性の妬み(嫉み/ねたみ)や嫉妬深さが見え隠れするのは面白いですね(*^▽^*)

参考
嬲る 女偏男が女につきまとう、なぶるの意味を指す。
嫐る
たわむれる。もてあそぶ。なぶる。
うわなり:歌舞伎十八番の1つで、男1人に女2人の嫉妬の所作をいう。うわなりうち(後妻打)の風習を劇化したもの。
うわなり【嫐】
歌舞伎十八番の一。後妻(うわなり)打ちの風習を題材としたもので、原形は元禄12年(1699)江戸中村座上演の「一心五界玉(いっしんごかいのたま)」にある。
うわなり【後妻】
1 あとに迎えた妻。上代は前妻または本妻以外の妻をいい、のちには再婚の妻をいう。前妻(こなみ)。
2 ねたみ。嫉妬(しっと)。
うわなりうち【後妻打ち】
1 本妻が後妻(うわなり)を嫉妬して打ちたたくこと。
2 室町時代、離縁になった先妻が後妻をねたんで、親しい女たちと隊を組み、後妻の家に行って乱暴を働く風習。相当打ち。騒動打ち。
うわなりねたみ【後妻嫉妬】
前妻(こなみ)が後妻(うわなり)をねたむこと。また、広く女どうしの嫉妬をもいう。

男偏の漢字、女偏の漢字

2007年01月06日 | 雑学
年始にWordの基礎講座で、部首検索を紹介しようと、漢字のへんとつくりに関して少し調べていました。
そのとき、ふと思ったのが「男偏」ってないのかな?
調べてみるとやはり「女偏」はあっても「男偏」はない(^▽^;)。。
女偏の字って挙げると、
奴 好 如 妃 妊 妨 妙 姉 始 姓 妹 姻 娯 娠 姫 娘 婚 婦 婿 媒 嫁 嫌 嫡 嬢
奸 妓 妖 姑 姐 妬 姪 姥 娩 婉 娼 媛 媚 嫉 嬉 嬌 嬪 など
沢山あります。

これは昔、男尊女卑で男中心の社会だったから男中心に物事が見られていたので、男に関する偏の字は必要なく、女偏の字だけが必要だったためかな、と思っていたら、そうではなく、さらにそれより前、漢字ができた頃は、母系制社会で、女性中心の社会だったためらしいです(^▽^;)
大地のように養分を蓄え、次の世代を生み育てていく女性はやはり偉大です(*^▽^*)

「男」という漢字は、田+力で、耕作地において、力の要る仕事をする様を表していて、一方、「女」という字は両手を嫋やか(しなやか)に重ねて跪く(ひざまずく)女性の姿を象徴したもので、この字に乳房の2点を加えたものが「母」の字だそうです。
一般的に女性は男性より長生きです。本質的には人は血管とともに老いますが、女性の場合、女性ホルモンが血管を守ってくれるからだそうです。生物としても女性は男性より優っている筈なのに、戦前までの日本は、圧倒的な男性本位の社会で、選挙権も与えられず、「女」という字型の通り、男性に跪き、傅く(かしずく)ことが美徳とされてきました。
そういえば、明治の女性解放運動家、平塚雷鳥も「元始、女性は太陽であった」って言ってましたね(^▽^;)

ところで、女偏の字は嫌な意味の字が多いですよね。妥 妾 妬 姦 娯 婬 娼 媚 嫌 嫉…凹んだ心や煩悩が、女だけに宿っていると決めつけられたような、嫌な気分になるってことで、女偏の字が嫌いって人もいるようです。
でも、その分、男偏の部首がないのは、ちょっと勝ったような嬉しい気分になる人もいるようです(^_^;)・・・

参考
かしずく【傅く】
1 人に仕えて大事に世話をする。2 大切に養い育てる。3 後見する。 

しなやか【嫋やか】しなやか【撓やか】
たおやか【嫋やか】
(形動) [文]ナリ 〔補説〕 「たお」は「たわむ(撓)」の「たわ」と同源姿・形・動作がしなやかでやさしいさま。たわやか。 たおやかな乙女 やおやかな山の峰々 たおやかな舞の手振り〔派生〕たおやかさ(名)

イノシシ:誤解だらけの実像は? 突進はパニック時のみ

2007年01月06日 | 雑学

授乳中のイノシシの母親。キバは目立たない(仲谷淳さん提供) 猪突(ちょとつ)猛進--。今年の干支(えと)・猪(いのしし)(亥)の形容だが、実際に猪が走ることはめったにない。年賀状では版画やイラストでさまざまな姿がユーモラスに描かれているが、間違いも多い。一方、今冬は各地で猪による被害が続いている。誤解だらけの猪の実像は?【石塚孝志、坂巻士朗】

 ■キバは後ろ向き…誤解も多い

 まずは新年に届いた年賀状を見てほしい。

 猪に詳しい茨城県つくば市の中央農業総合研究センター上席研究員、仲谷淳さん(51)は「世間でイメージされている猪と実物にはかなり違いがあります」と指摘する。キバの形状がその一つ。猪は冬眠中のカエルなども食べる雑食性だが、基本は草食だ。勇ましくキバが前を向いているのは間違いで、後ろ向きが正しい。またキバが長いのはオスで、キバの立派な猪の乳を子が吸っているような図柄も誤りだ。

 行動も実情とは異なる。猛スピードで突進するのは人や犬に襲われ、パニックになって逃げる時ぐらい。「人間が猪を見るのは主に狩猟の時だから、そんなイメージが定着したのでは」という。

 ■広がる被害

 猪は普段は森や里山のやぶなどにすむ。胃の形は牛やシカなどの反すう動物とは異なり、人間と同じ単純形。好物はコメなどの作物で人との攻防は弥生時代にさかのぼる。だが深刻になったのは1970年代からだ。

 農林水産省の統計によると国内の耕地面積は1961年のピーク時、約608万ヘクタールだったが、06年は約467万ヘクタール。農地拡大でいったん山に押しやられた猪だが、放棄農地が増えたためもり返してきた。全国の鳥獣被害額約187億円(05年度)のうち猪は約49億円で断トツだ。狩猟や駆除などで捕獲されるのは例年約25万頭近く(04年度、イノブタ含む)にも達するという。

 特にこの冬は被害が目立つ。元日には愛媛県八幡浜市の住宅街で男女4人が猪に体当たりされて軽いけがをした。4日も同県宇和島市内の高校に出没した。群馬県渋川市子持地区では特産であるコンニャクが食い荒らされ、昨年11月中旬までの5カ月間で35頭(前年同期3頭)が捕獲された。市子持総合支所は「これほどの被害は初めて。山林の下草の手入れが届かず、畑に近寄りやすくなっているのでは」という。静岡県熱海市でも昨年3月から10月末までに112頭(前年43頭)が駆除された。出荷前のミカンが木ごと倒され、食われたケースもあった。

 ■共生のあり方

 大半の農村にとって猪との共生は重要な課題だ。生態解明や被害を防ぐ技術などの研究も進む。助走なしに1.2メートルのジャンプ力があるため、効果的な防護さくや、山すそに家を建てて猪が田に行けないような集落づくりの研究も始まった。

 野生のため寄生虫や病気などの課題も多いが、猪肉を商品化して町おこしに取り組む所もある。「ぼたん鍋」の発祥地とされる兵庫県篠山市では例年隣の丹波市と合わせて600~1000頭が捕獲される。鍋を売り物にした料理屋や旅館をはじめ、100グラムを800円ほどで売るシシ肉専門店もあり、「冬の味覚」として定着してきた。

 篠山市商工会の竹見利彦さん(28)は「シシ肉は牛や豚に比べるとやや硬くて独特のにおいがあるが、みそで煮込むことで軟らかくなる。近畿圏を中心に訪れる人も増えている」という。

毎日新聞 2007年1月5日 10時26分 (最終更新時間 1月5日 15時11分)より

今年は亥年。
この記事を読んで改めて年賀状素材集の猪の写真を見てみた。
牙が本当に後ろを向いているのか確かめようと思ったが、そもそもイラストのように牙が出ていないことに気付いた。
だから、確かめようがなかった(^。^;)
「らしさ」を添えるためにも、猪のイラストには白い牙は欠かせないですよね?
案外、間違いだったんですね。

猪突猛進に関しては、前から実際はそうではなく、猪も無闇矢鱈と我武者羅に突き進むのではなく、状況を観察した上で行動するってのは知っていましたが、熊と同様、最近は害獣として煙たがられているみたいですね

猪と人間が共生できるよう、今年はいい年になるよう、「いの」ってるよ なはは(^▽^;)

烏合の衆と猪突猛進