しるぼの独り言。。

三重県四日市市でしがないパソコンインストラクターしてます。コメントはブックマークの足跡帳にどうぞ(*^-^*)

よく見る人は賢い人

2007年01月14日 | 雑学
パソコン基礎講座に関連して「ウィザード」の語源を調べていて意外な関連を見つけました。

ウィザードは魔法使い!?

みんなを「あっ」と驚かせる技を持つコンピュータ・プログラミングの達人。それが「ウィザード」の元々の意味だった。
ところが、マイクロソフトが自社のアプリケーションにウィザードと呼ぶ機能を取り入れたため意味が変わった。
今ではウィザードとは「複雑でわかりにくいソフトの機能を簡単に操作するためのガイド機能」の総称だ。
次々に画面に表示される質問に答えていけば、目的の処理を済ますことができる。
英語のwizardは「魔法使い、魔術師、奇術師、名人、鬼才、天才」といった意味がある。
因みにwizardは「男の魔法使い」のこと。語源は、後期中英語のwisardから来ており、wis(賢明な)ard(人)という意味だ。映画や劇で有名な「オズの魔法使い」は「The Wizard of Oz」。
なお、女の魔法使いはwitchといい、「魔女、醜い女、鬼ばば」とイメージが悪い。箒に跨って空を飛んでいるのがウィッチだ。語源は古英語wicceから来ており「悪い、邪悪な」という意味だ。
パソコン用語 語源で納得!藤田英時著 ナツメ社発行より

wizardのもともとの意味は「(男の)魔法使い」、反対にwitchは「(女の)魔法使い」ですよね。
語源としては
[語源] wise(賢い)+-ard(大いに…する人)
【語根】vid-, vis- 【語根の基のラテン語(L.)】L.videre = to see(見る)
とありました。

「ビジュアル」(視覚の)という単語があります。
visual:視覚の、視力の、目にみえる
[語源] L.vista(=sight)←[語源] L.videre(見る)
【語根】vid-, vis- 【語根の基のラテン語(L.)】L.videre = to see(見る)
とありました。

また、wizardの関連語には
wisdom:知恵 [語源] wise(賢い)+-dom(状態)
wise:賢い、知る(目で見るとよくわかる)[語源] (古英語)wis(賢い、知っている)
wit:機知 [語源] 古英語witan(知る)、videre(見る)の影響あり
witness:証拠(見たから証拠となる)、証人
があるそうです。
この関連語を見ていくと、よく見るというかよく見える人は理解も早く、物事をよく知っていて賢い、という繋がりになるようです。
で、このビジュアルの語根vis-の発音ヴィズ、wizardのwis-の発音のウィズ、
ヴィズ、ウィズと繰り返し発音していると、どちらも似ています。ですので元々発音が変化していったんでしょうね。語学者じゃないから飽くまで推定ですが(^▽^;)

この語根「vid-, vis-」に関連する言葉はたくさんありますが、よく見るものを抜き出してみると。。
advise:忠告する、助言する [語源] ad-(=to […を])+L.videre(見る) =…を見る、思い巡らす、通知する
interview:面接、インタビュー [語源] inter-(相互に)+L.videre(見る)
preview:試写 [語源] pre-(=before [前に])+L.videre(見る)
provide:あらかじめ用意する、備える [語源] pro-(前に)+L.videre(見る) = 前もって見る、注意をはらう
television:テレビ [語源] tele-(遠い)+L.videre(見る)。20世紀に作られた単語
video:画像、映像(音声部に対して):[語源] L.video(私は見る)はL.videre(見る)の一人称単数形
view:見解、眺める [語源] L.videre(見る)
visa:(旅券の)査証(見られたカード) [語源] L.visaはL.videre(見る)の過去分詞形
vision:ビジョン、幻、直観(目に見えるもの) [語源] (仏)vision(視覚)←[語源] L.videre(見る)
visit:訪問(見に行く) [語源] L.visitare(見に行く)←[語源] L.videre(見る)

今度出る新しいWindowsのOS、Vistaも関連後で
vista:見通し、並木道の [語源] It.(=view [眺め]) ← videreの過去分詞

「視覚」と「魔法使い」の意外な関連、面白いですね(*^▽^*)