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しるぼの独り言。。

三重県四日市市でしがないパソコンインストラクターしてます。コメントはブックマークの足跡帳にどうぞ(*^-^*)

坎井之蛙

2009年06月04日 | 認知症予防ファシリテーター
先日、認知症予防を目的とした料理と旅行のプログラムの第2回目がありました。
概要は前の日記を参照してください。

http://blog.goo.ne.jp/silbo/e/b69e31ff43151951f8514f8f2038d8ff

http://blog.goo.ne.jp/silbo/e/b69e31ff43151951f8514f8f2038d8ff

今回は8名中5名の方の参加がありました。
隣市の桑名市の神社仏閣を歩いて2~3巡ってはどうかという概案ができました。
詳細はこれから詰めていきます。

旅行プログラムは私と年配のHさんとコンビを組んで担当することになりました、と書きました。
それで、「船頭多くして船山へ上る Too many cooks spoil the broth.」になってはいけないので、Hさんに進行を委ねることにしました。
今回も進行で話すのは主にHさんで、私は一歩引いて喋ることは少なかったです。
普段、チームで行動することは少ないので、まだぎこちない部分もありますが、自分なりにできることをやっていこうと思います。

グループに参加させてもらって痛感したのは、自分が如何に狭い世界に生きているか、狭い見識で物事を見ているか、ただ単に壊れた井戸の中で自分だけで楽しんでいるだけなのか、管窺蠡測、夏虫疑氷であるか。。(´_`)
先入観を捨てて、頭を柔軟にし、物事を見る、考えることの重要性を改めて再認識させられました。。
海亀になって大海を知るのは無理ですけど、せめて、井戸から顔を出して、もしくは少しづつでも井戸から広い世間に出ていけるようにしたいです。。(´_`)

人生の先輩の皆さん

2009年05月22日 | 認知症予防ファシリテーター
(前回からの続き)

普段、パソコンの講座は1人ですることが多く(サブと組むときは除く)、グループを組んで講座を開くというのは初経験です。
それも先に書いたように、インストラクターという形でこちらが一方的に話をして教えるという形ではなく、ファシリテーターという形で、一歩身を引き、参加者の方が自立して自主的に活動できるようにサポートするという、いつもとは違う形式なので私もどうなるか不安でもあります。

それで私以外のどんぐりのメンバーは66歳の男性が1人、女性2人、私より年上です。
3名の方は随分前から福祉や介護の仕事に関わっておられます。
私も年配の方とは講座で接しますが、福祉や介護に関してはど素人。
つまり、いつもは教える身が、教えられる身になるわけです。
それで、女性2名が主に料理担当で、私と男性が旅行担当になりました。

それでパソコン講座では私はずっと喋っているのですが、オリエンテーションと第1回目の講座では男性の方が殆どお話しされて、私の出る幕は殆どありませんでした。
ですので、講師料も貰っているのにこんな黙ってていいのかなと深く悩みましたが(・_・;)、やはりここは亀の甲より年の功(劫)、人生の先輩に身を委ねて、自分はそのサポートに回るのも大事かなと考えるようにしました。
出しゃばるばかりが正しいとは限らない、場合によっては一歩身を引くことも必要だと。
頑固な私にそのことを再認識させてくれただけでも、参加した甲斐があったかなと思いました。
とはいっても、私も何もしてないわけじゃないですよA(^_^;)

それから参加者の方は、60歳から90歳の方と年齢も様々。
37歳の私は孫ぐらいの年齢に当たるわけです。
ですので、どんぐりのメンバーにも教えてもらうことばかりですし、参加者の方にも人生の先輩として教えて頂くという立場になるわけです。

外見からは判断できないのですが、認知症予防の講座とはいえ、皆さんお元気で矍鑠(かくしゃく)とされています。。
もし自分が皆さんのような年齢になったらどうなっているだろうかって考えてしまいました(´_`)。。。
多分、もっと早くに逝ってるか、病院のベッドで寝た切り状態でしょう。
天に召されるかどうか、介護される身になるかは、神のみぞ知るでこればかりはどちらが先になるかわかりません(・_・;)。。

それから、旅行プログラムでは、皆さん日帰りでも知多とか奈良・京都辺りを期待・想像されていたようで、それが初回は深く調べてみんなで(つまり、体を動かすのが少し不自由な方も)行けるコースにした方がいいだろうということになり、隣の歴史の町桑名市の神社仏閣をウォーキングで巡るという基本設定になりました。
それで期待と違っていたので、少しがっかりされた表情をされていたと他のどんぐりのメンバーから聞きました。
それに初回からプログラムの日程上、3名だけで行き先を決めてしまったので、今後期待外れだったと途中で抜けられる方が多く出るのではないか、という不安もあります(´_`)。。

また、この講座に関しては機会があれば日記にして報告じますね(^0_0^)

いきいきくらぶ(地域型認知症予防プログラム)

2009年05月21日 | 認知症予防ファシリテーター
三重県三重郡川越町で町の事業として、「いきいきくらぶ」という認知症予防を目的とした講座を開くことになりました。
このプログラムには「旅行」「料理」「パソコン」「ウォーキング」の4種類があります。
このうち、ウォーキングは他の3つと通常、セットで行います。

昨年夏に認知症予防ファシリテーター養成講座を6名で津駅北口の津アストで受けたのですが、そのうち4名で「認知症予防支援の会どんぐり」という会を結成しました。

昨年12月頃に話が出て、2月頃から具体的に準備してきました。
5月12日に開催前のオリエンテーションがあり、20日に第1回目の講座がありました。
午前10時から11時半までが料理プログラム(参加者10名)、午後13時から14時半までが旅行プログラム(参加者3名)。午後は皆さん、用事が重なりたまたま少なかったんです。

簡単にどんなことをするか説明しますと、料理プログラムはただ料理を作るだけではなく、メンバーで話し合って意外な食材を組み合わせてオリジナルでユニークな料理を創作します。

旅行であれば、ありきたりの旅行計画を立てるのではなく、こちらもオリジナルのコースを考えて、実際にその旅行に出かけます。

楽しみながら、でも深く考えることによって、メンバーと協力することによって認知症予防に繋げるわけです。

この講座の特徴として、私たちどんぐりのメンバーは、先生(インストラクター)のように直接指導するという形ではなく、ファシリテーターとして飽くまで進行をサポートする役目に回り、実際の進行は参加者の方たちでリーダーを決めて協力しながら進めて頂きます。
とはいっても最初からは難しいですので、全16回中前半は私達がサポートし、後半は講座が終了しても自分たちで自主的に運営できるように参加者の方たち中心でやって頂きます。

約半年続きます(暑い8月と年末年始はお休みで、隔週水曜開催)。
(続く)

セルフ・エフィカシー(自己効力感)

2009年01月15日 | 認知症予防ファシリテーター
パンデューラの行動変容理論に関して「セルフ・エフィカシー」という言葉が出てきたので、ちょっと調べてみました。

セルフ・エフィカシー
「セルフ・エフィカシー」は「自己効力感」と呼ばれるものです。この概念は、パンデューラが初めて提唱し、社会的学習・認知理論の中核的な概念として用いられているものです。セルフ・エフィカシーとは「これだったらできそう」という個人の認知のことを示します。セルフ・エフィカシーが高い方がその行動を行なう可能性が高いといえます。

また、もう1つの概念として「結果期待」(outcome expectancy)というものがありますが、これは「これをしたらこうなる」という結果の予期を示します。
最終的な目標に達成するまでの過程を、小さなステップ(段階)に分けて、まさに階段を登るように目標を目指していくのがよい方法なのです。初めから高い目標を掲げてしまってセルフ・エフィカシーを低下させてしまうと、その行動は実行されなくなってしまうでしょう。

初めから高い目標を掲げ頑張ろうとする人がいた場合にはどうすればよいでしょうか?ファシリテーターは、さり気なくその人の目標が現時点の能力に合ったのものなのかを知る必要があります。しかし、頑張ろうとする気持に考慮して否定せずに見守りしましょう。
初めから「そんなに高い目標で大丈夫ですか?」とか「あんまり頑張らなくてもいいですから」と心配のあまりファシリテーターが声を掛けたことが、その人にとっては否定的に「そんな目標はあなたには難しいので、もっと低くしましょう」というメッセージになることがあるのです。このことはお互いの信頼関係に影響したり、本人のやる気をなくすことにも繋がる可能性があります。恐らく、1週間か2週間すれば自分の目標をもっと低いものに自分で設定するようになります。そのときに、最終目標は高いため、初めのうちは低い目標から徐々にステップアップしていくことを奨めてみましょう。
(失敗しない認知症予防のすすめ方 40~41頁から引用)

更にウィキペディアでも調べてみました。

自己効力感 (じここうりょくかん) とは、外界の事柄に対し、自分が何らかの働きかけをすることが可能であるという感覚。心理学などで用いられる。

カナダ人心理学者アルバート・バンデューラが提唱したもので、原語はself-efficacy。「自己効力」と訳されることもあるが(たとえば、本明寛による翻訳書の書名)、日本語として正しい語感とは言えない。自己効力感は、バンデューラの社会的認知理論の中核となる概念である。自己効力感を通して、人は自分の考えや、感情、行為をコントロールしている。

よく似た用語に、自尊心(self-esteem)があるが、自尊心はその本人自身の価値に関する感覚であるのに対し、自己効力感は自分にある目標に到達するための能力があるという感覚である。

定義:自己効力感とは、ある具体的な状況において適切な行動を成し遂げられるという予期、および確信。
結果予期(outcome expectancy)と効力予期(efficacy expectancy)の2つに区分される。 結果予期とは、ある行動がどのような結果を生み出すのかという予期。
一方、効力予期とは、ある結果を生み出すために必要な行動をどの程度うまく行うことが出来るのかという予期。

自己効力感の4つの源泉
自己効力感を生み出す基となるのは、以下の4つであるとされる.

達成体験(最も重要な要因で、自分自身が何かを達成したり、成功したりした経験)
代理経験(自分以外の他人が何かを達成したり成功したりすることを観察すること)
言語的説得(自分に能力があることを言語的に説明されること、言語的な励まし)
生理的情緒的高揚(酒などの薬物やその他の要因について気分が高揚すること)

自己効力感の3タイプ
自己統制的自己効力感:自己の行動を制御する基本的な自己効力感
社会的自己効力感:対人関係における自己効力感
学業的自己効力感:学校での学習などにおける自己効力感
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%8A%B9%E5%8A%9B%E6%84%9F

目標に対して「できる!」という期待のことかな。
できるって気持ちがなければ何事も始まらないですものね(;^_^A

※この記事は自分の学習の動機づけの1つとして綴っていますので、すでに専門的に学習された方は読み飛ばして下さいね(;^_^A

正の強化

2009年01月14日 | 認知症予防ファシリテーター
行動変容理論の「オペラント条件づけ」(operant conditioning)に関して「正の強化」という言葉が出てきました。

「正の強化」とは、何か行動したあとに、その人にとって望ましい強化子(報酬)が与えられたとき、以降、その行動が増えることを示します。
例えば、仕事を終えたときの周りからの賞賛や褒め言葉、臨時収入が強化子とされるものです。子供であれば、お手伝いをしたあとにご褒美にお菓子を貰う、お小遣いを貰うなどはよい例です。簡単にいうなら、その人にとって嬉しい、気分のよい状態を作り出すことができるものが強化子となります。

また、この際に注意したいことは、その褒め言葉が余りにも業(わざ)とらしく、大袈裟だったり、表面的であったりすると、これは強化子にはなりません。そのような、表面的な褒め言葉には相手に伝わらないどころか逆に不信感を持たれることもあるでしょう。人によっては、褒められることを余り好まない人もいます。その人にとって、何が強化子となるかを見極めることは大変重要です。
(失敗しない認知症予防のすすめ方 30~31頁から引用)

パソコンを教える際にも、受講生の方に褒めることでやる気になってもらえるという点で使えそうです。
そういえば教育心理学の用語の1つにピグマリオン効果ってありました。
これは教師が生徒に期待することによって生徒の成績が伸びるっていう効果でしたが、上記の場合は「褒める」ことなので「期待する」のと少し違うかもしれませんが、似ていますね(-^U^-)

※この記事は自分の学習の動機づけの1つとして綴っていますので、すでに専門的に学習された方は読み飛ばして下さいね(;^_^A

参考:
ピグマリオン効果(ピグマリオンこうか、英: pygmalion effect)とは、教育心理学における心理的行動の1つで、教師の期待によって学習者の成績が向上することである。なお、教師が期待しないことによって学習者の成績が下がることはゴーレム効果と呼ばれる。

ピグマリオン効果は、別名、教師期待効果(きょうしきたいこうか)、ローゼンタール効果(ローゼンタール効果)などとも呼ばれている。なお批判者は心理学用語でのバイアスである実験者効果(じっけんしゃこうか)の一種とする。

ピグマリオン効果については、人間は期待された通りに成果を出す傾向があることの現れとされ、1964年にアメリカ合衆国の教育心理学者ロバート・ローゼンタールによって実験された。

ピグマリオンという名称は、ギリシャ神話を収録した古代ローマのオウィディウス『変身物語』("Metamorphosen"、訳に『転身物語』とも)第10巻に登場するピュグマリオン王の恋焦がれた女性の彫像が、その願いに応えたアプロディテ神の力で人間化したと言う伝説に由来する。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%B0%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%B3%E5%8A%B9%E6%9E%9C

ピュグマリオーン(ピュグマリオン、Pygmalion)は、ギリシア神話に登場するキプロス島の王である。

現実の女性に失望していたピュグマリオーンは、あるとき自ら理想の女性・ガラテアを彫刻した。その像を見ているうちにガラテアが服を着ていないことを恥ずかしいと思い始め、服を彫り入れる。そのうち彼は自らの彫刻に恋をするようになる。さらに彼は食事を用意したり話しかけたりするようになり、それが人間になることを願った。その彫像から離れないようになり次第に衰弱していく姿を見かねたアプロディーテーがその願いを容れて彫像に生命を与え、ピュグマリオーンはそれを妻に迎えた。

一部の伝承にはゼウスがその女を望んで、ピュグマリオーンから奪ったという。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%A5%E3%82%B0%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%B3


ピュグマリオーンとガラテア

オペラント条件づけ

2009年01月12日 | 認知症予防ファシリテーター
スキナーの行動変容理論に関連して「オペラント条件づけ」という言葉が出てきました。

オペラント条件づけの「オペラント」は、「オペレート=操作する」からの造語です。このオペラントとは、自発的な反応の集合のことを示し、環境への効果によって定義されています。歩く、話す、課題を行なうなど、これらは全て「オペラント反応」であると考えられています。このような自発的な行動が起こったとき、その結果として何が与えられるか(随伴的強化)によって、個人がその行動を再び行なう確率が変化します。これをオペラント条件づけといいます。

たとえば、何か仕事をしたとき、周りからの賞賛や褒め言葉、ときには臨時的な収入を得ることでできた場合と、全く周りから労(ねぎら)いの言葉もなく冷たい反応が返された場合を考えてみましょう。恐らく、前者の場合においては、再び同じような仕事が回ってきたときには積極的にその仕事に取り組み成功を得ようとするでしょう。しかし、後者の場合においては、もう二度と同じような仕事を引きるのはご免だと思うかもしれません。
(失敗しない認知症予防のすすめ方 28頁から引用)

更にウィキペディアでも調べてみました。

「オペラント条件づけ」(operant conditioning)とは、学習の一種である。「道具的条件づけ、スキナー型条件づけまたはオペラント学習」とも呼ばれる。E. L. ソーンダイクによる試行錯誤学習の研究をもとにB. F. スキナーによって定式化された。

ヒトを含む動物が自発する広範な行動が条件づけの対象となり、日常生活の中のいたるところで偶発的に生じている。また経験則として、子どものしつけや飼育動物の訓練などに古くから用いられてきた。 スキナーとその後継者によって行動療法やプログラム学習などの応用領域が開拓され、現在では、動作や運転などの技能訓練、嗜癖や不適応行動の改善、障害児の療育プログラム、身体的・社会的リハビリテーション、e-ラーニングなど、幅広い領域で自覚的で洗練された応用がなされている。 小児歯科において、治療がスムーズに進行するように利用されることもある。

定義
オペラント条件づけとは、オペラント行動が自発された直後の環境の変化に応じて、その後の自発頻度が変化する学習をいう。

オペラント行動 (operant behavior) とは、その行動が生じた直後の環境の変化(刺激の出現もしくは消失)に応じて、その後にその行動が生じる頻度が変化する行動をいう。レスポンデント行動(respondent behavior)とは異なり、オペラント行動には通常それを“誘発する”生得的な刺激(無条件誘発刺激)は存在しない。オペラント行動は個体が“自発する”行動である。

また、オペラント (operant) とはオペレート(操作する operate)からのスキナーによる造語である。 つまり、ある行動を生起させる要因に対し、行動がある環境に操作を加えることで変化を齎すことによる。

強化(reinforcement)とは、オペラント行動の自発頻度の高まりをいう。
弱化(罰 punishmentともいう)とは、オペラント行動の自発頻度の低まりをいう。
好子(強化子 reinforcer、強化刺激ともいう)とは、出現したことによって直前のオペラント行動の自発頻度を高めた刺激である。
嫌子(罰子 punisher、嫌悪刺激ともいう)とは、出現したことによって直前のオペラント行動の自発頻度を低めた刺激である。

行動随伴性
行動随伴性(behavior contingency)とはオペラント行動の自発頻度の変化とそれが自発された直後の環境の変化との関係をいう。行動随伴性には、

好子出現による強化(正の強化)
好子消失による弱化(負の弱化)
嫌子出現による弱化(正の弱化)
嫌子消失による強化(負の強化)
の4種類がある。

また、行動随伴性というメガネを通して行動の分析を試みる事こそ行動分析学の根幹である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%88%E6%9D%A1%E4%BB%B6%E3%81%A5%E3%81%91

よい刺激を与えると、その行動が強化される、よい励みになるってことかな(*^^*)

※この記事は自分の学習の動機づけの1つとして綴っていますので、すでに専門的に学習された方は読み飛ばして下さいね(;^_^A

スモール・ステップ法

2009年01月09日 | 認知症予防ファシリテーター
行動変容理論に関連して「スモール・ステップ法」という考え方が紹介されていました。

スモール・ステップ法
何か複雑な行動を学習すときに用いられている方法が、「スモール・ステップ法」と呼ばれる方法です。これは、行動を細かく分解して、それを系統的に強化していく方法です。行動を学習するには、達成可能な小さな行動から始める必要があります。

例えば、健康行動を身に付ける場合に、望ましい行動が全て完璧にできるまで強化がなければ、その人のやる気がなくなり、達成感を得られずリタイアする可能性が高くなります。そのような強化の方法では、行動は学習できないのです。

従って、その人が達成できる範囲の行動を小さなステップにして、順序立てて学習することが大切です。それぞれの小さなステップにおいて、速やかに強化がされていくことはその人の達成感に繋がります。また、することができるという自信を比較的簡単に持つことができるのです。これが、最終的に結果として行動を学習する近道となります。

このような方法は、セルフ・エフィカシーを増大させて、「やればできる!」という実感を持てるよい方法です。また、更に自分のペースで複雑な行動を学習することができるようになります。

この方法を用いる場合には、明確で解りやすい目標設定が必要です。始めから、いくつもの目標を提示したり、高すぎる目標設定をすると逆効果です。その人が「やればできる!」という範囲の目標を提供すること、まず小さな目標から達成することが大切です。
(失敗しない認知症予防のすすめ方 33~34頁から引用)

※「ステップ・バイ・ステップ法」ともいうようで、、一度にハイレベルな目標を達成するのではなく、小目標を立てて段階を追って実施していく方法です。少しずつ成功体験を積み重ねることで自己効力が高められると言われています。

というような方法だそうです。
パソコンを教える際にも使えそうです。
私は、年配の方に教えることが多いので、小さな目標をいくつか設定して、それができたら次の段階に進む。特に高齢の、パソコンに慣れてない方に対しては有効ですね。
若い人に対しても、1ステップづつ満足感(達成感)を得てもらってから次に進む、というこのやり方はよさそうです(-^U^-)

※この記事は自分の学習の動機づけの1つとして綴っていますので、すでに専門的に学習された方は読み飛ばして下さいね(;^_^A

アルバート・バンデューラ

2009年01月08日 | 認知症予防ファシリテーター
「認知症予防ファシリテーター資格認定試験2級」を受けるに当たり、前回はアメリカの心理学者で行動分析学の創始者バラス・フレデリック・スキナー(Burrhus Frederic Skinnerについて調べたので、今回はパンデューラについてウィキペディアで調べてみました。

アルバート・バンデューラ(Albert Bandura 1925年12月4日 - )は、自己効力感や社会的学習理論で知られるカナダ人心理学者。アメリカのスタンフォード大学の心理学教授を長く務め、1974年には、アメリカ心理学会会長も務めた。1990年にはその学問的功績に対し、ウィリアム・ジェームズ賞を、また2004年には幅広い応用分野での功績に対し、ジェームズ・マキーン・キャッテル賞を、アメリカ心理学協会から受賞している。

1950年代後半、当時優勢であった行動主義学習理論の中で、社会的学習理論(モデリングによる学習)を提唱したことでも知られる。従来の学習理論が、学習する個体(人間や動物)自身の経験を前提としていたのに対し、学習が他の個体の行動を観察することによっても成り立つことを実証し、新たな理論づけを行った。

1990年代に提唱された自己効力感についての理論は心理学にとどまらず、教育学や社会学にも大きな影響を与えた。

バンデューラの実験
子供たちを実験群と対照群の2つのグループに分け、実験群の子供たちにはおもちゃの部屋で1人の大人が風船のように膨らませた「ボボ人形」に乱暴しているのを見せる。対照群の子供たちには普通に大人が遊んでいるのを見せる。その後各グループの子供たちを1人ずつおもちゃの部屋の中に入れ、その様子をフィルムで撮影する。

結果、実験群の子供たちは対照群の子供たちに比べて目に見えて攻撃的だった。この実験からこどもは明らかな強化を与えなくてもモデルの行動を自発的に模倣することが分かった。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A9

画像は以下サイトより
http://des.emory.edu/mfp/self-efficacy.html#bandura

「セルフ・エフィカシー(自己効力感」という言葉と併せてよく出てくるので、次回はこの言葉について取り上げてみたいと思います。

※この記事は自分の学習の動機づけの1つとして綴っていますので、すでに専門的に学習された方は読み飛ばして下さいね(;^_^A

バラス・フレデリック・スキナー

2009年01月07日 | 認知症予防ファシリテーター
今度、NPO認知症予防サポートセンターが実施する「認知症予防ファシリテーター資格認定試験の2級」を受けます。
http://www13.plala.or.jp/iiyobou/

そこで以下の2冊を学習用に購入したんですが、1.の第2部に「行動変容理論」というものが載っていたので、ネットや本で調べたことを基に勉強も兼ねて日記にしていこうと思います。

(1)失敗しない認知症予防のすすめ方 A Guide For Successful Dementia Prevention Project~行動変容とソーシャル・マーケティングの理論と実践~
編著 矢冨 直美 著 杉山 美香/宮前 史子 真興交易(株)医書出版部発行


(2)「地域型認知症予防プログラム」実践ガイド~地域で行う認知症予防の新しいカタチ"~
著 矢冨 直美/宇良 千秋 中央法規出版発行


行動変容理論の代表的なものは、スキナーによる「オペラント条件づけ」を基礎とした「応用行動分析モデル」や、パンデューラの「セルフ・エフィカシー(自己効力感」の概念を用いた「社会的学習・認知理論」などが挙げられます。
(1.の29頁より引用)

('';)ウーン、スキナーって誰?どんな人?っていうことでお馴染みウィキペディアで調べてみました。

バラス・フレデリック・スキナー(Burrhus Frederic Skinner, 1904年3月20日 - 1990年8月18日)はアメリカの心理学者で行動分析学の創始者。20世紀において最も影響力の大きかった心理学者の一人で、自らの立場を徹底的行動主義(radical behaviorism)と称した。B.F. Skinner又はBF Skinnerと表記されることが多い。

ヒトを含む動物の行動をレスポンデントとオペラントに分類し、パブロフの条件反射をレスポンデント条件づけとして、またソーンダイクの試行錯誤学習をオペラント条件づけとして再定式化し、精力的な研究を行った。

またソーンダイクが研究に用いたネコの問題箱に想を得て、レバーを押すと自動的に餌が出てくる仕掛けを施したネズミ(ラット)用の箱型実験装置スキナー箱を考案。スキナー箱はその後、さまざまな実験動物用に改良され、薬理学や遺伝学の研究にも活用されている。

その後、理論化したオペラント条件づけの教育的応用としてのプログラム学習と、これを具現化したティーチング・マシンを開発。のちのコンピュータ支援教育(CAI)やCBT、WBTといった個別学習方式に少なからぬ影響を与えた。

また一方で小説の執筆など作家活動も行っている。代表作は、ソローの「ウォールデン:森の生活」を下敷きに心理学的ユートピアを描いた「ウォールデン2」。

1990年に白血病で死去。

1968年に、ジョンソン大統領よりアメリカ国家科学賞(生物科学部門)を授与されている。

現在、スキナーの業績に基づいた実戦理論は応用行動分析(ABA)として発展し、会社組織での人材育成や学校での学習教育のほか、発達障害児の支援教育やイルカ・猛禽・犬などのペット動物の訓練技術として幅広く応用されている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%87%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%8A%E3%83%BC

w( ̄△ ̄;)wおおっ!
レバーを押すと自動的に餌が出てくる仕掛けを施したネズミ(ラット)用の箱型実験装置スキナー箱を考案
の部分は心理学の本で読んだことがあって知っている。。
中々容姿も凛々しい(りりしい)方。。

細かい部分はこれから勉強していこうと思います。

※この記事は自分の学習の動機づけの1つとして綴っています。ですので、すでに専門的に学習された方は「そんなこと知ってるよ!」というような興味のない方は読み飛ばして下さい(;^_^A

飲み会

2008年12月06日 | 認知症予防ファシリテーター
今年の7月に受講した「認知症予防ファシリテーター養成講座」のときのメンバー6名で、12月5日金曜の夜6時から養老の瀧四日市川越店で飲み会をしました。
飲み会とは言っても、酒を飲んだ人は2名だけで、車で来た人は飲まなかったので正確には「飲み会」とはいえず、「ちょっと早い忘年会」といった方が正しいかもしれません。

認知症予防ファシリテーター養成講座のメンバーとは、3日間通して講座を受講したのですが、その講座の中で色々なロールプレイングをしたので、それを通じてすっかり仲良くなり、講座終了後も付き合いが続いています。
講座受講までは全くの他人だったのに、3日間だけで、大分前から知っているような者同士になるというのは本当に不思議です。
私が一番若くて36歳。一番上は66歳の男性(Hさん)。30歳離れています。
6人とも地元同士なので、いつでも集まれるということも講座終了後も交流が続いている1つの理由です。
http://blog.goo.ne.jp/silbo/e/e44eb59120527e29770dfdda230adccd

今回、初めて幹事をしました。「幹事」とはいっても大したことをしたわけではなく、店の予約と飲み会日時の決定(調整)とメンバーへの連絡だけでしたけどね(;^_^A
こういう場合、料理は、コースで予約しておくと、当日メンバーの方が急用で休むと、キャンセル料が発生するので、当日、各自が好きなものを選ぶという形にしました。

飲み会に慣れている方の話では、最初にメインの料理を決めておいて、たとえば串物、それをいくつか頼んでおいて、各自が好きなものを頼めばいいよ、という話でした。。

でも、実際のところ、飲み会が始まってしまうとテーブルごとに伝票がつけられるので、誰が何を注文して、それを清算の時点で各自が各自で食べた分だけ払うという形(みんなで共通で注文したものは6分割して、それに各自が注文した額できちっと分けて支払う)は実際のところできないわけじゃないけど、わからないに近い。。

で、結局、全員で2万円近く飲み食いしたのですが、先ほどの年長のHさんがど~んと気前よく半分1万円出してくれて、もう一人の40歳の男性が5千円、幹事の私は2千円、残りの3名の方には千円ずつという形の支払いになりました。
Hさん、個人事業主なので経費で落とすためというのもあったかもしれません。
貧乏で吝嗇(吝薔/けち)くさい私も、年とったら、Hさんみたいに気前よく支払いできたら気持ちいいだろうなぁ、出せるようになりたいな、と思いました(;^_^A
現在の私には到底できません。。

結局、本来一人4千円支払う所を半額の2千円で支払うだけで済んだので、個人的にはとても助かったのですが、こんな形でよかったのかなって思いは残りました(◎-◎;)。。

2時間くらい、みんなで楽しんだあと、次回は4月中旬頃に飲み会を開こうという話になりました。幹事は次回も私ということで。

幹事や店選び、料理の注文、支払いの仕方も色々とやり方があると思いますが、これも小さいことながら世間勉強かも知れません(;^_^A

認知症予防ファシリテーター養成講座のメンバーと

2008年08月13日 | 認知症予防ファシリテーター
先日、津市駅東口のアスト津で3日間あった認知症予防ファシリテーター養成講座で仲良くなった私を含めて5人のメンバーで食事しました。
1名の方はお父様が亡くなられて葬儀ということで参加できませんでした。

近鉄四日市駅南改札口前で夕方6時に待ち合わせて、駅東口の笑笑(わらわら)で食事しました。

その中に40歳の男性がおられて、自ら進んで幹事を買って出てくれて、店を予約してくれました。
でも、いきなり携帯にメールが来て、「1人5,000円」と書いてあったので、焦って「え(-_-;)?たった1回の食事で5,000円?」
安い稼ぎしかない私は正直5000円はツライ。。それで、即「1回5,000円なら申し訳ないですが欠席させてもらいます」と返信\(0)ゝ。

そしたら「キャンセルしたらキャンセル料かかるから来て下さい」という返事。。
別に幹事を頼んだわけでもないのに、事前に何の相談もなくその方が勝手に決めたのに、欠席したら私が悪くてキャンセル料を払って当然みたいな感じです。

それで暫く揉めた後、店を変えてくれて1人3000円でいいということになりました。

後からその方に聞いてみたら、昔10年間会社勤めしていた頃、新社員歓迎会、上司や同僚の送別会、新年会、忘年会、クリスマス会、夏のバーベキュー大会などなど、毎年ことあるごとに幹事を務めていたそうで、それで皆で頼んでいなくても自主的に店を探して予約してくれたという次第です。
それで携帯を見せてもらったら、店の電話番号がずらっと登録してある。。(・_・;)
態々下見にまで来たそう。。
そりゃ、慣れてて当然。。(・_・;)
その慣れが裏目に出て、幹事は頼まれなくても自分がするもの、いつも暗黙の了解で皆は自分に任せてくれてたから、自分で勝手に決めても問題ないものと思い込んでいたんですね。
幹事をしてくれたのは嬉しいんだけど、事前に皆に相談してくれればよかったのに。。
私は基本的に1人で仕事しているので、居酒屋に行くことはほとんどありません。
私が外食に行くといっても、長い間いられてお喋りができる気楽なファミレスが多いです。
その方に、「飲みに行ったら、5000円は普通だよ」と言われましたが、私はそんな世間の相場を知る由もありません(-_-;)。。

色々とあったんですが、皆で四方山話で盛り上がり楽しいひと時を過ごしてきました。
3ヶ月後、今度は私が幹事をすることに。無事務まるかなσ(^_^;)アセアセ...

店の中が薄暗かったので夜景モードで撮ってみたのですが、案の定ぶれてました。
やはり夜景モードで撮るときはしっかりと固定して撮らないといけないですね(;^_^A

認知症予防ファシリテーター養成講座

2008年07月22日 | 認知症予防ファシリテーター
7月19日から21日までの3連休は、三重県津市の近鉄(JR)津駅東口にあるアスト津4階会議室2で行われた「認知症予防ファシリテーター養成講座」を受講してきました。

これは、1年半ほど前、教室を通じて個人レッスンのため自宅に伺った方(Hさん、女性)が介護ヘルパー事業の代表をされていて、暫く音信がなかったのですが、ちょっと前にノートパソコンを買ったので、初期設定に来て欲しいと頼まれ、出張レッスンに行ったとき、この講座があるので受講してみませんか、と誘われたのがきっかけでした。

それでどのようなことを勉強したのかというと、自分なりに要約すれば、
認知症に至る前にはある程度の期間(約6~7年)があって、その期間におられる方を「軽度認知症 MCI(Mild Cognitive Impaiment)」といいます。
社会生活に支障が出るほどの認知症になってしまうと難しいですが、この軽度の認知症の時期に脳や体を鍛えれば進行を食い止める(もしくは遅らせる)ことができるわけです。
それで、この軽度の時期にこの講座では旅行、料理、ウォーキング、パソコンの4つのプログラムを使って、基本6名のグループを作り、ファシリテーターがメンバーに色々な課題を与え、メンバーの方たちが主体的にそれらを協力してこなしていくことにより認知症の進行を予防するというものです。

代表のHさんなのですが、この講座の1日目と3日目の講師もされたのですが、上記の4つのプログラムのうち、旅行、料理、ウォーキングに関しては自身で教えられるものの、パソコンに関しては自身で教えることができなくて、それでパソコンの部分だけ教えられる人を探していて、先述したように、1年半前に私がレッスンで伺った縁で、私にパソコンのプログラムの部分だけ教えてほしい(講師をして欲しい)と私に依頼されたのでした。
でもやはり教えるには、ちゃんと講座を受講して勉強してからでないと教えることができません。それでこの講座を受講したという経緯です。
2日目はその主にパソコンプログラムに関する講座だったのですが、他の女性が講師を務められました。

その、私は同時進行で物事を熟す、二足の草鞋(わらじ)を履く、というのが苦手なんです。
それで、パソコンインストラクターをメインにそれに関連した仕事をすることによって自身の幅を拡げ、新しい展開ができればいなぁと思っていたこともあったのも受講した理由の1つです。

本来、認知症予防というのは介護に携わる方の仕事だと思うんですが、中々パソコンまで教えられる人はいません。
例えば、映画やドラマで医者の役があったとして、非常に高度な専門的医療知識が必要される役だとすると、
1.役者が医療的知識を習得して医者を演じるか、
2.医者が演技の訓練をして役者を演じるか
のどちらかだと思うんです。
ですので、私は介護に関しては知識はないもののパソコンに関してはわかるので、医者が役者を演じるようなものだと思うんです。

軽度の認知症の段階で進行を予防するプログラムを実施できるファシリテーターがあまりいないので、これからそういう人を増やしていこうということでした。
元々ネット講座があったのですが、人と対面する仕事なので、中々ネットだけでは効果が少ない、ということで今回初めて講師を通じての講座となったわけです。
ですので、この文章を読んでいてもどんな仕事なのかあまりピンとこない、何のことかよくわからないという方も多いと思います。

勿論、講座を受講しただけではダメで、人に教えられるようになるには更に勉強して仕事に繋げないと意味がありません。
高い受講料だっただけに、新しい仕事へと繋がるといいなぁ。。(・_・;)

それで6名の方が受講されたのですが、3日間の受講を通じて、ロールプレイングが何回か行われたこともあり、すっかり仲良くなって最終日は津駅にあるドトールコーヒーで暫し(しばし)歓談して、来月、皆で集まって居酒屋に行こうという話になりました(^u^)

イラストは、その講座中に描いた2日目の女性講師Mさんをスキャンした画像。