やっと、読み終わりました。
活字が苦手女子(私)が、無事に志村君オススメ村上春樹さん著書『海辺のカフカ』を読み終えました。読了。
いやぁ…時間かかった。でも1頁も飛ばさずに、全て読みました。じっくり読んだ。
読み終えた感想を一言で言うなれば…
『余韻』でしょうか。
上巻を読んだ後の感想は『生々しい』の一言に尽きましたが、上下巻を読んだ今は『余韻』という言葉が相応しいかな。
『それって面白い?』と訊かれると『面白いですよ!』みたいに即答出来はしないんですけど(好みが別れそうなので)、でも私は読んでる最中、とにかく先が読みたくて読みたくて仕方なかったです。夢中…というか中毒的な感じでしょうか。
『余韻』という感想を述べたのは、本を読んでない時にもその作品の事をいつの間にか考えていたからです。
今までだと、本を読んでる最中は夢中になっているし時間を忘れて読み耽りますが、読んでいない時までその作品について考えてることって、なかなか無かった気がします。
だけど、この作品はずっと頭から離れない。いつの間にか本の先の展開を想像してたり、登場人物の言葉の意味を考えてたり…そんな経験ってあんまり無かったので自分でも驚きました。
何だか、志村君の歌を聴いた後に感じる感覚に似てる気がします。歌詞の意味を考えたりとかしてるような。
以前にもちらっと書きましたが、志村君と同様、村上春樹さんの文章は“読み手に考えさせる文章”だと強く感じました。読み手によっていくらでも変化するような。
何か深いというか…広がるというか…そんな感じ。端的に述べるのは難しいんですけれど。
ただ、点と点が線になった時、本当に何とも言えない感動がありました。
上巻よりも下巻の方が読み進めやすかったです。そしてやっぱり余韻がスゴい。
他の作品も読んでみたくなりました。
私も志村君と同じく『“海辺のカフカ”から入った村上素人』になりそうな予感がひしひしと。
ご興味ある方、とりあえず上巻から。(活字が苦手な方にとっては)読みやすくはないので、読み進めるのに時間を要しますが…でも根気強く読んでみて下さい。いつの間にか入り込んでます。メタファー。
そして、下巻を読んだ後のあの感覚を是非味わって頂きたい。オススメ。