シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

リスク管理と安心なお出かけ

2020年07月26日 | 持続可能な社会
リスク管理とは、想定されるリスク(この場合は危険性)を想定して対策や準備をすること。
「今の状態なら大丈夫だろう」「みんなが頑張ってくれれば、なんとか持ちこたえるだろう」と
という希望的観測でコトを推し進めるのは真逆なんだよなー。
今の、というより緊急事態宣言を解除した以降の政府のコロナ対策に対してなんだけど。

第1波になる前から、過去の事例を見て第2波、第3波はあるだろうと誰もが知っていた。
そんな中でも決行する、見切り発車のGoToキャンペーン。
国民が安心できる、納得できる具体的な対策を示さないままに。

もちろん、政府に文句を言うだけではイカン。
人が媒介するコロナウィルスは一人一人が気を付ける事が必須だ。
「気を付ける」というのも、まぁ曖昧な都合の良い言葉で
実際にどんな行動をしていたかたというと、コロナ前と変わらない行動をとっていたりする。
「気をつける」というより「気にかけてはいるんだけど・・・」という感じではないだろうか。

だからと言って、感染した人を責めるのではなく、
どの様な行動で感染したか、詳しく教えてくれる情報提供者になってもらい
その情報と対策を国全体で共有する。
感染した人が今後の予防の役に立ち、感謝されるような仕組みというか考え方になれば良いのに、と思う。

感染経路が不明な場合もあるけれど、可能な限りの予防策を
みんなで実行するための具体的な取り決めをもっともっと作って、
それを一人一人が受け入れる事が大事なのではないかと。

TVのニュースで、飲食店のインタビューでお店の人が
「やっと少し客足が戻ってきたのに、感染者が増えつつあって心配です」と話している。
4人掛けの席に4人で座って、お客さんがおしゃべりしながら食事をしている映像が流れる。
間隔を広くとっているようには見えない。
向かい合わせの人の間も近いが、仕切りもない。
お店のごく普通の場面。

誰も悪い事はしていない。
楽しい食事は本来ならば幸せな光景だ。

しかし、会食が感染の場の一つであると認識されている昨今
お店側はもちろん、お客さんも
対策をした上での営業、飲食をしなければならない。

先日行ったラーメン屋では、普段4人掛けと思われるテーブルを2人掛けにし、
その二人も向かい合わせではなく隣に座る配置にして、飛沫感染対策をしていた。
店内では飲食してる以外の時間はマスクをつけるように、とか
長時間の滞在はご遠慮下さい、と注意書きがあり
入口もドアを閉めるのではなく、網(網戸ではなかったので、コロナ対策に取り付けたと思う)にして
換気を良くするなどの工夫をしていて感心してしまった。
もちろんお店の人はマスクをしている。

ラーメン屋というのが元々、飲食店にしては滞在時間も短いし
色々な対策をしやすい、という面が多いとは思うけれど。

それでも、それぞれの店にあった感染対策はあると思う。
対面での席はアクリル板で仕切りをするとか。
大声で話さないようにBGMを小さめにするとか。
大皿での提供はせず、必ず一人分ずつで出すとか。

飲食店に限らず、室内の換気の徹底は難しそうだが、
入口が一つで窓もない場合は扇風機を外に向かって置くと室内の空気が早く入れ替わる。
HNKの「可視化でまるわかり!新型コロナの新常識」という番組で換気や消毒などの効果的なやり方を紹介していた。
動画もあるのでわかりやすい!
こーいうのを、もっと広めればいいのになー。

お店は席数を減らしたりして売り上げに影響があるだろう。
その上にアルコールなどの物品が余計に必要だったりテーブルなどの消毒の手間もかかる。
お客さんも面倒だったりリラックスできない部分があるだろう。

それでもやはり、「うちは徹底して対策してますよ!」とわかるお店に行きたいと思う。
私は介護職なので、なおさらだ。
感染しても自己責任だ、しょうがない。では済まされない。
お店側が徹底していれば、お客さんも気を付けなきゃ、と思うし
逆にお店側があまり対策をしていないと、お客さんも「まぁ良いか~~」と
気が緩んでしまうので、そういうお店に行くのは怖いなぁと思う。

今のような状態がダラダラと続き、終わりの見えないのが
いつまで経っても景気が回復せず、苦しい業界には痛手が拡がるばかりだし、
個人個人の予防に対するモチベーションも下がるし、
精神的に病んでしまう人も増えるだろう。

感染者が多いとか少ないとか関係なく、
今この瞬間から、感染を広げない努力をしなければならない。
このコロナ禍もいつかは終わる。
しかし終わるのを早めるのか、先延ばしにするのかは私たち次第ではないのだろうか。

「ワクチン早くできないかな~」と待つのか、
それより先に感染者を極力減らして、収束といえる状況を私たちで作り出すのか。

今は重症者がとても少なく、ほとんどの人が無症状や軽症なのだから
感染しても、それほど恐れる事はない、と主張する人もいる。
しかし元々疾患のある人や、高齢者など重症化しやすい人もいる。
そして、外国では日本より重症者が多い。
その理由としてマスクなどの習慣や、体質(遺伝子?)の違いなどが推測されているが
以前のように外国との行き来を自由にするならば
「日本人は重症にならないから」とコロナを軽視する訳にはいかないだろう。
空港での検査はもちろんだが、感染対策を怠ってはいけない。

医学や技術の発達で、昔の感染症よりも対策がしやすいはずだ。
どうしたら一日も早い収束を迎えられるか、それを考えて行動したい。

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