シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

野暮な気象庁

2020年11月12日 | 色々な生き物
昨日聞いた「えっ!?それでいいの??」というニュース。
ウグイスの初鳴きなど動物や植物による季節のお知らせ、その時期のニュースで聞きますよね。
あれを調べるのを「生物季節観察」というそうなのですが、それを大幅に見直す、と。
2020年10月現在、植物34種(桜や梅の開花など)動物23種(アブラゼミやウグイスの初鳴きなど)であるのを
動物は全廃、植物の9種類だけに絞るのだとか。

理由は「対象を見つけることが困難となっており、また観測できたとしても結果にばらつきが大きく、
気候の長期変化や季節の遅れ進み等を知ることが困難」だというのだ。
おいおいおい、地球温暖化による気候の変化が顕著な今こそ
こういう観察が重要なんじゃないかい!?

私は今まで生物季節観察に特別関心を持っていたわけではないし、
気象のことなんて全然わからないけれど、いきなりこれだけ減らすのはさすがに違和感がある。
気象予報士の森田正光氏の意見も、やはり
この変更には大反対のご様子。

予算の削減や防災を重要視する事によってのシフトチェンジらしいのだけど
何か他にも理由があるのかなーと勘ぐってみたりして。
例えば、経済発展や開発と、自然保護が天秤にかけられるような場面において
経済を選びやすくなるように自然環境のデータをとらないとか少なくしていく・・・とか。
や、これは妄想ですけど。

そうは言ってもやはりお偉いさんたちは、いつでも経済を優先しているし。
もちろん経済もとても大事だけど、それ以外のものを守る事で得られる豊かさというものを
エライ人達はどれほど尊重しているのだろうと思うと、甚だ疑問である。

季節を気温などの数字でしか捉えられないとしたら、なんと野暮な世の中になるだろう。
こうやって、人間は自然を軽視して環境を破壊してきたのだなぁとしみじみ思うのであった・・・。