シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

認知症を知るとは

2019年02月06日 | おすすめ本
図書館で借りた認知症についてのおすすめ本。


介護施設で働いているので認知症の事をある程度は知っているつもりでいる。
が、本当にわかっているのと言えるのか?
と聞かれれば、実はしっかりとわかっていないのでは、とも思う。
認知症は身体の機能よりも認知能力が衰えてくる。
ざっくり言うと、色々なことがわからなくなってしまう病気。

どうしても、周りに手がかかる事が増える。
しかし、急に何もわからなくなったり出来なくなったりするのではないし
症状の出方、進み具合などが人それぞれ。
でも、普通の病気と違い、本人の辛さ、不安な気持ちが
周りの人にわかりづらいのが厄介であり、悲しい。

認知症になってしまうと、どうせわからないだろうとか
できないだろうと周りはつい思ってしまう。
人は主観で考える事がほとんどなので、介護する側は
「忘れている」とか「怒っている」とかわかりやすいところだけを捉える。

何かが「わからなくなる」という事は「何かがわからなくなった事はわかっている」という事である。
(進行したらそれも変わるだろうけど)
わかる事が減るだけでなく、その分、今まで無かった不安が増える。
その内面まで知ることができれば、介護する方は接し方も変わり、
それによって認知症本人も気分が良くなったり、
できないと思っていたことが出来たり、
怒りっぽかった人がにこやかになったりする。

認知症になってもこんな風にすれば進行を遅くできるよ、
とか、こんな風に対応すれば本人も周りも楽に過ごせるよ、とか知るべき情報はたくさんある。

これから、近しい人に認知症の人が全くいないという人はいない社会になるだろう。
自分のために、家族のために、仕事のために、地域のために、勉強しておくことをオススメします。