シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

段々畑の虫たち

2011年06月19日 | 色々な生き物

6月11日に行うはずだった「里山日和」の下見に行った時、
こんな場面に遭遇しました。

キリギリスですかね?脱皮中でした。
思わず撮影。

脱いでる最中ですからねぇ。
本人(?)は「こんなトコ撮るんじゃねーよ!」
と思っていたかも。

まぁでも「脱ぐ」と言っても
服を脱ぐワケではなく、成長する一過程ですよね。
いわば、大人になるステップです。

反抗期になってみたり、好きな異性が現れてみたり。

♪大人の階段の~ぼる~、君はまだ~シンデレラ~さ~♪

なんていう、「思い出がいっぱい」な時期なのかもしれません。

あるいは、社会に出てその厳しさを目の当たりにしてみたり。
さらにはそんな辛さから逃げるために、お酒の味を覚えてみたり。

あ~そう言えばキリギリスは共食いをするんですって。
お酒の味どころか、仲間の味を覚えてみたりもするんですねぇ。

共食いって壮絶ですね!!
でももしかしたら、人間でも「つぶし合う」コトを「食い合う」とか言う時あるし
わりと人間も状況によっては共食いしてるのかもしれません。

更にキリギリスは共食いもするが
脱皮した時、自分の抜け殻も食べるらしい。
いずれも重要なタンパク源。
哺乳類も、出産した時の胎盤を母親が食べたりしますから、
自分の体の一部を食べるというのはポピュラーなコトなのでしょうか。

ってゆーか「もったいないから食べちゃえ!」ってカンジ?
「あああ~~~せっかくの栄養が出ちゃった~~~」みたいな?

そう考えると、抜け殻を残すヘビは潔いですな。
「こんなもん食べなくても美味しいモノは他にもあるわ!」
ってコトかしら。
うーむ。食べ物に不自由しないゼイタクな生活に慣れているのだろうか。
確かにヘビは昆虫などより、エサに事欠かないようなイメージだ。
それにヘビの抜け殻はカサカサして食べにくそう。
飲み込む時にむせてしまいそう。
あ~薄くてカサカサの皮がノドに張り付いてるなんて
想像しただけでなんかこう、咳払いをしたくなりますな。

やっぱ食べるもんじゃないですよ、抜け殻なんてのは。
キリギリスも、最後の脱皮を終えて本当の大人になれば
若かりし頃の自分を思い出して
「いくら空腹だったとは言え、周りの目も気にしないで
 己の抜け殻をむさぼり食っていたなんて思い出すだけで恥ずかしい」とか
「確かにアイツは気に入らない奴だったけど、
 食べてしまうなんて、取り返しのつかないコトをしてしまった・・」とか
自責の念にかられるに違いない。

良いんです。
そうやって、過去の過ちに気づき、悔い改めるコトこそが
アナタに与えられた使命なのです。
ワタシはアナタを責めようとは思いませんよ。
人間、誰だって過ちを犯すもの。

ね、そうやって人は成長していくの。

ん?人じゃなかった。キリギリスだった。

ってゆーか、この写真がキリギリスなのかも定かでないのだった。