私たちにとっては非日常の休日だけれど、それが彼らの日常である後谷の生活。
写真のように洗濯ものが干してある風景だけでも絵になるのはなぜかしら~?素敵なデザイン住宅だと、洗濯が干されてるだけで生活感が出ちゃって幻滅するのにね。あ、そっか。後谷では生活そのものが素敵だから生活感が出るのも素敵なんだ。表面的じゃなくて、地に足のついてる暮らし。
さてさて、エンロハといえば食いしん坊一家。後谷でのシンプルで豊かな食卓は今回は茗荷とズッキーニのオンパレードでした~。今回は中学2年になる週末里子のT君も連れていったのだけれど、いつも食事について文句を言って、少食の彼が食べること食べること。びっくりです。
「だって、うまいんだもん」
なんか、うれし~い。あ、でもそれって私が出す料理はイマイチってこと!?ちょっと複雑。
いやでもね、「人生で大事なのはお金」と言い切り、物欲旺盛(!?)なT君にもこのシンプルさが届いたことが嬉しくって。田舎の生活を今回一番満喫してたのは彼だったかも。薪割りに、薪で火をおこしてお風呂を炊いたり、お手伝いもよくしてくれました。天然酵母パン作りだって手伝っちゃったんだから。
もうね~、このパンが絶品でして。天然酵母パンには目がなくて、いろんなところのを買いに西へ東へ走ったけれど、焼きたてはそうそう食べられない。野外にあるドラム缶オーブンから、取り出された熱々のバゲットにカンパーニュ!なんたる贅沢よ。外はカリっ。噛み応えのあるパンは小麦の旨味が口いっぱいに広がって、あ~ん、あ~ん、美味し~い。思い出しても興奮気味に書いてます。通販で売ってくれ、と頼んだほど。もっともハイジのような生活をしているここの子供たちはハイジの白パンに憧れてるらしいけど(笑)。
完全に自給自足とまで行かなくてもやはり自分たちで食べる分くらいは自分たちの手で作れるというのには憧れるな~。でもね、やっぱり私箱入りだったから(ぷぷぷ)、畑仕事は誰かにやってもらえるならそのほうがいいというのが本音。だからこそ、感謝していただきましょうっと。そして、我が息子たちには自分のものは自分で作れるくらいの生きる知恵を身につけてほしいな。母にはできそうもないから。息子たちよ、母の分も頼んだぞよ。
ちなみに、ここでいろ~んな体験をしたT君。何が一番楽しかった?と聞いたら
「夜の飲み会と屋根の上に登ったこと」
ですって。ふふふ、チビっ子たちが眠った後の大人の飲み会に参加できたこと(彼はコーラね)、相当嬉しかったようです。
自分の子もそうだけど、彼にはいい大人にいっぱい会ってほしいなあ。大事な時期にいい大人にいっぱい出会っていたら、この先ツライことが起こっても人生に希望を失うことはないと思うから。そして、素敵な大人にいっぱい出会うことで、人生にはいろんな選択肢があるんだということも知ってほしい。後谷でのような生き方の選択肢を知れた君たち、ラッキーですぞ。